ダウン症のある子どものリハビリについて 質問&回答 その4

小児地域リハビリテーション研究会に寄せられたQ&A

Q:2020/5/29 8:33 当事者のご家族

鉛筆を持ちたがりません  

A(事務局):もう少し情報を頂けますか? 年齢やスプーン、ホークの使い方(握り方)などの情報も頂けると、詳しくお答えできますので、宜しくお願いします。


Q:2020/5/29 14:10 当事者

1歳2ヶ月のダウン症児です。足の関節が柔らかいため、足がすぐに身体の横や顔辺りまで開いてしまいます。開脚を制御するために柔らかい大人用のヘアバンドで太ももを拘束しているのですが、開脚の動きを抑制してもずり這いやハイハイへの移行に問題はないでしょうか?まだお座りの姿勢がとれません。お座りの姿勢がとれるまでは縦抱きをしてはいけないのでしよまうか?  

A(真野Dr):股関節の開排を抑えたら、膝関節内外旋中間位にして、膝を閉じた状態で屈曲伸展方向に動かすことを教えてください。(歩くときの足の動きのイメージです)
Stage2の練習をしてから、stage3の体を支えてバランスととる練習、座位の練習などを行ってみてください。


Q:2020/5/29 15:46 当事者のご家族
複数の質問があります。
①11カ月のダウン症の娘がいます。まだ首すわりが不安定で、前にガクンと来てしまいます。首すわりの有効な運動はありますか?
②仰向けの時、肩から足で背中を反らすブリッジみたいなことを連続でやります。これは、ほっといてもいいのでしょうか。
③お座りの姿勢は、うつ伏せをしっかりやった後でやれば良い、急いでお座りの練習はしなくて良いと聞いたことがありますが、本当でしょうか。
④前の質問で、お座りの練習はしても良いのであれば、首すわりがしっかりしていなくても練習しても良いでしょうか。背筋を真っ直ぐ伸ばす際、首がガクンと前に来ないか心配です。
⑤股関節を開脚したり、うつでも足が開いていたりします。治す方法はありますか。
質問多くてすみません。よろしくお願いします。


A(真野Dr):
① 緊張が低いようならば、stage1の練習、横向き、仰向け、そして補助しての動作をやってください。補助の仕方はよく慣れるようにしましょう。
② ブリッジは足を床につけて膝を閉じて踏ん張る動作です。緊張が強くなってきて、体をうまく使えないようです。Stage1の仰向けから転がる動作ができたら、Stage2の練習を始めましょう。
③ ④お座りにはいろいろな方法があります。まずは腰から首まで介助して座らせる方法(stage1) 、体幹上部と腹部を介助して座らせる方法(stage2),骨盤の補助~一人でお座り(stage3)があります。筋緊張の発達に合わせて、介助方法を変えながら、練習するのがよいです。専門職(PT,OT)に介助法、ハンドリングを教えていただくのがよいですね。頚部の不安定性が心配であるときは、念のため頸椎のレントゲンを確認していただくのがよいです。レントゲンは正面、側面、開口位です。
首の動きを教えるには、stage1のように側臥位、寝返りから動かすことを覚えるとよいです。

【参考図書】
ウィンダーズ先生のダウン症のある子どものための身体づくりガイド おうちでできる練習BOOK 原著第2版

ダウン症ー書籍

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