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わたしはだめな人間です。

 タイトル通りです。人生がびっくりするほど詰んでいます。否、わたしは人間ではなく鉄筋コンクリート構造の少女を商う店舗なのですが。ごきげんよう、少女屋です。
 ところでわたしには死んでも行きたい大学があります。「この参考書を遣れば絶対に大学合格するけどきみ死ぬよ、どうする?」と言われたら迷わずその参考書を買い求め貼り出された合格発表の紙に自分の受験番号が書き記されていることを確認して幸福の絶頂のまま死にます。今でも自分の受験番号がないことを夢に見るんだ。645がない。645がないよって。あはは。

 わたしは高専という高校と短大が合体して数学と物理と専門科目を練り込み代わりに国語と英語を蒸発させたような学び舎で六年過ごしました。うち一年は「なんで勉強ってしなきゃいけないんだろう……」という中学生みたいな悩みを抱えていたら落単して留年していました。今ではその答えも見つかり生涯を賭してもいい、否、わたしはこれを遣る為に産まれてきたのだという夢も見つかったのでプラス一年は大して気にしておりません。母校、四十人のクラスに必ず一、二人は不登校児がいて四、五人は留年生なの、わたしの場合マジで勉強しなかったから留年したってだけだから当たり前なんですけど他の学生の比率を考えるとちょっとカリキュラムに問題があると思う。

 ところで高専という学び舎はだいたい半分ぐらいの学生が卒業後大学に第三次編入をします。要は大学三年生に編入学です。わたしも勿論その道を選びました。ところがどっこいわたしが追い求める大学というのが旧帝大のひとつで、当然編入だからといって楽々入れる訳がありません。そしてわたしは留年生の劣等生。血尿が出るほど勉強しましたが落ちて、二次志望の大学にはクラス担任の手違いでそもそも受けることすら叶わず、「眠る時間で制御工学の大問が何問解ける?」と二、三日に一度しか眠らない身体はぶっ壊れて三次志望の大学の受験は寝過ごし、鉄道自殺しかけて駅員さんにクソ怒られた夏ごろ、学校側から「単位はどうにかするから入院してくれ頼む」とのお触れが出たので精神病棟に入院することになりました。こちらは去年書いた「精神病棟の手記」とは異なり、とても楽しく勉強しながら息を抜くことができました。

 はい次。その「単位はどうにかするから入院してくれ頼む」が大嘘だったことが冬辺りに判明しました。単位計算したら何もかも足りてない。

 びっくりして少女屋さん学内で首吊っちゃった。


 なんで? とお思いでしょうがびっくりしたからしょうがない。びっくりしたからにはしょうがないんだよ。幸い早期発見されたが故後遺症などは残らなかったのですが、翌日には気味が悪いほど優しい親族に連行されて主治医に「なんかきみ死にそうだね笑」みたいなノリで三ヶ月もの間精神病棟にブチ込まれる羽目になりました。いやなんかきみ死にそうだね笑じゃないんだよ馬鹿。今回排泄にすら許可と見張りが必要な囚人にだってもう少し人権あるぞと声を大にして叫びたいぐらいの待遇でして、詳しくは別記事の「精神病棟の手記」に綴ってあります。少女屋文体で書いてあるから読んでね。

 ところで待遇が最悪なのは手記に書いたとおりなのですが、患者の病状がやわらいでゆくにつれ徐々に他の患者、看護師との交流が取れるようになってゆきます。ところで閉鎖空間に男女が閉じ込められると何が起こると思いますか? 事実はお察しの通りなのですがわたしは看護師まで患者に手を出してくるとは思いませんでした。びっくりしました。あと妻帯者でした。びっくりしてまた首吊りそうになりました。

 その後なんやかんやで三月(三月!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)に滑り込み編入学できる大学にスライディング入学いたしました。もちろん第四志望ですらない大学ですので、わたしの勉強のモチベーションは完全に志望校の大学院入試に向かっていました。

 単位二つしか取れませんでした。

 終わっています。人生が緩やかに終わっていく音がしています。今は大学院入試はもうすっかり諦めて(だってこの大学、研究も何もなく就職に向けた勉強ばっかりなんだもの……)、編入学再チャレンジに向かって勉強方針を切り替えておりますが正直過去問を読むたびリストカットしたくなります。何も分からない。何も。何も……。

 なんやかんや基礎ステ高いしイベント走れるやろwと思っていたのにイベントの開始日にも終了日にすら気付かずログインボーナスとして毎朝希死念慮を貰うゲームがあるらしいんですよ。
 わたしの人生っていうんですけどね。

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