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ものを書く寿命

近況報告をいたします。楽観的な観測でもあと5年ほどで歩行困難になり手足の震えを薬で抑えることが困難になり生きることに全面的な介護が必要になるらしいです。近況報告でした。

ここ一年ほど、特に緊張や恐怖のない安静時においても微かな手足の震えがありました。その旨を主治医に伝えても「心因性じゃないかな、季節の変わり目だし」「いやでも友達と遊んだりゲームをしている最中といったリラックスしている状態でもなるんです」「あなた働いてないから遊んでることに対して内心で罪悪感があるんじゃないの?」‪‪‪✕‬‬すぞ(その時期は鬱病の療養期間でした)。
先日ゲームができなくなりました。それはボタンを押すことでスキルを発動させるタイプのゲームなのですが、手の震えにより連打してしまいまともに戦えないのです。
先日箸が持てなくなりました。否、持つことはできます。ですが手の震えがいっこうに収まらず、ものを挟んで口に運ぶことができないのです。箸を持ちながら食事を零す様はまるで赤子のようでした。
先日キーボードが打てなくなりました。正直今のフリック入力もかなりの量の誤字脱字を打っては直し打っては直しを繰り返しています。ですがキーボードにおける入力はその比ではありません。ものすごい量の誤入力誤変換を整形していく中で気が触れなかったのはまぐれとしか言いようがありません。

主治医にその旨を伝えたところ、漸く薬を出して貰えました。診察に同席していた母はその薬名を聞いた瞬間泣いていました。大袈裟な。たかが祖父が前述の症状で死に至る前に飲んでいた薬がわたしにも処方されただけでしょうに。


薬はよく効きました。前述の通り今も震えはありますが、フリック入力だけであれば問題ありません。キーボード入力も、薬の量を増やせば恐らく可能でしょう。主治医は大らかな方なので、「効かなかったら倍量にしてね」と一日一錠から始めて薬効や副作用を観察しつつ決めていくであろう薬量を「効かなかったら倍量にしてね」とぶん投げてきました。恐れ入ります。今のところ1錠で生活をするだけであれば事足ります。


何も理由がないまま死ぬのは怖い。


キーボードでの入力にこそ不安が残りますが、頭は今のところ元気です。症状が進行すればそうも言っていられなくなるでしょうが。ですが薬をいただく前に承りましたご依頼やさまざまなご連絡がたいへん滞っており、ご迷惑をお掛けしていることに対して弁明のしようがございません。薬が効いているうちに謝罪の旅に出なければなりません。ですが「何故遅れたか」という話で1000文字以上書き連ねればそれは紛うことなき「言い訳」にしかならぬので、ここに簡単な理由を書き連ねさせていただいております。


何も意味がないまま死ぬのは怖い。


以上、簡単な近況報告でした。それでは謝罪と贖罪の旅に出るためにこのあたりで筆を置きます。Have a nice trip!





死にたくない。

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