振り返り2 への付記

先に進めていない、全然。少しでも当時の状況がわかるものはないかと過去の記録を引っ掻き回しているのだが、これがまた全く整理されていない上に、日本に置き去りになっているものもあり、捗らないこと甚だしい。が、出て来たものが。2011年の11月4日の短い日記。この時すでに、フランス行きの理由を探そうとしているが、わかっていない。しかも、前回決意するまでに一週間と書いたのだが、一週間ではなく、2日後だった。そして、前回書いた芝居を観に行った、そのあとに、また全然別の芝居を観に行っていたようなのだが、それすら忘れていた。恐ろしい。大丈夫だろうか、私の頭。とにかく、当時の記録、それはこれ。

11月4日
出発まで後一月、というのに、いまだ、その実感がわかない。

ここ二ヶ月幾度となく問うてきた、「なぜ渡仏するのか」
これに対する答えが、どうしても行かねばならないのだ、という以外に出てこないせいだろうか。
さらに、これまた幾度となく繰り返してきた、いつ私は渡仏を決めたか? という答えの見つからない質問(!?)が、ますます私を来月の渡仏から遠ざける。
何度と無く振り返ってみた。
だが、それを確定する決め手が無い。本当に無いのだ。
七月の四週目の、わずか二日の間に、降ってきたのだ。そう、降ってきたとしか言いようが無い。何かが、決定的な引き金になったとはいいがたい。
私は、当然そういうものがあったと思って、それをてっきり、ある芝居を見たせいだと思っていたのだけれど、その芝居を見に行く前夜に、友人にメールしていたのだ。
「こんな年で語学留学なんて、頭がおかしくなったとしか思えないだろうか」と。
私より26も年下の友人は、あっさり、「やらかしたもんがちじゃないですか」と答えてくれた。
とにかく、長い間に積もり積もってきた、なにかが、コップのふちぎりぎりに達し、七月の二十日の夜流れ出してきたのだ。
神の啓示(このフランス語を何度調べても忘れてしまうのは、神様が、私の啓示はあんたみたいな人間の、そんなことに、しめされるもんじゃないぞよ、と、ぷりぷりしてらっしゃるからかもしれない)!
まさしくそうとしか、いえないのだった。(お許しを!)
啓示が降ってきてから、私は普段の私からは考えられないほどの決断力と実行力を持って留学手続きを始めた。
稽古も始まっていたから、

ということで、またしても中途半端に終わっている・・・。なんだろうこのだらしなさは。今もしかし、全くその点は変わっていない・・・。




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