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駄文歴半世紀

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「モノ書くコドモ」から「モノ書くおばちゃん」に至るまでに否応なしに書いたボーダイな駄文を、モノ書くばーちゃんが読みやすいプラットフォームに整えて蔵出しし、みなさまからおひねりがい…
しばらくの間、ほとんどの記事を無料公開(投げ銭制?)にいたします。ある日突然有料に戻る可能性がござ…
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#駄文

「面白い」駄文を試みる:8

●エレメンツ オブ「楽しいこと」 ほぼ同年代の従姉妹がふたり、展覧会に来てくれたって話のつづき。  3人で話をするなんて、ずいぶんひさしぶりのことだったけれども、それはなかなか楽しいことであるのがわかりました。  なんで楽しいのかな?と考えてみました。 あたしが親戚内はみ出し変人の役割を素直に引き受けているってことが一つ。だから気楽に笑いの種になっていられます。  もうひとつ、彼女たちは一見して身ぎれい、つまり女性として魅力があるってことも重要かも、と思い至りました

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「面白い」駄文を試みる:7

●『女子的意地悪』のたたずまい  父に痴話喧嘩の報告をする電話をかけてきた伯父のガールフレンド(ややこしいですな)のことと、善良で静かでおくゆかしいシズカばあちゃんのことを書きましたら、ちょっと例外的なエピソードを思い出しました。  あたしがもうだいぶ大人になってからのことです。伯父にガールフレンドがいることに対して、もう周囲もまあ「あんたも知ってるわよね」的な態度でOK、ってぐらいの大人ですわ。とにかく、「こどもにはあんまりこういうことはおおっぴらに言わないものよね」と

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「面白い」駄文を試みる:6

●変わってないひとなんていない 展覧会に来てくれた同世代の従姉妹たちは二人ともとってもまともで、気持ちのいい人たちです。あたしみたいに就職しないでイラストやら雑文やらかいて暮らすだなんて、はみ出たことはしてきていません。大変安定感があります。  たぶんこういう組み合わせの場合、たとえば親戚の中に、あたしみたいなのがたまにはいて(あんまりたくさんいるのは困るけど)、そのたまにいる奴に関しては、はみ出ればはみ出るほど、彼女たちには面白いのかもしれません。そのはずです。ちょっと

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「面白い」駄文を試みる:5

●話題の安楽死(あるいはイトコ会議) 2011年10月に展示させていただいた絵には、赤ずきんをかぶったおばあさんが100人詰め込まれていました。  あれを描いている時、気になる人とかいつも頭にいる人達が、なんとなくおばあさんたちの顔の中に滲み出してくる、ということがありました。若い人でも、おばあさんの姿になって、そこに出てくるのです。  母も出てきました(逆に若干若い姿で)。  自分自身も、何人も違ったおばあさんになって出てきました。  気にしているはずなのに、出

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「面白い」駄文を試みる:4

●書かれる立場 書き手や読む人が面白いと思うことでも、書かれた方はたまったもんじゃない、ってことは、いくらでもあります。いやむしろ、書いている本人も、いつだって「たまったもんじゃない」、という感覚をどこかに持っているんじゃないでしょうか。それでも書くしかないってところが、物書きにはあります。全く因果なものです。  小説家の家族が、「アイツの作品の中に自分や知った人に似た人間がうろうろするのがたまらなく嫌」と言ってたり(だったら読まなきゃいいのに)、エッセイストの親戚が「あ

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「面白い」駄文を試みる:3

●伯父のガールフレンド 例えば親子喧嘩やら夫婦喧嘩やら、通常はだいたい理由もたいしてはっきりしていないし、はっきりしないから描写しても面白くないし、愚痴として聞いてもめんどくさいだけだし、ろくな話ではないことが多いです。  だけど、ろくなもんじゃないことが、適度にヒトゴトであり、適度に当事者であり、適度に客観的に見えるところでみていると、面白かったりする。そういうことがえてしてあります。  例えば。昔のことですけれども。  あたしの伯父には、奥さんもいたけど、

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●mixi日記を観察した頃 かつて、mixiがまだよい成長の中にあり、つながるということの中に、お互いの日記を読むということが色濃くあった頃、(それはとりもなおさず、会いもしないうちから裸をさらす、頭の程度をさらす、センスのありようをさらす、ということでもあります。)多くの人がやっていたように、あたしも、色んな人の日記をうろつきました。  面白い日記というものが、時々あります。面白い人というのもいる。ふたつは必ずしも一致しないけど、その人の書いたものを見ると、多くはそのこ

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