この医学書・看護書がすごい!2020【中外医学社】
なにが始まったんだ?と思った方はまずこちらをお読み下さい。
装丁のデザインセンスが光る中外医学社さん。
理工書はごくごくシンプルな装丁の本が殆どなのですが、医書は意外と凝ったものが多く見受けられます。中外医学者さんは、その装丁デザインにびっくりした筆頭でした。
さて、中外医学社営業(企画)担当イチオシはこちらです!
『Tomyの診察室―精神科スピードアップ診療術』
実は、選書をお願いした時点でこの本はまだ発売前でした。つまり、全く情報を知らなかったわけです。
だからメールでこの本をとお知らせ頂いた時に、やられたって思いました。POPの通り、あの!Tomy先生がついに医学書を!ってまさにその通りです。しかもできたてのほやほやの新刊です。
Tomy先生の文章の読みやすさは医学書になっても変わりません。サイトの書籍紹介ページで立ち読みができますので、お確かめ下さい。
精神科医でなくとも診療に携わる方なら一読の価値はある本だと思います。
そして売場担当である私のイチオシはこちらです。
『怪談に学ぶ脳神経内科』
医書ビブリオバトルonPOPで自選していた本ですので、ご存知の方も多いと思います。POPが立体でした。作り方が余白に印刷されていました。ラミネートしてから作ったのは失敗でした(作りづらい)。
それはさておき、この本。気になりません?怪談ですよ。怪談とどう脳神経内科がつながるの?そもそも荒俣先生がピンク色の推薦帯にいるのもすごいし。
なので買いました。即、読みました。
なにこれ。
面白すぎません?
かなしばりが睡眠麻痺はなんとなく想像つくとして、ろくろ首が偏頭痛でドッペルゲンガーがてんかん……?
いやもう、目次を読んでいるだけで興味をそそります。そして本文を読んで、あーなるほど、となります(※専門知識はないので解る範囲内です)。
ただの怪談やオカルトだと思っていたものが、現代医学を用いると症例として説明がつくものがある。理由のつかないこと=恐ろしいものと人間は捉えがちなので、昔のひとが、それらを怪談として扱っていたのは当然なのかもしれません。
民俗学が好きな方にもオススメの一冊です。
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