ダウン症のある子どものリハビリについて 質問&回答 その6

小児地域リハビリテーション研究会に寄せられたQ&A

Q:2020/5/29 20:34 当事者のご家族 第1回の勉強会を視聴しました。紹介された指2本での立ち方の矯正が書籍の中で見つからないのですが、教えて頂けますでしょうか。オンラインでの勉強会、ずっと継続して欲しいです!親向けで専門的な話を聞ける機会がとても少ないのでありがたいです。ありがとうございました。

A(真野Dr):指2本で立ち姿については、p292 foot managementにその方法が載っています。
偏平足は変形ではありません。やわらかくてつぶれているように見えるものです。あなたの腕を交差させてお子さんの土ふまずの下に示指をいれると、土踏まずが持ち上がって踏み返しのできる足になります。(これが指2本で…という内容です)踵のつぶれ(外反)がある場合は、踵の下に手のひらを入れてまっすぐにします。この後はこの姿勢で前方に体重移動し、ステップを踏むように踏み返しを行うように指導してください。
Foot managementは足を固定することではなく、走ることのできるように動作、スキルを教えることです。はじめは慣れないかもしれませんが、お子さんの体重が軽いうちに、練習してみてください。

Q:2020/5/29 21:44 当事者のご家族

第1回を拝聴させていただきました。その中で「早く歩いた場合は成長してから痛みを伴うこともある」といった内容のところが気になっております。息子の歩き始めが早かったので…。こういったことをお尋ねできるところがないので、お教えいただけたらと思います。

A(真野Dr):外反扁平足のまま歩くのはよくありません。まず姿勢を教えてあげてください。偏平足が改善するかもしれません。偏平足が残る場合は、足に合った靴を探して、インソールを作製してもよいです。インソールを作ったら、足を閉じる、歩幅を伸ばす、つま先でける、走るなどの動作と一緒に教えてください。この辺りはfoot managemantでお話ししますね。

足の痛みにつながるような癖は、筋の緊張が低い時期に覚えてしまうことがあるようです。早い時期に治していただくことをお勧めします。そのほうがお子さんの身体能力が向上し、いろいろと楽しみが増えてくると思います。

 
Q:2020/5/29 23:13 当事者のご家族
ずり這いからなかなか進まず膝を曲げずにつかまり立ちを始めてしまっています。どのようなことを家で行えば良いか教えて欲しいです。

A(真野Dr):年齢と筋緊張に合わせて、練習を選ぶとよいですね。
Stage5のように、ずり這いができると、なかなか歩こうとしないようです。工夫して練習していただくとよいです。 Man-to manのリハができるとよいと思っています。そのような体制を検討しています。

【参考図書】
ウィンダーズ先生のダウン症のある子どものための身体づくりガイド おうちでできる練習BOOK 原著第2版

ダウン症ー書籍

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