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都内私立小学校受験の月齢考慮について

小学校受験のために4月生まれにしてあげたいという言葉を耳にします。
実際に、月齢考慮ありと記載されていても、これは考慮してる??!と感じてしまうほど、入学者の月齢に偏りのある学校もあるのに対し、月齢考慮なしのはずが、生まれ月順の受験番号の割り振りになっていたり、実情は学校毎に異なります。中には学年毎に異なる学校まで。。
概ね4月生まれが有利な傾向にあると思って良いですが、実は4月生まれが少ない学校もあります。また、筑波やお茶の水であっても生まれ月順の3グループに分けるので、7月、11月、3月生まれの方は不利と感じる月齢考慮なのではと感じます。気にし始めたらキリがないのです。

志望校は月齢考慮で不利だと知っても、その学校に惚れ込んで志望した訳で、志望する気持ちは変わらないと思います。
私共も月齢による有利不利については、一旦横において取り組みました。
願書は可能性のある学校には出し、最後にどちらを受けるか決められないときに、
在校生の生まれ月の偏り状況を教えてもらい、抑えにしたい受験校を決めました。
実際、小学校の高学年になるまで早生まれと遅生まれの差は縮まらないそうで、更にその一部はその後も差があるままだそうです。他の検証では早生まれは自信がない人が多いなど、早生まれについては何かとネガティブな分析が多く。。
それなら早生まれは中学受験でも不利なのではないかと私は感じてしまいますが、当然中学受験には月齢考慮がないので、考慮してもらえる小学校の受験では、早生まれが有利な学校もあると考えます。余談ですが、双子枠がある学校まであるそうで。
そんな中で早生まれがすべきは、4月生まれのライバルも超えられる強みをみつけて伸ばすこと。我が子も早生まれ、課題が残る中で本番に臨みました。ただ、『○○があるからきっと大丈夫。』試験前、先生方には一様にそうお声がけ頂きました。何か一つでも大切な事で抜きん出る事ができれば、親子共に自信が持てますし、どんな集団でもキラリと光ることができると思います。
早慶に合格するお子さんは月齢考慮云々を超えている方ばかりですが、特に早生まれの方はバランスが良いお子様ばかりではなく、合格したお子さまにはそれぞれ魅力があるのです。
しかしながら、4月生まれのお子さんはある程度バランス良く仕上げなくては集団では悪目立ちしてしまいます。4.5月生まれで聞くのは、授業ではできるのに難関私立は全滅という方。授業の集団に月齢考慮はないので、その中でできていれば大丈夫な様に感じがちです。慶應横浜の一次も、遅生まれは恐らく一問のミスも許されません。月齢考慮ということは、言い換えれば遅生まれにはその月齢相当の力を求めますという意味でもあるのです。
もし遅生まれでバランス良く仕上げられないかも…と心配になる方は、国立全てに出願されてみて下さい。国立は対策なしで受験される方も一定数いらっしゃり、悪目立ちし辛いです。そのため抽選の倍率もかなりにはなりますが、学芸大学系は、お引越し前提ならば複数出願できますし、個性を重んじる校風から学校側の許容度も高くオススメです。高校まで進めれば、今は東大進学率が筑波を抜いています。お得感がありますね。

話を戻しますが、私立の試験は完全に学校側の裁量で決まるので、
ある年突然生年月日順になる学校もあれば、その逆もあります。
受験日も今年の女子は予想を超えて11月1日に集中し、
絞って出願された方の中には、都内1校しか受けられなかった方もいらっしゃいました。
だからこそ、月齢考慮ばかり気にしてここの小学校は行かないかもしれないし、月齢考慮で不利だからと思っても、出願は保険として余分にしておいた方が選択肢を広げる結果になる事があり、強くおすすめしたいです。

小学校受験のチャンスは一度きり。
挑戦校でも、行きたい小学校を受験した方が後悔がないと私は思っており、
月齢考慮の有無を気にせず挑戦したご家庭が、良い結果を掴んでいる傾向にあると感じています!

早生まれさんは、是非、子どもの魅力を大いに伸ばして光らせてあげて下さい。
読んで下さった方に、良いご縁がある事をいつも心よりお祈りしております。

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