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皐月賞

自信度 A
※馬券は自己責任
参考程度にご覧下さい🏇

クラシックにおいて
皐月賞は「最も速い馬が勝つ」
日本ダービーは「最も運のある馬が勝つ」
菊花賞は「最も強い馬が勝つ」

皐月賞は、なぜ【早い馬が勝つ】と言われているのか?
皐月賞が行われる中山競馬場の内回り
2000mは直線の長さが310mと
JRA全場の中でも短い部類に入るコース。
直線には急坂が待ち構えるため上がりが速くなり辛い傾向になりがち。
それに加え向こう正面には下り坂があり、道中のペースは速くなりやすいので道中と上がりの差が小さくなりやすいコースと言える。
実際に皐月賞の過去の平均ラップを見ても一目瞭然。
比較しやすいように、道中を3 F換算したタイム35.8秒に対して、上がり3 Fは35.5秒と前後半がほぼイーブンで流れるレースで、前後半の差があまりない。
2000mより短い距離、マイル戦に実績がある馬には注目しておきたい。

過去5年の勝ち馬の内
2017年アルアイン
2018年エポカドーロ
2019年サートゥルナーリア
上記3頭がマイル戦で勝ち実績がある。

2016年ディーマジェスティ
2020年コントレイル
上記2頭は1800mで道中からハイペースを刻んだレースで勝利経験がある。

馬場状態が違っても変わりなく
逆に人気で敗れた
2017年ファンディーナやスワーヴリチャード、カデナ。
2020年サトノフラッグは中距離で実績を残した馬たちだった。
つまり、皐月賞の【最も速い馬が勝つ】というのは、マイル戦に適性のある馬に向く条件だと考える。

前置きが長くなりましたが、予想に入ります。

本命
◎ キラーアビリティ
まず初めに狙うなら、個人的に狙うなら前走ホープフルS組を狙いたい。
前哨戦の弥生賞組は過去10年で0-5-2-32と1頭も勝ち馬が出ていない事には注目したい。
相手を選ぶなら、弥生賞組から抑えはもちろん必須だが、1番勝つ可能性が高い馬を本命にしている以上、個人的には本命は弥生賞組から選ぶ事が出来なかった。

弥生賞と皐月賞とでは、舞台は同じだが馬場状態が全く違う。
弥生賞は開幕2週目のまだ傷み始める前の馬場で行えるのに対して、皐月賞は中山最終週の傷んだタフな馬場での開催。
ホープフルSも年末の中山競馬場で、馬場はタフな馬場になっている。
ホープフルSで勝ったこの馬には期待が大きく、前で競馬していた馬がほとんど沈んだ中、この馬だけは最後までしっかり伸び、後続に並ばせず勝ち切った事は、かなりのアドバンテージになる。
昨年のホープフルSの勝ち時計は2:00.6で0.7秒
更新してのレースレコード。
ホープフルSと比べると、馬場状態が良い弥生賞の今年のタイムは2:00.5。
年末の中山の馬場で、2:00.6は速い。
小倉で走った未勝利戦では、最後は流しながら
レコード勝ちと、スピードはメンバーの中でもトップクラス。(2歳レコードで言えば1秒7も更新)
鞍上の横山武史騎手は3週連続で1番人気に騎乗して、全て馬券外と不振傾向にはあるが、今回は南で乗れるし、想定3、4番人気ならプレッシャーも少しは軽くなるだろう。
折り合いは相変わらず難しいようで、引っかかるし、子供っぽさはまだ残っている。
ホープフルSは地力で勝てたと、追い切り後に横山武史騎手がコメントを出しているように、今回も折り合いとテンションが鍵になるだろう。
良い枠に入れたし、小回り向きの一瞬の末脚はここでも武器になるだろう。
中山適正で言えば、上位馬と比べてもこの馬にアドバンテージがある。
追い切りは絶好時と比べると1枚落ちるが、良い枠にも入り、人気落ちするなら。
スムーズな競馬が出来れば勝ち負けの存在。

