M∀LICEの考察

8月24日に発売されたデッキビルドパックの新テーマM∀LICEのデザインがあまりに良すぎて組みました。

このnoteは手っ取り早く構築を真似したい人向きでは無いですが、知っておくと参考程度にはなる事が書いてあるかもしれません

9/8の32人規模のCS形式の非公認で遊ぶかもしれないので今考えている途中の構築部分は一応有料にしておきました
正直有料部分の内容は薄いので最低金額です


M∀LICEの特徴

基本的にはリンクを主とする展開型のテーマです
テーマの罠が非常に優秀で、セットしたターンでも場のM∀LICEモンスターを除外する事で発動できる特殊な効果を持っています

M∀LICEを使う理由(利点)

「可愛いから使いたい」「動かしてて楽しい」もちろん理由になります
楽しく遊んでこそカードゲームです
ただ、その上で勝ちたいとなると話が変わります
勝つために使う場合はそのデッキである必要性(差別化、押し付けられる強み)が求められます

ではM∀LICEの強みは何か

罠の発動条件によるM∀LICEモンスターへの対象耐性

M∀LICE罠が持つ共通のテキスト「このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる」
これによりエフェクトヴェーラーや無限泡影などの対象を取る手札誘発を回避できます

具体的な例を挙げると

罠をセット
→ドーマウスを召喚して起動効果を発動
→相手がチェーンしてヴェーラーを発動
→ドーマウスを除外して罠を発動

これによりドーマウスがされる事で対象が不在になりヴェーラー不発、結果ドーマウスの効果が無効にされなくなります

ブラフで三戦の才をセットしても、相手目線では罠の可能性があるためヴェーラーや泡影をM∀LICEモンスターに対して発動しづらくなります

除外ギミックに対応しやすい

M∀LICEモンスターは除外された場合にライフコストを支払って自身を特殊召喚する共通効果を持っています
この効果により他の競合テーマよりも深淵の獣やディメンションアトラクターを採用しやすく、かつ相手からの除外による妨害をある程度貫通する事ができます

ただしサイバース族のリンクモンスターは墓地利用するカードが多いため、アトラクターを採用する際はアトラクター中の展開まで考慮する必要があります

M∀LICEリンクモンスターも同様の効果を持つため、アクセスコードトーカーで除外して相手の盤面を除去しつつ展開に繋げるなど独自の動きが可能になります

霊王の波動を採用しやすい

テーマ内のカードが闇属性のみで構成されており、現在の遊戯王を代表するパワーカードの1つである霊王の波動と非常に相性が良いです
そのうち絶対に規制されるので使えるうちに使っておきましょう

スプラッシュメイジが水、アクセスコードが闇、ネオテンペストが闇などサイバース族リンクとの相性が良いのも使いやすい点の1つです
誓約に引っかかるのは地のトランスコード、光のファイアウォールぐらいでしょうか

テーマ内での縛りが比較的緩い

M∀LICEカードによって付与される誓約はメインモンスターを除外から特殊召喚した際の「このターン、リンクモンスターしかエクストラデッキから特殊召喚できない」のみです

リンク縛り程度ならリトルナイト、アポロウーサ、ネオテンペストなどの強力なリンクモンスターを最終盤面に見据えて展開する事が可能なため、自由度がそれなりに高くなります

妨害と同時にリソースを確保できる

テーマ内の代表的な妨害は3つあります
・リンク M∀LICE〈Q〉WHITE BINDERによる墓地除外
・リンク M∀LICE〈Q〉HEARTS OF CRYPTERによるフィールド除外
・罠 M∀LICE〈C〉MTP-07によるフィールド除外

対象を取らないは基本的にほとんどのデッキが嫌う妨害です
さらにこれらの妨害全てが同時に展開やリソース確保まで可能なため、返しのターンにライフを取りやすくなります

デッキを構築するにあたって

あくまで自分の話ですが、実際に構築するにあたって主に以下を考慮します

・1枚初動になるカードは何か
・最終盤面として何を目的とするか
・素引きしたくないカードの少なさ
・貫通力、誘発の受け
・誘発のスロット

特に初動と素引きしたくないカードの枚数は事故率の軽減に繋がりますし、昨今の誘発環境において誘発の受けを考えないのは論外だと思っています
また、目指す最終盤面も勝ち筋(ゲームプラン)を左右するため出来るだけテーマの特徴を活かせるように考えているつもりです

1枚初動

最終盤面や展開ルートは一旦置いておくとし、1枚からある程度リンク値が伸ばせるテーマカードが以下の3種類になります

・ホワイトラビット
・ドーマウス
・アンダーグラウンド

そしてこれらにアクセスできるカードも1枚初動として採用候補になります
(テラフォ、黄金櫃、マイニングなど)

