書道の先生になるのは簡単!

書道の先生になるにはどうしたらなれるんだろう?

そう思ったのは約12年前でした。

長男を出産してから、割と早めに仕事を探し、(仕事と言ってもパートタイマーですが)育児との両立を目指していました。

子供が乳幼児の頃は、頻繁に熱を上げて、保育園からお迎え要請の電話が来て、パート先に申し訳ない思いをしたものでした。

何度かそんなことがあり、

「自宅で教室を開けば、融通が利くから、子育てもしやすいんじゃない?」

それがきっかけでした。


あれから12年、現在は地元でこどもの習字教室と、大人向けのペン字教室で指導しています。その他、出張ペン字レッスンのご依頼をいただいたり、 全国を対象としたペン字通信講座も受け付けており、人気メニューのひとつとなっています。

12年前に夢見た、「自宅で教室を開いて、子育てにも融通が利く働き方」がまさに出来ています。


こんなふうにお仕事出来るようになったきっかけの一つとして、教室を開いてすぐに始めた「ブログ」の存在があります。現在でもほぼ毎日更新をしていますが、その中でも未だに根強い人気の記事が、

「書道の先生になるには」という内容です。それに関する記事はをいくつかあるのですが、まとめてひとつにして、こちらの「note」で公開することにしました。公開は2020年11月20日。ちょうどわたしが教室を開いて10年目の記念日です。

・この記事は途中から有料(500円)となります。

フルタイムでパートに出るのは大変。だけど仕事もしたい!

仕事と家事育児を両立させたいという女性のかたは必見です。


【①書道の先生になるのは簡単!まずはこれ!】

【②書道教室の先生になるために必要なスキル】

【③こども習字教室を開くには】

【④ペン習字の先生になるには】

【⑤収入や時間を自分で調整できるというメリット】

の5つに分けて、「書道の先生になるには」をわかりやすくお話ししたいと思います。


【①書道の先生になるのは簡単!】
~ある程度のスキルがあるのなら、書道の先生になるのは簡単です~

まず、書道の先生に今すぐなりたい!と思った場合、
「書道を指導します!」という気持ちを出来る限り沢山の人にしましょう!

友人や、親戚、「私、書道教室を開こうと思うんだけど、興味ある??」と、たくさんアピールしてみましょう!!

お子さんがいて、保育園や幼稚園に通っているのであれば、
そこに、募集案内を貼らせてもらいましょう!そして、声のかけやすいママ友がいたら、「○○ちゃん、習字やってみたい?」などと気軽に声をかけてみましょう♪」

ただ声をかけるよりも、ちゃんとした募集案内などがあれば、より信頼されやすいです。

職場でも興味のありそうな人にどんどん声をかけてみてください。


他にも、貼らせてもらえる、置かせてもらえる店があれば、そこにお願いするのもいいと思います。

それともにSNSで発信を始めましょう!すでに個人のアカウントがあればそれでも良いと思います。

こんなことを書いていますが、実はわたしは、案内を貼ったのは1枚だけ、で「長男の保育園」だけでした。10枚ほどコピーして、声をかけたお母さんに渡しました♪

それでも1か月以内は5名ほど集まりました!フットワークの軽い方や、人脈があるかたなら、1週間以内でも集まるかもしれませんね。

これが、書道の先生になる最短の方法だと思います。

これらのことをやると
遅くても3か月以内に、必ず一人は生徒さんになってくれるでしょう!

まずは、自分の子供や親から、というのもありでしょう!ちなみに私は、長男が4歳でしたので、すぐに一人確保でした。

それでもいいのです!そこからがスタートなのです!

はい。このように、書道の先生になるのは、簡単なのです。


保育園に募集案内を貼ったことで、これから小学生になるたくさんの子供たちの保護者のかたの目に触れることで、小学生になったら通う教室の候補としても頭に残ってくれるかもしれませんね。


次にSNSを使用した募集の仕方です。

直接声をかけたり、募集案内を貼ったりという道を選ばず、SNSだけで発信して、生徒さんを集めるという方法も、もちろんありです!

日々の発信を見て、通いたいと思ってくれる生徒さんは現れるのはもちろん

どんな想いを持って書道講師をするのか、どんな気持ちで指導をしていきたいのかを発信していると、共感してくれるかたが集まってくれます。

自分のことを何も知らずに来てくれた生徒さんよりも、知って、選んで来てくれた生徒さんへの指導は、ものすごくやりやすいと思いますよ♪


ここまで、生徒さんを集める最短の方法を書きましたが、

えっ??ちょっと待って!

スキルが何にもない私は?

まだ自信がない私が書道の先生になるにはどうしたらいいの??

というかた向けに、ここから詳しく書きます。

【②書道教室の先生になるために必要なスキル】

一般的に言われているのが、
「書道師範の免状を取得しているか、それに近い資格がある」です。

そうだろうと予想している方も多いと思います。

しかし!!意外と目から鱗なのが、

自分がやってみたい教室の種類によって、そうとは限らない!

師範までのスキルが無くても大丈夫!ということです。

今や、SNSなどで、書を得意とした沢山の方を見かけるので、もしかしたらご存じかもしれませんが、そんな資格がなくても、

先生になって、生徒さんを沢山集めているかたがすごく多いのです。わたしは、教室を開いてから、このことを知ってすごく驚きました!!

