生産力を飛躍する仕事術⑰

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目標のための仕事という意識

大きな目標のみを重視する人がいます。 そういう人達の中にはその大きな目標だけを達成すれば良いと思っ ているような人もいるでしょう。

もしもあなたがそのように考えているのならば、生産性を高める上で非常に重要なものを見失っている可能性があります。

大きな目標達成までに必要な小さなステップを重要なものだと捉えることができるようにしましょう。 それができれば、今よりも仕事の進め方がずっとスムーズになるでしょうし、より多くのものを達成することができるようになるはずです。

この考え方というのは、実は、家を建てるときと同じ考え方なのです。 たとえば、完成した家のことばかりを考えて建ててしまうと、家を作っていく１つ１つの過程というものをおろそかにしてしまいがちなのです。

１軒の家を建てるためには、さまざまな工程が必要になってくるものです。 どれ１つをとっても省くことができない工程です。 もし、いい加減にやってしまったとしたら、強度が落ちたりするなど最高の状態にはならないものです。

仕事に関する大きな目標についても、同じようなことが言えるのです。 あなたの目標がどのようなもので成り立っているにせよ、その目標を達成するためにはいくつものさまざまな段階が必要になってきます。

最高の結果を生み出すためには、それぞれの段階にじっくりと時間をかけ、努力を惜しまずに、集中して行っていかなければなりません。 大きな目標ばかりを重視してしまうような人は、その間にあるさま ざまな段階の仕事をおろそかにして、つい短縮化してしまいがちです。

また急いでスピーディに仕事をこなしていくということで、よりス ムーズに目標にたどり着くことができるとも思ってしまいがちなのです。 しかし、このような方法は絶対に避けなければならない方法なのです。

どんな仕事でも、どんな段階においても、最善を尽くすことができなければ、自分が望むような満足のいく結果というのは得られません。 それぞれの仕事で最善を尽くすことというのは、決して大げさなことではありません。

また、時間の浪費でも、最終目標をおろそかにすることでもありません。 最善を尽くすということは、必ずそれに見合う結果が得られるということです。

大きな仕事も小さな仕事も全力で行うことが重要なのです。 仕事の１つ１つに適切な時間と労力を費やすことは、生産力の低下にはなりません。

実際には、それぞれの仕事に対するモチベーションが高まり良い結果を生みます。

どんなに小さな仕事でもそれぞれの仕事に最善を尽くすと、最終的な結果は非常に満足のいくものとなります。