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【 出雲記 】#6 御縁結びと わくわくと

『それぞれの神話を、人は生きる。
 そして、語る。』
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遠く、近く、
それを耳にすべき誰かのために。
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他ならぬ、自分のために。
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そのために、
わたしたちは生まれるのだ。
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***

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どうにかこうにか、
朝一番の出雲行きの飛行機に
乗ることが出来た。


さて、全く立っていない旅の計画は、
どうしようか。

どうしよう、とは頭では思うけれど、
全く予定は立っていないけれど、
ひとり旅だけに、気楽なものだった。


実は、最初からひとり旅と決めていた訳ではなく、何人か、旅の同行者の候補はいた。

声をかけた人も、
逆に、自分から行きたいと言ってくれた人、
様々だったけれど、
みんな、それぞれの事情で折り合いが付かず、
結果としての、「出雲ひとり旅」だった。
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とりあえず、初日の今日は
宿泊予定の出雲方面ではなく、
空港を挟んで東側、
八重垣神社、松江方面に行こうか。



そんなことを考えながら
しばらく旅のガイドブックをめくって過ごし、
携帯の電源を入れ直すと、
あるメッセージが届いていた。


メッセージの主は、
数年前にfacebookで繋がった方で、
直接の面識はない方だった。


ふじむらりえさん。


様々な素材で
とても素敵なドリームキャッチャーㅤを
作られている方で、
特に、精麻のドリームキャッチャーが
とても美しくて、印象に残っていた。


そういえば、
どちらにお住まいなのか気になって
プロフィールを見た時に、

「出雲かあ。遠いな」

そう思ったことを思い出した。


それから特に交流があった訳でもないのに、
突然の親切なお申し出。


正直、思考の部分ではちょっと迷った。

予定していた訳じゃないから、
御礼のお手土産がある訳でもないし、
謝礼はどうしたらいいの??とか。


でもさ。

何処にいるか見た、ということは、
会ってみたい、という気持ちが
あったのかもしれないよね。


そして、面白いじゃない?
こういう流れで生まれるご縁って。


昔、チラッと「会ってみたい」と思った人が、
声をかけてくださるなんて。

そして、とても有難いことじゃない?
現地での足がないわたしに、
「渡りに船」とは、このこと。

考えている内に、出雲空港に着いた。

Disney100周年記念便


空港からのバスチケットを買わなければならず、
間に合うのかヒヤヒヤしながら乗ったバスは、
最短ルート的には、早速、若干間違っていた。

けど、それもひとり旅の気軽さ。

バスを降りて直江駅まで向かい、
まず向かうことにした八重垣神社の最寄駅
乃木駅まで向かう電車に乗った。


ローカルな空気でいっぱいの電車に揺られながら、しばし、明日の御誘いについて考えた。

りえさんが出雲市在住ということは、
今日松江にして明日出雲巡りの予定にしたのは、
流れ的にも、ちょうどよくハマる。

やはり、最初にちょっと感じた
「わくっ」とした感覚に従って、
お声がけいただいたりえさんの御声掛けに
甘えることにしたのだった。


まったくのノープランで、
結果としてひとり旅となったことで
スルッと入ってきたこの流れ。


きっと、なんかあるなあ。


旅の始まりのわくわくと、
「何か」への予感を胸に、いざ、八重垣。



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