いつまでもあなただけのあだ名で呼んでほしかった。
いつまでもあなただけのあだ名で私を呼んでほしかった。
いつまでもあなたにとっての「女の子」でありたかった。
私達の関係に終わりが来たのは突然だった。
私が彼に「のり弁」を作った日から終わりへのカウントダウンがはじまった。
幼い頃にお母さんを亡くした彼にとって
お父さんが毎日作ってくれた「のり弁」は
とても特別なものだったらしい。
毎日変わるのりに染みた醤油の味の濃さが楽しみで
どうしたらのりがフタについてしまわないか
試行錯誤するお父さんの姿は今でも覚えているんだと
嬉しそ