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キャンプ×バイクおすすめ

キャンプに適したバイクを選ぶときには、いくつかのポイントがあります。積載量や排気量など、キャンプに向いているバイクの選び方を解説します。

積載量が多い

キャンプ道具を運べるだけの積載量を備えているかは要チェックです。キャンプ用のシートバッグを載せられるキャリアや荷掛けフックが装備されているものが向いているでしょう。

キャンプの荷物はテントやシュラフ、テーブルなどさまざまです。積載量が少ないと、無理に固定したり過積載になって走行性が悪くなったりするおそれがあります。

車よりも積載量が小さいバイクでは、どうしても持っていく荷物をあきらめざるを得ない部分があります。少しでも多くのものを持っていきたいなら、積載量重視で選ぶのがポイントです。

長距離・長時間走行に適している

航続距離が長い、つまり燃費がよく、遠方まで給油なしで行けるものだと心強いでしょう。都市部から移動する場合、1時間以上かかることもあります。

キャンプ場の近くにはガソリンスタンドがないケースも多いため、航続距離は長いに越したことはありません。

また前傾姿勢がきついものでは、体の負担が大きくなります。エンジンがむき出しのネイキッドモデルは風の抵抗を受けやすく、高速で長時間走行すると疲れがたまりやすいでしょう。楽な姿勢で運転ができ、かつ長時間乗っても疲れない乗り心地も求められます。

排気量250ccクラスはバランスがよい

排気量は特にこだわりがなければ、多くの点でメリットのある250ccがおすすめです。250ccのバイクは種類が豊富で、高速道路も走れるので行動範囲も広くなります。250ccも含め400cc以下のバイクは普通自動二輪免許で運転できるため、多くの人が乗りやすいでしょう。

維持費の面では車検代が不要な点がなんといってもメリットです。251ccを超えると2年ごと(新車の初回は3年後)の車検が義務づけられていますが、250ccのオートバイなら車検は必要ありません。税金も251cc以上に比べて安く、かなりの利点といえます。

ただし排気量とバイクの大きさはおおむね比例関係にありますし、排気量が大きなバイクのほうが長距離を余裕を持って走行できるという利点があります。積載量や長距離走行時の快適性を重視するなら大排気量のバイクを選ぶのも一つの手です。

250ccのバイクはパワーとランニングコストのバランスがよく、多くの人におすすめです。ベテランライダーの中には、大型バイクのセカンドバイクとして所有している人もいます。

走破性や取り回しのよさもチェック

悪路での走破性や、押して歩きやすいなどの取り回しのよさもチェックしましょう。キャンプ場の近くは未舗装の道も多いため、砂利道や泥道など多少のオフロードも難なく走れるモデルだと便利です。

また倒してしまったり、最悪押して移動しなければならなかったりするときのために、取り回しがよいことも重要です。悪路の走行を想定する意味でも、やはり前傾がきついものより楽な姿勢で乗りやすいバイクのほうがおすすめといえます。

キャンプにおすすめのバイク【250cc以下】

パワーとランニングコストのバランスがよい排気量250cc以下のおすすめバイクを二つ紹介します。250cc以下はバイクを初めて買う初心者にもおすすめできるクラスです。

ホンダ「CT125・ハンターカブ」

排気量123ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、アウトドアシーンで活躍するモデルです。人気シリーズの『ハンターカブ』をパワーアップさせ、最高出力は6.7kW(9.1PS)。とくに低中速帯での力強さを高めています。

シート下には約5.3Lのフューエルタンクを搭載し、燃費は約63km/L(60km/h)と長距離走行にも対応しています。約409×477mmの大型のキャリアには、キャンプの道具をしっかりと積めるでしょう。

最低地上高は約165mmと重心が低く、悪路でも走行しやすい1台です。

  • 商品名:ホンダ「CT125・ハンターカブ」

スズキ「Vストローム250SX」

排気量249ccで、オイルで冷やす油冷の単気筒エンジンを採用しています。低回転から粘り強いトルクを発揮し最高出力は19kW(26PS)とこのクラスのバイクとしてはパワーがあります。悪路や未舗装路をものともせず、長距離のツーリングも軽やかにこなすスポーツクロスオーバーバイクです。

分かる人には分かる、シリーズの特徴である『クチバシ』デザインが目を引きます。BMWのGSシリーズなどアドベンチャーバイクといえばクチバシデザインが特徴ですが、じつは1988年に世界で初めてクチバシデザインを採用したのがスズキのDR-750でした。その伝統をうけつぐ正統派の冒険系バイクなのです。

燃費は約44.5km/L(60km/h)、タンク容量は約12Lとガソリンを満タンにすれば長距離走行も可能です。キャリアの最大積載量は約6kgと少々控えめですが、純正アクセサリーのトップケースを使えば安全に積載できます。

