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ビクセンED81SにレデューサーEDとKiss M2で直焦点撮影できるようにしてみる

はじめに

今回のnoteではビクセンのED81Sにレデューサーを入れて焦点距離を短くし、広角になったところにCanon EOS Kiss M2を直焦点で接続して撮影できる環境を作ってみる。

下記のパーツを使ってED81SとCanon EOS Kiss M2を接続する。今回は光害対策にQuad BPフィルターを接続する。

  1. レデューサーED

  2. 直焦ワイドアダプター60(EOS用)

  3. Tリング(Canon EOS用)

  4. マウントアダプター EF-EOS M

  5. 48mm Quad BPフィルター

  6. M56 フィルター変換アダプター 48/52

今回TリングとQuad BPフィルター以外は新たに購入した。

レデューサーED

レデューサーEDを使うと天体望遠鏡ED81Sの焦点距離が625mmから419mmに短くなり、より広角に撮影できる。

レデューサーED

ED81SへレデューサーEDと直焦ワイドアダプターを取り付ける

通常は下記の状態からフリップミラー、接眼レンズをつけると眼視観測ができる。

眼視観測ではここにフリップミラーと接眼レンズを付ける

ドロアーに接続されているSX60→50.8AD(黒いアダプター)を外して、代わりにレデュサーを接続する。

ED81Sにレデュサーを接続

次に直焦ワイドアダプター60を取り付ける。

直焦ワイドアダプター60

こちらは2つのパーツから構成されている。

2つのパーツで構成

右側を望遠鏡側に取り付ける。

直焦ワイドアダプター60を取付

カメラ側の接続

望遠鏡にカメラを取り付けるにはTリングが必要だが、CanonのEF-Mマウント用Tリングがない。マウントアダプター EF-EOS Mを使ってEFマウントに変換する。

EOS Kiss M2とTリングの接続

Tリングは側面の小さなネジを緩め、上の写真の左側だけを使う。マウントアダプターに取り付けると下の写真のようになる。

そして、直焦ワイドアダプター60の望遠鏡側に取り付けたもののもう片方をTリング側面のネジで固定する。

ED81SとEOS Kiss M2を接続

あとは直焦ワイドアダプター60の2つのパーツ同士を接続すると望遠鏡にED81SにEOS Kiss M2が接続できる。

ED81Sに取り付けたEOS Kiss M2

この接続で特に問題なくピントを合わせることができた。

Quad BPフィルターを挿入する

市街地での撮影には光害カットフィルターを使いたい。そこで48mmのQuad BPフィルターを入れてみる。

48mm径のフィルターを使うにはM56 フィルター変換アダプター 48/52が必要になる。

M56 フィルター変換アダプター 48/52(左)
48mm Quad BPフィルター(右)

これらを接続したのが下の写真の右側。

直焦ワイドアダプター60(左)
変換アダプターに接続したQBPフィルター(右)

これに上の写真の左側の直焦ワイドアダプター60に接続する。全体の接続が下記の写真。

48mmのフィルターを挿入した全体の接続
左側が望遠鏡側

手で持っているのが直焦ワイドアダプター60に接続されたQBPフィルター。直焦ワイドアダプター60の中に隠れるように48mm径のフィルターを挿入できる。

設定を変えないとシャッターが切れない

シャッターが切れない場合にはEOS Kiss M2の設定を変更する。

<設定> → <カスタム機能(C.Fn)→ <レンズなしレリーズ> → "する"

を選択する。この設定をしないとカメラレンズが接続されていない状態ではシャッターが切れない。

さいごに

天体望遠鏡のパーツの接続は本当に複雑で面倒くさい。ネットで購入するときに接続できるか不安になりながらポチッとする。なので今回は接続を中心にnoteにしてみた。

まだ実際に撮影できていないが、この構成で一度M42を撮影してみたい。

よろしければ、サポートをお願いします。 より多くの方に役立つnoteを書けるよう頑張ります!!