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小児地域リハ研究会の一年 振り返り

今年は大きく小児地域リハ研究会のあり方が変わりました。


当初の試みは大田区蒲田にある「東京リハビリ整形外科クリニックおおた」というクリニックで地域密着型リハビリテーションクリニックを院長の依田奈緒美先生と開院しました。院長先生が所属していた昭和大学病院リハビリテーション科の教授 川手信行先生にご協力頂きながら色々なリハビリに関するサービスを提供しています。

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駅前や大きな通りに面していなく、住宅地にあるクリニックなので、特色のあるサービスを提供しないと患者さんが集まりません。特色のあるサービスの一つとして小児リハビリを開院当初から提供しています。

中心となり進めて頂いているのが真野英寿先生です。真野先生は東京都立北療育医療センター城南分園 整形外科など城南エリアを中心に特別支援学校の学校診を14校も行なっています。開院当初は真野先生の診察を受けたいと遠方から予約が入ることにとても驚きました。

また、同時に多様な疾患を抱えるお子さんが来院することにも驚きました。色々なお子さんのリハオーダーがでる中で、スタッフがリハビリを提供する体制や技術にとても悩んでいること、戸惑っていることを目の当たりにしました。事務長(もちろん理学療法士としても)としてどうにかスタッフが学べる場所を作らなくてはいけないとの思ったことが、研究会を立ち上げたきっかけです。

当初はこじんまりと真野先生に勉強会を行なって頂き、どのようにお子さまと接していけば良いのか、スタッフ間で学んでいければと考えていましたが、地域密着型リハビリテーションクリニックとして、城南エリアで働く医療機関の方との情報共有の場所になればと思い、リハビリ室に入れる20名程度をお呼びして勉強会を行なっていました。

大貫二三恵先生

勉強会当日の様子です。とても新型コロナウィルスの感染拡大している今のご時世では難しいことですね、、、。
2020/3/27日の勉強会を院長と相談し止む無く中断し、2020/5/1に初めてのオンライン講演に変更しました。今ではLINE OPENチャットに1412名(2020.12.31)の方にご登録頂いています。


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「当事者、ご家族と共に学ぶ」

今ではLINE OPENチャットに1412名(2020.12.31)の方にご登録頂いています。

当事者、ご家族の方と医療職が共に学ぶ場がとても少ないく、あったとしても、医療職側からの一方的な発信になってしまっていることが現状です。
私が講演をお願いする際に大事にしていることは、専門的な知識がなくても理解できるように、なるべく分かりやすいお話しにして欲しいと伝えています。

専門職の方には少し物足りない内容になっているかもしれません。ですが、実際にサービスを提供する相手がどの程度の知識を持っているのか、理解力があるのかを把握した上で、サービスを提供するというのは、非常に大事なことだと思います。私もクリニックでお子さまのリハビリを提供していると、ご家族から家での行動などを相談されることは多いです。その際に相手側に立って考えるというのは非常に大事なことです。

アンケートで頂いたご家族から多くのご意見を拝見していると「そんなことに悩んでいるのか」と驚くことが多々あります。専門職にとっては当たり前のことでも、ご家族には初めての経験、ということが多いのです。そのような相違を少しでも埋められるように、これからも少しでも皆様のお役に立てるような情報を発信して参りたいと思います。

今年一年、多くの方に支えられた一年でした。
新型コロナウイルスの影響で多くのできないことに直面しましたが、その反面多くの方と繋がることができました。

小児地域リハビリテーション研究会 事務局 中島卓也

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