教室の種類を例に挙げると

・子供向けの硬筆教室
・子供向けの習字教室

・大人向けのやさしい習字教室
・大人向けのペン字教室

・中学生以上向けの書道教室
・女性向けの小筆教室
・デザイン書道教室

・上級者向けの本格書道教室

・おしゃれな筆文字教室

さらっと思いついただけでもこんな感じ。


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小学生向けの硬筆教室のみをやりたい方には、
行書、草書は不要ですし、

毛筆を学んだことが無くても良いのです。

大人向けのやさしい習字教室をやりたい方に、
草書はなくても良いかもしれません。

習えることを限定での教室にすればいいのです。


小筆教室がやりたいなら、大筆の師範資格はいらないし、
小筆の師範資格があれがよいと思います。

デザイン書道教室とか、筆文字教室であれば、

書道の知識があるに越したことはないだろうけど、

これに関しては上手下手ではなく、センスが売りになってくると思いますので、筆や、筆ペンでの表現の幅を広げることの方が大事なのかなと思います。

デザイン専門の講座もありますし、筆文字を学べる教室もあります。

はたまた
「書道の道を究める!!本格書道教室」というような教室なら、逆に、

師範になってからもまだまだ古典の勉強だって必要だし、
楷行草だけじゃ足りるわけないから、隷書も篆刻も仮名も学ばなきゃって
感じだと思います。


しかも、資格がなくても、ある程度きれいな字が書けて、ビジネスがすごく得意だったり、人脈がすごかったり、というだけでも、テレビに出ることが出来たり、出版した本が大人気になったり、書道とは直接関係のないようなスキルや特技が大事なこともあります。


はい。

ですので、今回ご紹介したように、必要なスキルは
どんな書道教室にしたいか、によって違うのですね。

「ちゃんと資格をとらなければ」

「まずは師範を取得しなければ」

ということ以外にも方法は沢山ありますね。

まずは、そこを考えてみるといいです。


ちなみに、わたしも、現在は子供向けの習字教室と、
大人向けのペン習教室が主ですが、

教室を開く前は、イコール「本格書道教室」ということしか頭になくて、自分にはまだまだ無理だと思っていましたが、

頭を柔軟に働かせて、自分には何が出来るかを考えて、進んで、の繰り返しで今にいたります。

【③こども習字教室を開くには?実際の仕事内容もご紹介】です。

私がこども教室を開いた実際の話を混えてシェアさせていただきます。

まず、必要なスキルについてですが、

小学生未満対象の習字教室を開くには、
「毛筆でひらがなを正しく書く」スキルがあれば開けます。

小学生向けの教室であれば、基本の漢字が書けるスキルあれば、開けます。

漢字検定ではないので、難しい漢字や、普段使わないような漢字はあまり必要ありません。基本漢字がメインです。

そして、こども教室を開いてからやることは、

・毎月みんなに手本を用意する、

・書道会に所属している場合は、そこの競書発送の手続き、本の管理、月謝の管理

・部屋の掃除やお稽古前の準備や片付け、添削・アドバイスをします。

・道具、用紙、本などの注文や、在庫管理。

その他作業以外で重要なのは、「どうすれば、もう少し上達してもらえるか」などを考えることも必要ですね。


あとは、教室を開いてからは、色々と課題や、乗り超えるべきことが出てくるのでその都度対応して少しずつ、成長させていく感じです。

ここでわたしの体験ですが、
ビジネスの「ビ」の字も学んでいなかった私は、
こども習字教室を始めた当初、1回60分 300円という料金で
やっていました。

最初なので、普通の料金にしては誰も来てくれないと思っていたからです。

・・・
そのおかげもあって、人はすぐ集まりました。
4歳の我が子ひとりから始めて、
同じ保育園や、口コミですぐに8人くらいになりました。

300円、、、いい思い出です。(;´▽`A``)

最初は、近くの公民館を借りていました。そのあとは、アパートだった自宅の部屋を教室にしました。現在は、新しく建てた自宅の一室が教室です。

教室を開いたとき、わたしは準師範でした。「準」の段階で教室を開けたかと言うと、その少し前まで、教わっていた先生に

「こどもの習字指導の手伝い」を頼まれていたこともあり、多少の経験があったので、すんなり始めることが出来ました。

今考えると、先生に、信頼してもらえたのが一番の自信になったのかもしれません。

そして、教室で講師もしながら、師範取得の勉強をしました。

(途中で妊娠したのは、予想外でしたが)

試行錯誤して、教室を運営していくのがとても楽しかったです!

集金袋やスタンプなどを工夫したり、こどもたちにシールを貼ってもらったり、飴をあげたり♪

小学生未満のお子さんに教えるには「ひらがな」だけでも良いのですが、

2年生になったころに、漢字の課題も出て来ます。

自分もそれまでには漢字のスキルも磨いておけばよいと思います。


もしも、中学生の子が入会希望なんてことになったら、
行書が必要になって来るので、、、そこまでスキルがなければ、

もしくは、まだ勉強途中であれば、

「小学生以下限定の教室」としておくといいと思います。


ちょっと、このやり方だと、バタバタかもしれませんね。
でも、SNSでリアルタイムで自分の勉強を発信することはすごく良い宣伝効果でもあると思うのでおすすめです。

 はい、そんなわけで、余談もありましたが、

こども習字教室を開くには?と、やるべきことが一通りお分かりいただけたかなぁと思います。

私は1年半後に、こども向けの習字教室は閉じてしまいますが(我が子達の成長とともに部活動などの送り迎えが増えるため)、

我が子が成人したり、巣立って行ったときには、また、こども教室を始めたいな♪と思うくらい、大好きな、楽しいこども習字教室です



【④ペン習字の先生になるには】です。

ペン習字を中心とした教室にしよう!

そう思ってからは、すぐでした。

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