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【今日の瞑想】美しさ、優しさ、豊かさを現す

真後ろから差す朝陽が、
林の小道に
自転車を漕ぐわたしの影を
やわらかく描き、
それを追いかけるように、
ゆっくりと進んで行く。
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木立のすき間から
冬の入り口の青い空。
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自転車が踏む枯れ枝、落ち葉の
乾いた微かな音を聞きながら進むと、
ㅤ熟れた柿が地に落ちて
ぱっくりと赤く割れていた。
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紅い朝陽の中のㅤ ㅤ
そのまた異なる紅色が
ことさら美しくて、
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ありふれた言葉だけど、
しあわせで、満ち満ちた。
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「美しさも、優しさも、豊かさも、
 探せばあるんだよ」
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なんて、よく言われることで、
それはある意味正しい。
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でも、もっと大切なこと、本質は、
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「美しさ、優しさ、豊かさを探そうとして
 世界を見ている自分が、
 そこに、“先に”いること」。
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「目の前に、幸せを与えてくれたら、
 突きつけてくれたら、
 この世は美しくて、優しくて、豊かだって、
 信じてやってもいいよ」
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「宇宙が、神が、
 すべての存在の
 幸せを願っているっていうなら、
 先に、証拠を見せろ」
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多分、そういう気持ちの時には、
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そうとしか思えない時には、
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美しさも優しさも、豊かさも、
その人の世界には現れないだろう。
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「それっぽくて、そうでないもの」は
現れるかもしれないけれどね。
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こういう時は、きっと疲れている時だから、
しっかり休んで、
一個でもいいから、
まず、自分の心に、身体に優しい言葉をかけ、
労りとぬくもりを与えることを
よしとすることだ。
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毒にしかならない、
「偽りの慰め」を自分に与えないこと。
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自分に鞭を打ち、
もっと走らせるための人参みたいな
餌を与えないこと。
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自分の罪悪感を誤魔化すような
「ダイエットは明日から」みたいな
ホントはそうは思えていない
上辺の慰めを言ったり、
心が休まらない、
中腰での休息を取らないことだ。
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本当に滋養になる言葉、慰め、労りを、
自分に与えてあげるのだ。
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自分に今日してあげた、小さな思いやり。
人にすることができた、小さな貢献。ㅤ ㅤ
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それを想い、数えていく。
休む時は、心を決めて休んで、余白を作る。
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それが、
美しさ、優しさ、豊かさの「種」と
それらが植わり、育つ「余地」になる。
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その「種」「余地」が出来たらね、
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いくらでも、望むそれらは
わたしの眼の前に、現れるんだよ。
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#今日の瞑想
#秋の終わりに
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