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【第36回管理栄養士国家試験】超直後レポート

栄養学生のすごくかなです。
おかげさまで、国家試験を無事終えることができました。

応援してくださった方、ありがとうございます。
一緒に受験したみんな、本当にお疲れ様!

記憶が確かなうちに受験までの日々を書き残しておこうと思い立ち、早速パソコンに向かっています。

最初に申し上げておきます。今回長いです!

(ヘッダーイラスト:ももろさん)

▼【12/24】本腰を入れるのが遅いバカ

私が国家試験の勉強を本格的に始めたのは、12月24日のことである。
クリスマスイブ、2月末の国家試験まで残り2ヵ月。
用意スタートの時点で、相当出遅れていた。

勉強を始めるのは早いほうが良い」ということくらいはわかっている。
勉強になかなか本腰が入れられない理由を、夏から冬にかけての就職試験と、全然仕上がらない卒論のせいにしてきた。
イレギュラーな時期に就活をすると決めたのも、必修ではなかった卒論を履修することにしたのも自分なのに、言い訳だけは一丁前だ。

年末は、親戚がちょっと訪ねてきたりテレビで特番をやっていたりと、落ち着いて机に向かうことが難しいもの。
そこで、友人ヒナちゃんとZoomをつなげて勉強することにした。

ヒナちゃんは、すごくかなが大学4年間で最も良くつるんだ友人で、クラスも研究室も卒論のチームも同じだったマブである。

***

秋以降、大学の方針で月1~2回ほど模擬試験を受けていたので、まずはその見直しから始めることにした。
模擬試験は受けたらすぐ振り返ることに意味があると思うのだが、プロフェッショナル言い訳ニストの私は、忙しい人ぶって見直しを溜め込んでいたのだった。

見直しは、模擬試験の解説を読む→覚えていない部分は参考書で確認する→間違えたポイントをノートに書きなぐる、というやり方で行った。
使っていた参考書は、「国試の達人」である。
参考書選びにはこだわりがなく、学校でもらったのでこれを使っていた。

せっかくの機会だし、これまで受けてきた模擬試験の点数を公開する。
管理栄養士国家試験の合格ラインは200点満点中120点なので、120点のラインにオレンジ色の線を引いてみた。

模試点数の推移

パッと見でお分かりいただけると思うのだが、7月から2月頭まで130点前後をウロウロしており、成績はまったく伸びていない。

12月から本格的に勉強を始めて、年明けの模擬試験で点数爆上がり!…なんて都合のいい話はなかった。
周りの友人たちが「少しずつ成績上がってきたわ~」と言っているのに、自分は停滞している状況、結構キツいものである。
良い子のみんなは、夏休みを過ぎたら勉強に本腰を入れてほしい。

▼【2/1】1か月前に初めて過去問集を開くバカ

管理栄養士国家試験の勉強は、過去問を繰り返し解くことが定石とされているらしい。
しかし、1月末の時点で、私はまだ過去問集を開いてすらいなかった。
模擬試験の見直しを溜めていたので、やたら時間が掛かってしまったのだ。

そもそも、模試の見直しをしても成績が上がらない時点で勉強方法を変更し、過去問を繰り返し解く計画に切り替えるべきだと思う。
それに気付かず1月末を迎える辺り…なんというか頭が弱い。

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仕方ないので、2月1日からは時間の許す限り過去問を解くことにした。
目標は、試験までに5年分の過去問を3周すること
私はものすごく飽き性なので、1周ごとにやり方を変える作戦を立てた。

1周目:パソコンを使って過去問をざっくり解き、自分の実力を知る。
2周目:ノートに過去問を解き、5択の選択肢すべての根拠を説明できるようにする。
3周目:もう一度パソコンで過去問を解き、すべての問題の答えをよどみなく導き出せるようにする。

わからなかった問題には△や×の印をつけ、1周終わるごとに印付きの問題だけ復習するステップも挟むことにした。
1周目→1.5周目(印の問題だけ)→2周目→2.5周目(印の問題だけ)→3周目、みたいな感じだ。

▼【2/15】大層な勉強計画を立てるバカ

過去問を1周するだけでも大変だと、やり始めてからようやく理解した。
言うまでもないが、すごくかなは石橋を叩くようなことはせず、走って渡るタイプである。

9日かけて1周目を終え、2/10から2周目に入ったが、このままのペースでは試験までに2周目を終えられるかどうかも怪しいことに気が付いた。
猪突猛進★大魔神の私は、ここで大層な勉強計画を立てる。

\\間に合わないなら1日10時間くらいやればいいじゃない!//
それまで頑張っても1日6時間程度しか勉強できていないのにも関わらず、私は平気でこういう極端なことを思いつき、実行しようとする傾向にある。

結果として、1日10時間の勉強を毎日続けることはできなかった……が、机に向かう時間は確実に増えた。
平均して1日8.5時間くらいだろうか。

時間あたりの勉強効率を高める工夫として、25分につき5分の休憩を挟む、ポモドーロテクニックという手法も取り入れた。
「クイズノックと学ぼう」というYouTubeの動画をヘビーローテーションすることで、以前よりは集中して取り組めるようになった。
私はもはやクイズノックの信者である。

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試験勉強中、大学の友人との連絡は日を追うごとに途絶えがちになった。
真面目な友人たちのことだから、みんな外界からの誘惑をシャットアウトして、真剣に自分と向き合っていたのだろう。
自宅に引きこもって勉強していた1か月間、人間と会話しないと死んでしまうおしゃべりな私の話し相手になってくれていたのは、ネッ友のVodka氏だ。

石橋を叩いて壊すタイプのVodka氏は、石橋を走るすごくかなとInstagram・Twitter・Facebook相互で、長年にわたり地味に仲良しである。
無茶な計画を立てては進捗を報告してくる迷惑な奴の体調を案じ、某2国間の情勢が気になってソワソワしてしまう奴の貧弱な知識に合わせた解説をし、DMでの雑談を介して今回の受験勉強を見守ってくれていた。
Vodkaさん見てますか!いつもありがとうございます!