またUSBソケットが付いており、スマホの充電ができるため道に迷ったときも安心です。スズキイージースタートシステムによってワンプッシュで始動できるので、取り回しのよさも抜群です。

  • 商品名:スズキ「Vストローム250SX」

よりパワフルな走りや積載能力を求める人に向けて、251cc~400ccクラスのおすすめモデルを紹介します。重量が重くなる分、悪路での走破性にも注目しましょう。

KTM「KTM 390 ADVENTURE SW」

『走れない道はない』と自負する、オフロード走行が得意なモデルです。排気量は373cc、水冷の単気筒エンジンを搭載し、最高出力は32 kW(44PS)を誇ります。燃料タンク容量は約14.5Lあり、約400kmの道のりも走行できる航続性能を誇ります。

コーナリングABSが搭載されており、曲がりくねった道でも安全なコーナリングをサポートします。さらに高速道路やダートの走行中に来る風や泥をよけるシールドが装備されており、良好な乗り心地や視界確保が可能です。

ボタン一つでオフロードモードへの切り替えも可能で、悪路での走破性を重視する人におすすめです。

  • 商品名:KTM「KTM 390 ADVENTURE SW」

ホンダ「GB350 S」

排気量348cc、最高出力は15kW(20PS)。丸みのあるボディが魅力的なモデルです。エンジンをかけると、空冷のロングストローク単気筒エンジンならではの冒険心をかき立てるサウンドが響き、キャンプへ行くスイッチが入るでしょう。

ハンドルの位置を体に近くすることで、自然と上半身が起きる姿勢を保てます。単気筒エンジンならではの低回転域から粘りのあるトルクが特徴で、市街地を走るときにもとりまわしやすく、長距離の走行でも鼓動のようなサウンドを楽しみながらゆったりと走りを楽しむことができます。

燃費は約47km/L(60km/h)、タンク容量は約15Lと航続距離も申し分ありません。純正アクセサリーによるカスタマイズ性も高く、自分だけの1台に仕上げたい人にもおすすめです。

  • 商品名:ホンダ「GB350 S」

キャンプにおすすめのバイク【401cc以上】

バイクとしての性能を妥協したくない人は、401cc以上の大排気量のバイクがおすすめです。キャンプに向いているモデルを三つ紹介します。

ヤマハ「テネレ700」


エンジンに定評のあるヤマハのテネレ700は『クロスプレーン・コンセプト』に基づいて開発された直列2気筒エンジンを搭載しています。低中速帯でのトルクの伸びがよく、オン・オフロード問わず高い走破性を実現しています。

フロントとリアのサスペンションは、接地感やショック吸収性に優れており、悪路でも自然な操舵性を可能にしてくれるでしょう。

リアシートは工具不要で着脱でき、状況によって最適なライディングポジションを取れます。排気量は688cc、最高出力は54kW(73PS)。オフロード走行を極めたい人におすすめです。

  • 商品名:ヤマハ「テネレ700」

カワサキ「W800」

排気量773cc、並列2気筒の大排気量バイクを象徴するような重厚な見た目が特徴のモデルです。最高出力は38kW (52PS)。 サウンドルームでテストを行って設計されたエンジンは、ライダーにとって心地のよいサウンドを響かせます。エンジンをかけた瞬間から、キャンプへのワクワクが止まらないでしょう。

燃費は約30km/L(60km/h)、タンク容量は約15Lと長距離の走行性もばっちりです。19インチの大径フロントホイールが見た目のいかつさを演出し、オプションでリアキャリアを取り付けることもできます。ライダー仲間にも自慢できる1台です。

  • 商品名:カワサキ「W800」

BMW「R 1250 GS」

スポーティーな見た目と1,254ccのパワフルな排気量を誇る『アドベンチャーバイクの帝王』と呼ばれるモデルです。搭載されたボクサーエンジン(水平対向2気筒)は、低回転域から高回転域までどの回転数でも力強いトルクを発揮し、オンロードからオフロードまで高いパフォーマンスを発揮します。

最高出力は100 kW (136 PS) 。ボタン一つで走行モードを切り替え可能で、エコ・モードを使えば長距離走行も難なくこなします。アウトドア用のアクセサリーも豊富に販売されており、まさに死角のない1台です。

  • 商品名:BMW「R 1250 GS」

まとめ

キャンプ用のバイクがあると、ライダー仲間でキャンプに行ったり、パートナーとのデュオキャンプをしたりと楽しみが広がります。バイクは車よりも積載能力が制限されるため、どれだけの荷物が積めるかは要チェックです。

また長距離を走れる燃費のよさや疲れない姿勢を維持できるかにも注目です。自分の愛車を手に入れ、キャンプに新たな楽しみを発見してみませんか。

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