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一期一会と言うには、やっぱり惜しい

今回は個人的な手記のようなものです。
また、この言葉がよぎる機会がやってきました。

実は、去年の末くらいに前職を退職しています。そして今年の初め、障害者むけの就労支援事業所での就職活動が、また始まりました。

いろいろ探す中で私が新しく選んだのは、清掃業です。今月の頭に内定を頂き働かせて頂いており、体験実習なども含めて慣れてきたところです。清掃という作業自体もそうなのですが、ある程度ひとりで進められる仕事が、やはり私にはけっこう向いているのかも知れません。

人が大好きなのに、仕事は一人が向いている。ちょっと悲しいことです。でも仕事中、清掃をしている私を見かけた方から、時々「ありがとう」「お疲れさま」と声をかけてくださることがあって、じーんと沁み込みながら楽しく取り組めています。しっかり続けていこうと思っています。


そして、職場が新しく見つかったと同時に、お世話になった事業所をまた離れることになりました。私のことを深く、本当に深く理解してくださっているその場所は、私をあたたかく見送ってくれました。

今年の初めに就職活動を再開したその場所で、私はある人に、恋愛としての好きという感情を抱きました。よく笑い、ハッキリとした物言いと、好きなものへのまっすぐな愛情を持つ、とても優しい素敵な女性です。お話してくださることも、私からお話しすることもあって、その時間は私にとって思い出として残っています。

そして好きという感情を募らせていくのと同じくして、その人の邪魔をしたくない気持ちが大きくなっていき、とうとう何も伝えられないまま、私は新しい環境へ身を移しました。

あたたかく見送ってくれた場所なのに、人との楽しいコミュニケーションもあったのに、人を好きになるという素晴らしい感情を抱けたのに、いざ離れると寂しい。正直これは、自分のことを情けないと思います。新しい環境が見つかり、仕事も頂けているのだから、私が大切にしている四字熟語である一所懸命を、今こそ持つ時なのにと思います。

一期一会。受け入れがたいけれど、本当にそうなのかもしれません。書いてるだけで「それは違うぞ!」と思うくらい、受け入れがたい。

好きになったその人が、これからも明るく楽しく過ごせていく事を、こっそりと願います。


ここまで書いておいて何なんですが、清掃という仕事は本当に自分にぴったりだと思います。ルーティンワークでありながら、程よく人とお話しできて、マニュアルを第一としながらも、時間をかけて自分のやり方を見つけていける。

働けるというのは、私にとって本当にありがたいこと。不安が全くないとか、過去にしがらみがないとか言えば嘘になりますが、過去に気持ちをやってしまうのと同じくらい、今も大切にしたいというのが私の性分です。新たな場所で、私のネガにもポジにも存分に向き合いながら、頑張っていきたいと思います。

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