受験の総まとめ問題集は、取り扱いが難しい

受験まであと100日を切ってきて、かなり現実的になってくると、書店で受験用の総まとめ教材を買われる方がいます。
ちょっと成績が怪しい子の親御さん、特に父親が、少し前のめり気味で買い与える場合をたまに聞きます。
過去には、うちの生徒でも何人かおりました。


お気持ちはよくわかります。
叱咤激励の意味も込めているんだと思います。
私が受験関係者ではなく、普通の父親だったらそうしているかもしれません。

しかし大変お気の毒ですが、こういう場合、これをキチンと生かして受験に臨めた子は、私の知る限り皆無です。

考えられる原因としては
この手の問題集のレベルと、実際の学力レベルのずれ

結局、チョロチョロと始めたは良いのですが、わからないところが多すぎて、解答を見てわかった気になって終わってしまいます。
それでも最後まで続ければまだ良いのですが、自分に合わないものは苦痛ですので、結局途中で放り投げてしまい、なんとなく過去問になだれ込んで、まあ、なんとかかんとか受験を終える

というパターンがほとんどです。

この教材自体に問題はありませんが、どうしても網羅的にならざるを得ないし、受験と言うことを考えると、易しい問題ばかり並べるわけにはいきません。

結局、ある程度学力のある生徒が、知識の確認の意味で使うのが、本当の正解になると思います。

あとは、総まとめですから、ピンポイントにまとまっていますので、日常学習での辞書代わりとして使うのが良いのでしょう。

​「テストに出るとか出ないとか」​の続きではありませんが、ポイントを絞って効率よくやるには、ある程度の実力は必要だと言うことです。

では、実力が足らない子はどうすればいいのか?

それは一言では説明できません。

が、あえていうなら、志望校をハッキリ決めて、過去問を分析。
合格最低点を取るために、どの分野を取れば良いのか?
そのために、最低限どれをやれば良いのか?

そこまで見極めた上で、ようやくこれらの教材が役に立つときが来るのです。

辛口失礼しました

令和元年11月27日(水)

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