相手
◯ ドウデュース
馬体はさすがとしか言いようがないくらいの完成度で、状態はかなり良さそう。
凱旋門賞に登録していて、陣営のこの馬に対する期待はかなりのものがあるのだろう。
前走の弥生賞は、休み明け+8kgと成長分もあったが、余裕残しのトライアル仕上げ。
勝負所でロジハービンが一気に捲って来た(武豊騎手が後ろを振り返るほど)事により、内に押し込まれ、直線ではボーンディスウェイと接触する不利がありながら、タイム差無しの2着なら見直し可能。
スムーズにトップスピードに乗れていればおそらく勝っていた。
朝日杯FSで、マイル実績もあるし、弥生賞を叩いて状態は万全。
追い切りは、友道厩舎の最終追いポリトラックは必勝パターン。
ただ、抜け出た能力ではないと思っており、3歳にしては完成度がとにかく高いという印象。
それが結果的に今の成績に繋がっている。
絶対王者だとは思わないし、2000mは距離がギリギリだと思うので本命には出来なかった。
メンバーが揃った今回、どれだけ走れるか楽しみな1頭。
操縦性の高い馬で、デビューからずっと鞍上が変わっていないのも心強い。
前走で距離不安のあった2000mの距離を克服出来たし、朝日杯FSと同様の調教内容なのは好印象。
能力は出し切れる状態だと思うので、スムーズに競馬が出来れば馬券内は硬そう。

▲ ジオグリフ
前走共同通信杯組の成績が5-0-2-8と勝ち馬を1番多く輩出しているローテ
更に全ての馬がここまで斤量57kgを背負った事がないが、この馬はすでに前走で57kgを経験しているのはかなりのアドバンテージになるだろう。
トップ斤量の57kgを背負って挑んだ前走は直線で揉まれながらも2着。
ダノンベルーガには負けたが、スムーズな競馬が出来たのはダノンベルーガで、素質馬相手に斤量差がありながらも0.2秒の2着なら悪い内容ではない。
内容を考えれば、今回この馬が逆転する可能性も十分で、この馬の方がコーナー4回の舞台の適正は高い。
朝日杯FSでは、直線で不利を受けながらも上がり最速の5着は評価出来る内容だし、マイルの早い流れを経験している事は、ここに活きてくる。
前走から1 F延長の2000mになるが、個人的に2000mはこの馬に1番合っていると思う。
鞍上が福永騎手に乗り替わるのも楽しみだし、ルメール騎手からの乗り替わりで人気を落とすようなら狙う価値は十分ある。
折り合い面がどうかだが、能力はここに入っても劣っていない。
人気的にも妙味ある1頭。

△ ジャスティンロック
京都2歳Sはスローペースの前残りの展開だったが、勝負所から外を通り、逃げたビーアストニッシドも捕まえて、出遅れながらも上がり最速で差し切り1着と評価出来る内容。
ロンスパ競馬だったが、最後まで速い脚でペースを落とす事なく、突き抜けた事をかなり評価しており、今の中山でも活きてくるだろう。
耐久性と持続力はメンバートップクラス。
前走の弥生賞は前半折り合いが付かず、集中力に欠けており、レースでは幼さを見せていたが、それでも前残りの展開を後方から伸びて4着。
3、4角手前で不利がありながらも、勝ち馬との差は0.2秒差で最後は脚を余していた内容を考えれば、勝ち馬より、この馬の方が強い競馬をしていた。
前走は完全にトライアル仕上げで、追い切りもそこまで時計を出していなかった。
今回は追い切り内容も良く、ここに向けて仕上げてきているだろう。
今回は逃げたい馬、番手に付けた馬が多く、ある程度流れると思うので、展開がハマれば1発あっても不思議ない1頭。
賞金が足りているのに、前走わざわざ関東重賞を選択してきた点を考えれば、ダービーはもちろん狙っていると思うが、まずは目の前の皐月賞を取りに来ている印象を強く受けた。
前走負けた事で人気的にも落ちるだろうし、抑えは必須だろう。
ただエンジンのかかりが遅く、器用さに欠けるので、中山コースより大箱コースの方が合うだろう。
鞍上が川田騎手から戸崎騎手に乗り替わるのは正直マイナス。
スタートが遅い馬だし、鞍上は戸崎騎手なのでおそらく後方からの競馬になるだろう。
仕掛けのタイミングを間違えれば、全く届かずもイメージ出来るし、出遅れてただ回ってくる競馬も視野に入れておいた方がいい。

