【LED解説シリーズ①】LEDディスプレイどうやって選ぶ？ピクセルピッチ、適正視認距離について
こんにちは！
SYMUNITY GROUPコラムチームです！
シンユニティグループでは数多くのLEDディスプレイを扱っています。
今回、コラムLEDシリーズ第１弾として、どのようにLEDディスプレイを選んでいくか、重要なポイントである最適なピクセルピッチの選定方法を紹介していきたいと思います。
１．LEDディスプレイとは
パネルに極小のLED(発光ダイオード)が無数に均等間隔で並べられており、一つ一つのLEDが色を発し、それらが集まることで画を作り出します。
例えば、ドット絵をイメージした場合、小さなマス目（ピクセル）がLEDの電球に置き換わったものと考えてください。
この、LEDディスプレイのスペックには必ず「ピクセルピッチ」のサイズが表記されています。このサイズは製品選定で重要になります。
２．ピクセルピッチとは
LEDディスプレイのパネルを構成するLED電球の中心から中心の距離のことです。
例）LEDの電球同士の距離が
10mm離れていれば→「10mmピッチ」
6mm離れていれば→「6mmピッチ」
ひとつの面積の中で使用するピクセル数(LEDの電球)が多いほど（ピクセルピッチが小さいほど）、表現色が豊かになり高解像度(高画質)になります。
ただ、後に出てくる「視認距離（LEDディスプレイと見る場所との距離）」にも関係するため、高解像度が一番良いという訳ではありません。
どういう意味か、まず、「解像度」の説明をします。
３．解像度とは
画像、映像を表現する際、いくつのピクセルで表しているかを意味します。
解像度が高ければより高精度な画像を表示できます。同じインチ数の画面では、ピクセルピッチが小さいほうがより高解像度です。
ピクセルピッチが大きいとそれだけ画像が粗くなりますので、近くで見たときに以下のイメージ図の上のように粗くなります。
遠くから見ると画像は小さく見えますが、近くで見たときより画質の粗さはそんなに気にならないですよね。
上記は、画像での例えでしたが、LEDディスプレイだと、離れた距離から見ると、LED電球のドット感が分からなくなり、映像が綺麗に見えます。
そして、LEDは高解像度ほど高価格になります。
「高解像度 → ピクセルピッチは小さくなる → ピクセル数は多くなる → 価格が高額」
細かいピッチになるほど平米単価が上がります。
屋内用だと1mm・1mm以下、屋外用で4mm以下は金額が特に高いので、お客様の予算とご相談しています。
後述する適正視認距離的には2mmが良くても3mmに妥協したりすることもあります。
ということで、ピクセルピッチが小さい方が、距離を選ばず綺麗に見えるが、面積あたりの金額が大きくなるため、費用対効果を最大化するためには、「視認距離」を考える必要があります。
そこで、次に説明する、ピクセルピッチから最適な距離を求める為の計算をします。
４．適正視認距離の計算について
適正視認距離は次の式で計算されます。
適正視認距離（ｍ）＝ ピクセルピッチ（ｍｍ）× 1.16
※あくまで目安値の計算です。
例えば、ピクセルピッチが「2.6mm」であれば、2.6×1.16=約3mが適正視認距離となります。
ピクセルピッチが10mmであれば、必要とするLED光源は少なくてすみますが、視認距離が長くなります。
15×1.16=約17mの視認距離が必要ということです。
したがって、視認距離は、どこにLEDビジョンを設置するかによって、鑑賞場所がどこかによって変わってきます。
ちなみにですが、LEDディスプレイのピッチは、下記のラインナップが多いです。
屋内用：1.5mm~3.9mm
屋外用：4~15mm
近年は屋内用で1mm以下、屋外用で2mm代も出てきております。
0.9～1.5mmですと1m程の距離から見ても違和感がないため、液晶モニターのようにLEDディスプレイを使うこともできる時代になってきました。
５．まとめ
ピクセルピッチが短いほど、高解像度で画質は良くなるが、使用するLED電球が多くなるので高額になる。
LEDディスプレイの設置場所から、ターゲットの場所までの距離が、適正視認距離になる事が望ましい。
適正視認距離 = 「ピクセルピッチ × 1.16m」以上の距離
今回は、LEDディスプレイの選び方のお話をさせて頂きました。
LEDディスプレイについての記事は、これからも出していきますので、今後ともよろしくお願いいたします！
気になった方は是非、シンユニティグループの株式会社タケナカにお問い合わせください。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
株式会社タケナカのLED販売・施工ページ