生産力を飛躍する仕事術⑫

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燃えつきることを避ける

燃えつきてしまうことほど、生産性を低くしてしまうものはありません。
燃えつきとはなんでしょうか？ 燃えつきとは、平衡の欠けた生活
とりわけ働きづめの悪循環の結果です。

しかし、働き過ぎだけが要因ではありません。 燃えつきる人は、高い理想と目標がある人が多いようです。
共感的、人間的、繊細的、献身的といった傾向が強い、人間志向の人です。

目標を持って一生懸命に働きながらも、目標に到達できないことがわかると燃えつきてしまうのです。 そのような人には、まず日常的にイライラするような種を持っています。

責任が重かったり、人との接し方が難しかったり、不規則な生活を送ったりしているうちに、問題が解決されないまま残ってしまったりするとイライラが募り燃えつきます。

無力感も燃えつきの原因になります。 １分１秒の時間をも惜しんで仕事に専念することこそが、良い仕事 の取り組み方だと考える人が多いでしょうが、このような仕事のやり方には思いもよらなかったリスクというのが伴っているものなのです。

たとえば自宅に仕事を持ち帰ったりすると、燃えつきのリスクは高まります。 さらに、長期的にみたならば生産率や達成度はかえって低くなりま す。

ですから、自宅に仕事を持ち帰って、プライベートな時間にまで重要な仕事をするなどということは、極力避けるようにしなければなりません。

自宅にいるとき、あるいは職場以外の場所にいるときにまで、重要 な仕事をしてしまったならば、燃えつきてしまうリスクは高まってしまうのです。

このような人たちは、休暇中にも仕事のことばかりを考えてしまいます。 期限内に仕事が提出できるかどうか、また仕事を上手に完成させることができるかどうかなどといった心配ばかりしてしまっているの です。

このような状態がずっと続いてしまったならば、過剰なストレスを溜め込んでしまったり、心配事に常に晒されてしまったりすることになるのです。

常に仕事のことばかり考えたり心配したりしている状態になると、 実際に仕事をしているわけでもないのに疲れきってしまうことになるでしょう。

通常の職務が終了した後に、どうしても至急で仕上げなければならない仕事がないのであれば、仕事場から仕事を持ち出さないようにしましょう。

それが燃えつきの防止になります。 翌日までに仕上げなければならない仕事のためにストレスを抱えることはやめましょう。

また、今抱えている仕事の進捗状況を心配したりすることもやめましょう。 そうした仕事に関する考えや心配事の一切を、自分から切り離すようにしましょう。

自由にできる時間ができたのであれば、むしろ自分の好きなもの （趣味や勉強など）に積極的に取り組んでみるようにしてみましょう。

リラックスして、健康を促進するような活動を行い、時間も意識も 友人や家族に向けることで、燃えつきのリスクを低くすることができます。

このような自分の好きな趣味や勉強の時間を持つと、結果はすぐに現れるでしょう。 オンとオフの切り替えをうまくできるようになります。

切り替えがうまくできるようになれば、もう燃えつきの心配はいらないでしょう。 毎日毎日を、肉体的にも精神的にも常にリフレッシュできているよ うな非常に良いコンディションで迎えることができるようになるでしょう。

リフレッシュができていれば、仕事への意欲も増すことになるのです。モチベーションも高まるでしょう。

よりエネルギッシュになることができ、より生産的にもなれるでしょう。