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『エル・クラン』

ヴェネチア映画祭銀獅子賞受賞!
ペドロ・アルモドバルがおくる衝撃の実話!
アルゼンチンで実際に起きた〈ユ~カイな事件〉の真相とは。

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1983年、アルゼンチンの平和な街。裕福でご近所からも慕われるプッチオ家は父アルキメデスを筆頭に妻、息子3人、娘2人で幸せに暮らしていた。しかし、二男アレハンドロが所属するラグビーチームの一人が誘拐され、姿を消してしまう。以降、彼らのまわりで金持ちだけを狙った身代金事件が多発。犯人が捕まらず近所には不安な空気が流れる中、プッチオ家はいつもと変わらない生活をしていた。

ある夕飯の時間、アルキメデスは、妻の作った料理をなぜか2階の奥にある鍵のかかった部屋へと運んでいく。この家族には誰にも言えない秘密がある―。

2015年 / 110分 / アルゼンチン、スペイン

監督:パブロ・トラペロ

ひとこと

スペインの巨匠アルモドバルがプロデュースし、ヴェネチア映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞した本作。アルゼンチンではオープニングの興行収入新記録を打ち立て、この4日間に映画館に足を運んだ人のなんと半数以上が本作を観ていたそうです!

アルゼンチンでは誰もが知っているとも言われる実際の事件を基にしており、その背景には軍事政権の終わりと民主化の始まりという当時のアルゼンチンの社会情勢が色濃く投影されている。それでありながら、コーエン兄弟のような「こんなはずじゃなかったのに...」と彼らの思惑を超えて転がっていく物語は、ブラックユーモアとエンタメ性を兼ね備え、最後まで目が離せません。

「事実は小説より...」なんて常套句も、昨今の状況では新鮮味を失ってしましますが、、是非この家族の行末を見届けて観てください!(担当:N)

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