顎関節症

施術の方法

①  両耳を、息を吸いながら外へ軽く引くを、3~4回くり返す
②  両方の顎のつけ根(下顎頭)を、息を吐きながら内へ軽く押すを、3~4回くり返す
これだけでも顎の痛みや開き、クリック音が改善されることがあります。しかし顎関節症は身体の左右のアンバランスが大きな要因の一つにあるようで、いい状態を長くたもつために首から下の傾きの施術も必要です。

考え

前置き
これはシンクロラボ・ケアシステムの顎関節症への考えです。分かりやすくするため、症状が比較的重くない例で述べます。重い症状はこの通りだけではありませんが、基になる考えは同じで改善します。

アンバランス
靴底の減りの左右差、肩のどちらかが下がっている、頭が傾いている、口角が片方だけ上がっている、など人は誰でも身体に左右のアンバランスがある程度あります。このアンバランスは重心の傾きの影響で、直立をたもつために首から下の傾きは頭で補っているようです。肩が下がっている方と逆に頭が傾いて、顎関節症の症状も頭が傾いた方で起きがちです。

側頭骨
顎は、下顎骨と側頭骨という骨が組み合った関節です。下顎骨はまさに顎の骨です。側頭骨は左右の耳がそれぞれついているところの骨で、下顎骨がブランコのようにぶらさがっています。
耳を真後ろから見比べると一方は頭に張りつくように、もう一方は張り出すように違いが見受けられます。これは耳がついている側頭骨の傾きが影響しているようです。その理由は、耳が張りついている方は耳の後ろにある側頭骨の出っ張り(乳様突起)が反対よりわずかに外へ出っ張っています。顎関節症はこの耳の張り付いている方に起きがちで、このため施術①で張り付いた耳を外に引っ張ることで、まず側頭骨の傾きを戻します。

下顎骨
首から下の傾きを補うために頭は反対に傾き、下顎骨も頭が傾いた方に傾いています。このため施術②でブランコのようにぶら下がっている下顎骨のつけ根(下顎頭)を押すことで下顎骨を傾きを戻します。

骨格へアプローチ
顎関節症の多くの方が行っている筋肉へマッサージでなければ改善しないこともあると思います。しかしもし筋肉へアプローチではあまり改善しないなら、別の方法が当てはまるかもしれません。骨格と筋肉をテントに喩えてポールが骨格でシートが筋肉としたら、テントが傾いたらポールを戻してからシートを直すと戻しやすいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?