積もる恨みと積み重ねる何かと③〜なぜか好転〜

 相変わらず恨みは強いまま来ていたが、卒業してから3年、郵便局の外務の試験に通り、定職に就くことになった。
 呪詛は相変わらずであったし、本当は事務職になりたかったので敗北感という荷物が新たに乗っかったが、それでも定職につけたことはかなりデカく、ダメ営業マンだったので安月給ではあったが、お金に困り過ぎることはなくなった。
 無職の時から、取り憑かれたように相手側の動きをチェックし、メンタルにダメージも受けていたが、そのうち忙しくなり相手の動きをチェックすることもなくなり、少しずつ忙しいながらも公務員試験に再チャレンジする気力も戻り、転職して今の地方公務員の学校事務職になり、ほんの少し自己肯定感が生まれた。
 相変わらず恨みは持ったままであっても、それなりに人生を送れるようになった。
 それでもまだまだ恨みが消えることはなく、結婚して離婚するなども経験したが・・・

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