☆ ダノンベルーガ
スケールの大きさは世代トップクラス。
ペースや馬場状態がどうであれ、新潟ではなく東京で、デビュー戦でラスト3F33.1秒を出し、実力はかなりのものを秘めている。
キャリアは浅いが、前走は新馬戦からの直行ローテでG3の共同通信杯に出走し、ここでも直線ぐんぐん伸びて、上がり最速の1着とビーアストニッシドやジオグリフなどの重賞経験のある馬を相手にあっさりと差し切り勝ち。
勝ち時計は1:47.9。同日の未勝利戦の勝ち時計が1:47.3なので、時計は平凡だが、上がり33.7秒はこの日の馬場では最速タイム。
誰が跨っても確実に末脚を伸ばして来れるのは、この馬の地力の高さだろう。
今回は桜花賞で素晴らしい騎乗を見せた川田騎手に乗り替わりで、さらにこの馬の良さを引き出してくる可能性は高い。
川田騎手の性格から、野心が強く、熱い男なので牝馬、牡馬での3冠達成も狙っていると思うので気合はかなり入っているだろう。
直線が短くなりトリッキーな中山で、パフォーマンスを落とさずに走れるかは疑問だが、まだそこを見せておらず、抑えは必須だろう。
スローペースしか経験がない。
キャリア2戦と経験が浅い。
本番の川田騎手×ダノン。
不安要素も多す、あっさり勝っても不思議ない1頭だが、1枠1番とこの馬にはとっては、難しい枠に入ったので疑う余地もある。
川田騎手が追い切り後に「右回りを使わない手はない」とコメントが出ていたので、右回りは不安視しなくていいだろう。
ここに向けてしっかり仕上げてきているし、前走共同通信杯組の成績は5-0-2-8と勝ち馬を1番多く輩出しているローテ。
どんな走りを見せるのか非常に楽しみな1頭。
皐月賞ももちろん取りに来るとは思うが、本番はダービーだろう。
現状ダービーでは最有力候補。
1番気になるのは、自信があればすぐに皐月賞に登録したと思うし、登録するのが普通。
右トモの不安があるとは言え、本当にギリギリまで悩んでいたところを見るとどうなのかなと不安はある。

☆ サトノヘリオス
ホープフルSでは、レコード勝ちのエリカ賞から中2週でのG1の舞台で、調教でも疲労面からプール調教など軽めの調教をしており、万全の状態でなかった事は間違いない。
さらにスタートが決まらず道中脚を使い外を回して、直線では伸びを欠いたので、ホープフルSは度外視でいい。
エリカ賞では、流れるペースで馬群を割って伸びて来て、2走連続でのレコード勝ち。
前走はしっかり休養を挟み、3ヶ月の休み明けであれだけ(3着)走れればOK。
前が止まらない傾向で、直線窮屈な場面もあったが、それでも上がり最速の3着なら負けて強しの内容だろう。
1度叩いた今回は前走以上に期待したい。
未勝利戦、エリカ賞と2戦続けてコースレコードを叩き出しており、スピードはある。
狭いところを割って、伸びて来た前走の競馬は、ごちゃつく中山コースに活きるだろう。
最後も少し脚を余していたように見えたので、今回あまり人気しないなら、穴候補として必ず抑えたい1頭。

☆ イクイノックス
正直なところ取捨に迷う1頭。
昨年の東スポ2歳Sを最後に、背腰を中心に疲れが溜まりやすいという理由から、感覚を空けて約5ヶ月の休み明けから、ぶっつけ本番でここに参戦。
幼かったと言えばそれまでだが、新馬戦でサークルオブライフやサトノヘリオスに1秒差以上付けて圧勝している。
東スポ2歳Sでは、新馬戦とは違い、後ろからの競馬にシフトしたが、レベルはおいといて、その後活躍している馬たちを相手に、楽な手応えで余裕の1着。
内容も高速ラップを踏みながら、ラスト3Fは32.9秒と1頭だけ全く違う脚色で突き抜けた。能力は1枚も2枚も上だった。
スケールの大きさは同世代ではトップクラス。
ただ東スポ杯2歳S組の能力はアサヒ、テンダンス、アルナシーム、レッドベルアームのその後を見ると疑う余地がある。
もちろんこの馬だけずば抜けている可能性もあるが、絶対視すると火傷しそう。
不安要素ももちろんあり、初の右回りでコーナー4つの舞台。
さらに直線が短くなる中山コース変わり。
過去2走と同じような競馬が出来るかは、正直走ってみないと分からないが、過去2戦だけを見て絶賛するには少し早いか。
体質的に、しっかり作り込んでこれるか分からないが、現状どれだけの走りを見せれるかは楽しみな1頭。
あっさり馬券外に沈む可能性も視野に入れておいた方がいいだろう。
逆にここで勝つようなら怪物級。
前哨戦を使っていないので、疲労面は心配ないし、ここに向けて仕上げてくると思うので、恥ずかしい競馬はしないだろう。
トライアルを使わなかった事が吉と出るか、凶と出るか。
ルメールが2週続けて追い切りで跨っているのはかなり本気か。

おまけでもう1頭🏇
⭐️ボーンディスウェイ⭐️
過去10年で4枠7番は3-3-1-3
弥生賞は1、2着馬と0.1秒差の3着。
中山コースは2-0-1-1で馬券外になったのは
ホープフルSの5着。
個人的に前走より、追い切りは良く見えたし、かなり仕上がっているように感じた。

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