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リモート確認

コロナ禍のおり、リモートによる現地確認を行いました。
リモートによる「現地確認」をどの様に行ったかを書きたいと思います。

先ずは、事前にチェックシートと処理施設や設備等の写真、直近のマニフェスト等の提供依頼を送付いたします。
環境省では、平成28年1月に発覚した食品廃棄物の不正転売事案への対応以降改めて、排出事業者責任の徹底を図るため、通知の発出やチェックリストの作成といった取組を進めています。
下記は、その中に掲示されたチェックリストです。
※排出事業者責任に基づく措置 に係るチェックリスト(出典:環境省)
 https://www.nikkenren.com/news/pdf/oshirase/739/30-3.pdf

私たちは、上記のチェックリストを参考として独自のチェックシートを作成して訪問先の処理事業者に事前送付して回答をいただいています。

次に提供いただいた資料と排出事業者との処理委託契約書内容を踏まえ質問ポイントを設定します。
ここが、ポイントになると思います。簡潔に整理しておかないと確認漏れで二度足を踏むことになります。
んっ?リモートですから「足を踏む」ではなく「手間になる」ですね(笑)

さて、いよいよリモート確認の実施です。
ディスプレイ越しに挨拶、事前用意していた質問ポイントに対する回答をいただき齟齬の有無について確認いたします。
受答えに淀みが無いのかも重要なポイントです。

以上が、リモート確認の概要です。
でも「現地確認」と言う言葉から現地に訪問しないリモート確認でもOKなのでしょうか?

例えば、新潟県産業廃棄物等の適正な処理の促進に関する条例施行規則の「第3条 条例第8条第1項の規定による確認は、自ら実地において調査をする方法又は電話その他の通信手段を用いて調査をする方法により行うものとする。」とされリモート確認が認められています。
※コロナ禍と言う異常な事態を例外として、多くの許認可自治体にて実際での現地確認を望んでいることをアンケートで回答を得ています。

しかし実際に現地を訪問しないで処理事業場の「振動」「臭気」「騒音」や周辺の状況(反対看板が有ったり)が、確認できるでしょうか?
また提供された資料(チェックシートや写真等)が、正しい状態を現したものなのか?

処理委託に限らず取引とは、それぞれの信頼の上で成り立っている分けですから「リモート確認」でも十分なのかも知れませんが、上記の※印で書いたように実際の現地における確認が望まれていること、現地の確認でしか分からないことがあります。

やはり「現地で現物(処理施設、処理設備、処理状況)」を確認することが大切であると思います。