▼【2/26】遠足気分で前泊するバカ

試験会場が自宅から遠かったので、会場近くのホテルを取って前泊することにした。
試験会場が遠めだったら、無理せず前泊するのが良いと思う。
公共交通機関というのは、大事な日に限って遅延したりするものだからだ。

ここで嬉しい知らせがあった。
マーチングバンド時代の友人Sちゃん(前回のnoteに登場)も受験会場が同じで、かつ同じホテルを予約してくれたのである!
チェックインしてみたら部屋まで隣で、さすがにウケてしまった。

試験前日に友人と合流することができ、当日は一緒に会場に向かえることを知って大興奮してしまった私は、ワクワクしながら2/26を待った。
遠足前の小学生じゃないんだから、しっかりしてほしい。

***

電車を乗り継いで、会場の最寄り駅に向かう。
電車の中では、スマホで過去問を解いたり、国家試験対策のYouTubeを見たりしながら時間を潰した。
国家試験対策のYouTubeはこのとき初めて見てみたのだが、非常にわかりやすく、もっと前から取り入れればよかったなと思った

夕方ごろSちゃんと合流し、会場近くの神社に最後の神頼みをしに行った後、会場の下見をした。
試験後ヒナちゃんに「前日に観光するなんて、すごくかなちゃん随分と余裕あるなーと思ったよ」と言われた。
観光じゃない!神頼みだから!

前日は何を勉強すれば良いか迷ってしまうと思ったので、参考書の「最後に確認したい部分」にたくさん付箋を貼って持参していた。

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やるべきことが明確になるので、結構おすすめだ。
落ち着いて最後の詰め込み(?)をすることができた。

▼【2/27】当日は妙に冷静なバカ

試験当日は朝の5時半にアラームをセットしていたが、友人たちからの起床報告LINEがアラームより前に鳴り響き、5時過ぎに布団を出た。
みんな緊張で早く目が覚めてしまったらしい。ヒナちゃんなんてほとんど寝られなかったらしい。
呑気なことで有名な私ですら、深夜に何度も目が覚めた。

試験というものに割と慣れているので、「緊張状態にある自分はあまりご飯を食べられず、下手すると吐く」ことをよく知っている。
今回も緊張でしっかりお腹が痛かったので、インスタント味噌汁を飲んで、少しだけ炭水化物を食べた。

スマホを確認したら、友人・知人のみなさんから、励ましと応援の連絡がたくさん届いていた。
こういうのがありがたいのだ。あまり返信できなくて申し訳ない。

7時40分、Sちゃんと一緒にホテルを出て、試験会場に向かった。
「Show Dayがんばろう!」と声を掛け合う
マーチング界特有の表現で、本番の日のことをこう呼ぶ。

Sちゃんとホテル一緒でほんと良かった…。
私たちの人生をかけたShow Day(ではない)が始まる。

***

コロナ禍での試験ということで、換気のために窓を開けた寒~い部屋で試験を受けることになるだろう、と予想していた。
しかし、当日は最高気温15度・花粉舞う快晴。
試験室は暑く、窓も開いていなかった。話が違う。

前泊組は、服装の調節が特に難しい。
どんな気候にも対応できるように、もこもこのニットとか暖かすぎるボトムスとかではなく、重ね着で体温調節するのが良いと思う。
薄手のスウェットにカーディガンを着ていったが、暑くて結局カーディガンを脱いだ。

試験前には、受験票に貼った写真を元に、本人確認が行われる。
黒髪で証明写真を撮ったくせに超明るい髪色で試験に臨んだので、何か言われないか心配だったが、何も問題なかった。
そんなことを気にしているのは、こちらだけだったようだ。

あ、そうだ。試験会場には、時計がなかった。腕時計を忘れてはいけない。
試験官の時計と自分の時計が15秒ずれているみたいだったが、それはもう気にしないことにした。

***

比較的落ち着いて、いつもの調子で試験を受けることができた。
時間がかなり余ったので、見直しだって慎重にした。
勉強の成果は出せたと思う。あとはもう、結果を待つだけだ。

午前・午後を合わせて5時間を超える、長い試験である。
くたくたで荷物をまとめ、腰をさすりながら会場をあとにした(すごくかなは腰が悪い)。
春の訪れを感じる、暖かい日だった。

途中の乗り換え駅で、ヒナちゃんとひーべあに会った。
友人ひーべあは、前泊のホテルに「推しの顔写真を貼ったお手製うちわ」を持ってきてしまう、愉快なハロプロオタクである。

無事に終わって良かったとか、昨日全然寝られなかったとか、試験終わったから○○したいんだ!とか、久しぶりの雑談を交わす。
コロナ禍じゃなかったら、みんなで大学に集まって、こうやって励まし合いながら勉強したりしていたんだろうか。

しばらく立ち話をして、じゃあねと別れた。
次にみんなが揃うのは卒業式である。大学卒業が、近づいている…。

***

試験中は冷静に頑張ることができたが、最後の最後でしっかりやらかした。
ごきげんでテイクアウトしたスターバックスのラテ(トールサイズ)を揺らして飛び乗った新幹線は、目的の駅を通過してしまうやつだったのである。

家に帰るまでが遠足」って、私みたいな人のための言葉なんだろうな!