最終盤面

まずはテーマとしての強みを活かすため相手ターンにM∀LICEリンクモンスターがいる状態で罠の07を発動できるようにしたいと考えました

具体的には

バインダーとランサムが墓地にいる状態で06をセットしてターンエンド
→相手ターンに06でバインダーを蘇生
→相手の墓地を0〜2枚除外しつつ自分の墓地のランサムを除外
→ランサムを特殊召喚、追加処理でデッキのホワイトラビットを除外
→ホワイトラビットを特殊召喚し、効果で07をセット
→バインダーを除外して07
→バインダーを特殊召喚して追加処理で1枚ドロー

これにより相手ターンに相手の墓地除外、相手のフィールド除外、1枚ドロー、M∀LICEモンスターのサーチが可能になります
墓地にホワイトラビットがいる場合はリソース節約のためバインダーの除外をランサムとホワイトラビットにし、ランサムのデッキ除外を不発とします

バインダーをフィールドに残し、06もしくは11でホワイトラビット特殊召喚して07をセットでも同じような動きができます

具体的な最終盤面と展開は気が向いたら最後の方か有料部分に追加するかもしれません

素引きしたくないカード

展開に絡む素引きしたくないカードでよく見られるのがドットスケーパーです
ランサムの除外から特殊召喚時にデッキから除外する用として採用されています
自分も仕方なく採用しました

また、ネオテンペストを最終盤面にしている人はコードオブソウルを、展開にウィキッドを絡めている人はシグマを採用しているのをよく見ます
この2枚に関しては自身を手札から特殊召喚する効果を持つため素引きが許容できます

誘発の受け

基本的な誘発としてうらら、G、無効系、ニビル、あとは環境に応じて考慮します
誘発1枚で止まる可能性があり得るので指名者が必要と判断し、墓穴と抹殺どちらも採用しました

フルに通る展開の着地点よりも誘発をもらった場合の着地点や安定性が大事です

・うらら
普通に嫌です
ランサムの魔法サーチ、07、11にもらいます

ランサムについてはリンクデコーダーを素材にする事でチェーン1ランサム、チェーン2デコーダーとしてケアが可能です

11にもらう場合、盤面に2体並んでいるならスプラッシュメイジで誤魔化せます
ラビット初動など、盤面に1体しかいない場合はアンダーグラウンドや黄金櫃がくっつかないと厳しいです

07は基本的に展開には絡まないので割愛

・G
重いですが妥協できる着地点として罠(06 or 11)+マスカレーナが想定できます

他のリンク系のデッキだとマスカレーナとリンクするためにもう1体追加で用意する、もしくは2体でリトルナイトを出してターンを返すしことがほとんどですが、M∀LICEは展開の中で罠を構える事によりほんの少しGを軽くする事ができます

また、基本的にM∀LICEの展開でサーチする場面がバインダーによるアンダーグラウンドのサーチのみ、かつ展開によってはそのサーチすら不要なためドロールでGのドローを止めて展開する事も可能です

・無効系
ヴェーラーや無限泡影
これは利点にも書いたようにM∀LICEモンスターには基本もらいません
もらうのはスプラッシュメイジなどM∀LICE以外の展開札、もしくは最終盤面に存在するM∀LICE以外の着地点がほとんどです

M∀LICEリンクモンスター自身が展開札になる事ができるためM∀LICEカードでリンクを伸ばすのを意識することでクリティカルにもらうのを防ぎます
また、最終盤面への無効系であればヴェーラーはターンを跨ぐため許容しやすく、無限泡影はサイバース族リンク1の強みであるリングリボーを添える事でケアできます

・ニビル
このカードが一番頭を抱えました
スプラッシュメイジを絡めてネオテンペストを出す人が多い印象ですが、それでニビルを受ける手段って有るんですかね…僕が知らないだけですか…

基本の展開にスプラッシュメイジを絡めるとニビルのケアが難しいと判断し、M∀LICEカードの展開のみでまずウーサを目指す事にしました
それでも1枚初動ではウーサをニビルに間に合わせる事が難しく、ニビルはもう持たれている場合無効にできない前提として
ニビルトークンをリンクスパイダーにする事でリンクスパイダー+αでスプラッシュメイジを出して再展開するプランを取っています 

誘発のスロット

リンク値を伸ばせるメインのM∀LICEモンスターがリンクや罠などを経由して相互にアクセス可能、かつ展開用のノイズが1〜2枚のため誘発のスロットもそれなりにあります
まだテーマカードが少ないというのもありますが…

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