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9月の進捗レポート

私たちSynfluxは現在、経済産業省の「みらいのファッション人材育成プログラム」の事業として、ゼロウェイストファッション事業におけるLCA評価導入調査事業をおこなっています。


先月の活動の振り返り

先月は、2つの活動を報告しました。
・国際動向のリサーチ
欧州/米国/日本それぞれで、アパレル・繊維産業におけるLCA評価手法や資源循環に関連する政策動向を時系列に沿って概観し、先んじて動いている欧州各国の取り組みから、私たちが参照すべきことは何かについて考えました。

・イベントの企画と準備
Synfluxでは、今回のプロジェクトにおける取り組みの一つとしてイベントの開催を予定しています。先月の活動ではメンターからのアドバイスも踏まえ、ワークショップ形式で開催する、という方向性が明確になりました。

(先月の活動についての詳細はこちら)

今月の取り組み

ワークショップに向けたリサーチ

先月のメンタリングでSynfluxが開催するイベントの方向性が明確になったため、今月はその企画内容を具体的に考え始めました。企画の出発点は、「具体的に数値が算出されるLCAと、企業/ブランドの達成したいビジョン(世界観)との乖離を埋めるようなデザイン実践」を模索すること。LCAが何を可能にするのか、を前提に企画構想を進めました。
具体的にはまず、参加者が手と頭を動かせるようなワークショップ形式でのイベント開催に向けて、使用できそうなデザインツールやフレームワークのリサーチを行いました。デザインツールは、欧州をはじめさまざまな機関・団体が公開しています。例えばDesign CouncilのSystemic Design Frameworkは、気候変動や生物多様性の課題に対処するためにプロダクトの設計段階全体を体系的に設計するツールキットです。すでにあるこうしたツールを踏まえ、私たちはファッション/テキスタイルの生産をキーワードに、システミックデザインの再解釈に臨みます。

次に、企業やブランドが発表しているビジョン/ミッション/世界観のリサーチを行いました。こちらは、KeringやPatagonia、NIKE、H&Mなど、各社がWebサイトや年次報告レポートなどで公表している情報を収集しました。抽象的なキャッチコピーが据えられている企業や、戦術的なビジョンを公開しているブランドなど方法はさまざまあれ、抽象的なミッションの価値をいかに言語化し企業戦略に取り込んでいるのか、という点について調査しました。

ワークショップ企画会議

上記のリサーチをもとに、ワークショップの具体的なステップについて企画会議を行いました!システミックデザインに関連する既存のフレームワークやツールキットのステップを参照しつつ、LCAの手法や考え方をどのように取り入れるか構想を練り、Miroでアイデアをまとめていきました。こちらについては、今後詳細をご報告できるよう引き続き進めていきます。

9月のメンタリング

9月が終わると、本プロジェクトは早くも折り返し、ということになります。そのため、9月のメンタリングではまず、現在までの進捗をメンターの方にご報告し、全体のスケジュールについて共有を行いました。イベントの開催形式など、プロジェクトの進行に伴い開始当初の構想とは変更している部分もあり、中間報告および最終成果物への今後のステップを確認しました。

そして、ワークショップの構想についても以下のようなアドバイスをいただきました。

  • このワークショップを通じて開発されるデザインツールを、誰が、どこで、どのように実行できるのかをより考慮して設計する

  • デザインツールの伝え方として、コミュニケーションの方法を考える

  • 参加者の範囲設定について、バランス取りも必要

来月も引き続きワークショップの企画内容を詰めつつ、中間報告の準備を進めていきます!


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