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多面体としての事実。

自分が行動をとるときには、利己的な理由によっている。
多くは自分のためである。あまり利他は考えていない。
人に親切にするときには、多くは自分が気持ちよいからである。ほんの少し、何かの時に自分に返ってきたらうれしいなぁという下心もある。

事実を描写するうえで、感情はその中に入らない。感情は事実ではないということを、先日改めて言い聞かせられた。その時々に自分が思ったことは自分の中では歴とした事実であるけれど、他人には立証することができない、つまり、在るとも無いともいえるという点で事実ではないのだ。

事実とは、だれにも動かしようがない、もうすでに起こってしまった出来事だ。誰が見てもその事実があり、その痕跡があることだ。事実だけは絶対なのだ。だから、事実は説得力を持つ。

その事実に、どのような色を付けて表現するのか。

色を付けて表現することが、感情を乗せることであり、意志を乗せることである。ある事実を切り取ったときに、どのような気持ちで、どのようなつもりで行動を起こしていたのか。そして、当初とは違う色を乗せて表現しようとしたときに、齟齬や矛盾と言われるものが出てきたりするのである。

当初と異なる色を付けて公表する場合には、あらかじめストーリーを組み上げたうえで、齟齬や矛盾点をふさいでおく必要がある。

成長するための某かにに使わせていただきます。