ダウン症のある子どものリハビリについて 質問&回答 その5

小児地域リハビリテーション研究会に寄せられたQ&A

Q:2020/5/29 17:04 当事者のご家族

心臓の合併症がありまだ根治術していません。うつ伏せを少ししただけで、息が切れてすぐに仰向けになります。なので、なかなかリハビリも進まないのですが、根治術してからでも発達は変わらないですか。今は積極的に出来ないのでもどかしいです。
 
A(真野Dr):お子さんの精神運動発達を促進するためには、心臓の手術が必要であると考えています。
心臓の治療を行うことは、身体だけでなく、心の発達、知能の発達にも必要なものであると考えています。手術にはリスクがありますが、循環器外科の先生方に説明を聞いて、納得されるようであれば、ぜひ検討していただきたいと考えています。もし納得されない場合は、他の施設の説明を聞いてみてもよいです。(セカンドオピニオン)
私見ですが、数年前までは手術を受けることができないために、発達が遅れてしまったお子さんがいらっしゃったのは事実であると思います。ぜひ前向きに検討されることをお勧めします。

Q:2020/5/29 18:29 当事者のご家族

19才の男の子です。扁平足ですり足で歩いています。将来歩けなくなるのでは、ないかと心配です。足首から内側に傾いています。リハビリはやってないですが、私でもまっすぐすることはできますか? 小学校に入るとリハビリが終わってしまうのですが、わるのですが、もっと長くやることはできないでしょうか?

A(真野Dr):19歳になると筋緊張は正常です。むしろアキレス腱が固くなっているかもしれません。
マッサージは有効です。Foot managementでお話しします。
踵の高い靴、インソールなども試してみて、つま先を閉じて、足の踏み返しの練習、ステップの練習などをやってみましょう。
小学校に入ると、リハビリは終了になってしまいますね。歩行を洗練させる方法、生活の質に関与する方法などはpart2にあります。
リハビリは、man-to manで受けられるとよいですね。体の動きを覚えると、身体能力は改善するものと思います。そんなシステムができるように、検討しています。
(事務局)就学後も身体機能の状況によっては外来リハビリ、訪問リハビリの適応となる場合も御座います。近くの医療機関、行政等にご相談下さい。

【参考図書】
ウィンダーズ先生のダウン症のある子どものための身体づくりガイド おうちでできる練習BOOK 原著第2版

ダウン症ー書籍

オープンチャット「小児地域リハ研究会」
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配信会場のご協力:医療法人社団雪嶺会 東京リハビリ整形外科クリニックおおた


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