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『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』

シンカ見放題パック

カンヌ国際映画祭「ある視点」グランプリ&パルムドッグ賞W受賞!少女と犬の友情、そして人類最愛の友から、身勝手な人類たちへのメッセージ。

ハリウッドからアニマル・トレーナーを招聘し、クライマックスでは250匹の犬がブダペストの市街地を猛然と疾走するスペクタクル・シーンを映像化。CGに頼ることなく実現したその“本物の迫力”は、一度観たら脳裏に焼きついて忘れられない圧倒的なインパクトをみなぎらせている。

雑種犬を排除するため飼い主に重い税を課す新たな法律が施行されたある都市。不仲の両親が離婚し、所属するオーケストラでは問題児扱いされている13歳の少女リリは、家庭でも学校でも居場所を見出せずにいた。そんなリリの唯一の心のよりどころは愛犬のハーゲンだったが、ある日、威圧的な父親に反抗したせいでハーゲンを道ばたに捨てられてしまう。

2014年 / 119分 / ハンガリー
監督:コーネル・ムンドルッツォ

ひとこと

「ホワイト・ゴッド」。本作を観ていない側からすると、このタイトル、少し疑問を持ちませんか?
白い?神?犬と全く関係ないじゃないか。

…ここで、本作へのあるコメントを1つ。

「ムンドルッツウォ監督はこの作品に風刺を込めた。犬の蜂起は人間が動物を正しく遇していないことだけでなく、人種的、社会的、宗教的な、巧みに覆い隠されたありとあらゆる階級制を示している」(アイリッシュ・タイムズ)

監督は犬と人間の物語を描いただけでなく、この作品にあらゆる階級制への"風刺"を込めたー。このコメントを心に留めながら、本作を観てみると、監督がこのタイトルにしたかった理由が、分かるかもしれません。(担当:K)

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