マガジンのカバー画像

肢体不自由の障がいを考える

20
肢体不自由の養護学校で働いています。嬉しかったことや悩んだことなどを取り上げています。よかったら読んでくださいね。
運営しているクリエイター

#嚥下障害

嚥下障害を持つ生徒の給食ってどうするの?
私は調理室で刻んで食べやすいようにしてからくばってる?ちがうんです!実ははご飯は炊飯器でおかゆにできるのですが、ほかのおかずやデザートは教室で介助員さんや教師が包丁で食べやすいように刻んでいるのです。とても大変なお仕事です。感謝です。

食べるってどうするの1?
先行期①食べ物を見た目や匂いで認識すること
口腔準備期②食べ物を口まで運んで口に取り組むこと③噛んで咀嚼して唾液を混ぜる。
口腔期④口をしっかり閉めて咽頭(口のおく)に送り込む。

嚥下障害の生徒は2日間は頑張って食べてくれてました。ところが3日目はまったく食べず停滞!やっと1時間半で6割!😥そこで4日目は彼がエレベーターが好きだ!と気付き、写真を用意して、疲れたら写真を見せながら「終わったらエレベーター見に行こう!」と声がけ、その日はなんとか完食!

嚥下障害の成功理由2は
待つことと信頼関係。給食の最初は不安で嫌な顔と声を出していたので、静かに「だいじょうぶ」「すこしずつ」など声かけをしながらスプーンに乗った給食を見せて何度も口元に持っていき、30分くらいすると口に入れてくれました。そのあとは8割は食べてくれました。

嚥下障害を持つ中学1年生の初めての給食がうまくいきました!!成功の理由は?1つめは事前に小学校の時のビデオを何度も見て、回りが気になることと、本で紛らわしながら食べていました。これだと給食では集中できないと思い、本をやめ、あまり回りが見えない向きで給食を取ることにしました。