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「フェローシップ」の法則【13】天火同人(てんかどうじん)/64卦

フェローシップ、コミュニティ、統一されたグループ、交際のシンボル、志を同じくする人々、連合の力、仲間意識、サークル活動、団体行動の【13】天火同人(てんかどうじん)。


【~「易」に全てを帰納する~】。プロフィールに書いた言葉です。いろいろな現象や出来事、事例やデータには共通点があります。帰納するとはその共通点を探して言葉でまとめてみようという試みです。その帰納する言葉になるのが易(易経)の言葉です。


「一回読んだだけでは理解できない」というのは、易(易経)を学ぶ人には共通している悩みのようです。自分もそれで大分苦労しました(今でも苦労しています)。


学んでいると、たまに「これはこういうことなんじゃないか」と分かる瞬間があります。そうしてまた原文(漢文)と書き下し文を読んだりすると理解できたりします。


易(易経)を初めて知る人、また学びたいと思ってる初心者に、過去に初めて易(易経)を学び始めたときに自分が困ったこと、つまづいたこと、苦労したことなどを盛り込みながら書いていますので、興味がある人はどうぞ参考にしてみてください。


このNOTEは原文(漢文)と書き下し文を確認したい時などに参考にしてもらえたらと思います。


全部である64卦あるなかのひとつ13番目の【13】天火同人(てんかどうじん)の原文(漢文)と書き下し文です。



【13】天火同人(てんかどうじん)



『卦辞』

「同人、于野。亨。利渉大川。利君子貞。」
「人(ひと)に同(おな)じうするに野(や)においてす。亨(とお)る。大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よ)ろし。君子(くんし)の貞(てい)に利(よ)ろし。」

(ひとにおなじうするにやにおいてす。とおる。たいせんをわたるによろし。くんしのていによろし。)



『彖伝』

「彖曰、同人、柔得位、得中、而應乎乾、曰同人。同人曰、同人于野、亨。利渉大川、乾行也。文明以健、中正而應、君子正也。唯君子爲能通天下之志。」
「彖(たん)に曰(いわ)く、同人(どうじん)は、柔(じゅう)、位(くらい)を得(え)、中(ちゅう)を得(え)て、乾(けん)に応(おう)ずるを、同人(どうじん)と曰(い)う。同人(どうじん)に曰(いわ)く、人(ひと)に同(おな)じうするに野(や)においてす、亨(とお)る、大川(たいせん)を渉(わた)るに利(よ)ろしとは、乾(けん)の行(ぎょう)なり。文明(ぶんめい)にして以(もっ)て健(けん)、中正(ちゅうせい)にして応(おう)ず、君子(くんし)の正(ただ)しきなり。唯(た)だ君子(くんし)のみ能(よ)く天下(てんか)の志(こころざし)を通(つう)ずることを為(な)す。」

(たんにいわく、どうじんは、じゅう、くらいをえ、ちゅうをえて、けんにおうずるを、どうじんという。どうじんにいわく、ひとにおなじうするにやにおいてす、とおる、たいせんをわたるによろしとは、けんのぎょうなり。ぶんめいにしてもってけん、ちゅうせいにしておうず、くんしのただしきなり。ただくんしのみよくてんかのこころざしをつうずることをなす。)



『象伝』

「象曰、天與火同人。君子以類族辨物。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、天(てん)と火(ひ)とは同人(どうじん)なり。君子(くんし)以(もっ)て族(ぞく)を類(るい)し物(もの)を弁(べん)ず。」

(しょうにいわく、てんとひとはどうじんなり。くんしもってぞくをるいしものをべんず。)



『爻辞』


上九━━━
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━〇

「初九。同人于門。无咎。」
「初九(しょきゅう)。人(ひと)に同(おな)じうするに門(もん)においてす。咎(とが)なし。」

(しょきゅう。ひとにおなじうするにもんにおいてす。とがなし。)
「象曰、出門同人、又誰咎也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、門(もん)を出(い)でて人(ひと)に同(おな)じうす。又(また)誰(だれ)か咎(とが)めん。」

(しょうにいわく、もんをいでてひとにおなじうす。まただれかとがめん。)



上九━━━
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━〇
初九━━━

「六二。同人于宗。吝。」
「六二(りくじ)。人(ひと)に同(おな)じうするに宗(そう)においてす。吝(りん)なり。」

(りくじ。ひとにおなじうするにそうにおいてす。りんなり。)
「象曰、同人于宗、吝道也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、人(ひと)に同(おな)じうするに宗(そう)においてするは、吝(りん)道(どう)なり。」

(しょうにいわく、ひとにおなじうするにそうにおいてするは、りんどうなり。)



上九━━━
九五━━━
九四━━━
九三━━━〇
六二━ ━
初九━━━

「九三。伏戎于莽、升其高陵。三歳不興。」
「九三(きゅうさん)。戎(つわもの)を莽(くさむら)に伏(ふ)せ、其(そ)の高陵(こうりょう)に升(のぼ)る。三歳(さんさい)まで興(おこ)らず。」

(きゅうさん。つわものをくさむらにふせ、そのこうりょうにのぼる。さんさいまでおこらず。)
「象曰、伏戎于莽、敵剛也。三歳不興、安行也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、戎(つわもの)を莽(くさむら)に伏(ふ)すとは、敵(てき)剛(ごう)なればなり。三歳(さんさい)まで興(おこ)らず、安(いずく)んぞ行(い)かん。」

(しょうにいわく、つわものをくさむらにふすとは、てきごうなればなり。さんさいまでおこらず、いずくんぞいかん。)



上九━━━
九五━━━
九四━━━〇
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「九四。乘其墉。弗克攻。吉。」
「九四(きゅうし)。其(そ)の墉(かき)に乗(の)るも、攻(せ)むる克(あた)わず。吉(きち)なり。」

(きゅうし。そのかきにのるも、せむるあたわず。きちなり。)
「象曰、乘其墉、義弗克也。其吉、則困而反則也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、其(そ)の墉(かき)に乗(の)るも、義(ぎ)として克(あた)わざるなり。其(そ)の吉(きち)なるは、困(くる)しみて則(のり)に反(かえ)ればなり。」

(しょうにいわく、そのかきにのるも、ぎとしてあたわざるなり。そのきちなるは、くるしみてのりにかえればなり。)



上九━━━
九五━━━〇
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「九五。同人、先號咷而後笑。大師克相遇。」
「九五(きゅうご)。人(ひと)に同(おな)じうするに、先(さき)には號咷(ごうとう)して後(のち)には笑(わら)う。大師(だいし)克(か)ちて相(あ)い遇(あ)う。」

(きゅうご。ひとにおなじうするに、さきにはごうとうしてのちにはわらう。だいしかちてあいあう。)
「象曰、同人之先、以中直也、大師相遇、言相克也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、同人(どうじん)の先(さき)とは、中直(ちゅうちょく)なるを以(もっ)てなり。大師(だいし)相(あ)い遇(あ)うとは、相(あ)い克(か)つを言(い)うなり。」

(しょうにいわく、どうじんのさきとは、ちゅうちょくなるをもってなり。だいしあいあうとは、あいかつをいうなり。)



上九━━━〇
九五━━━
九四━━━
九三━━━
六二━ ━
初九━━━

「上九。同人于郊。无悔。」
「上九(じょうきゅう)。人(ひと)に同(おな)じうするに郊(こう)においてす。悔(く)いなし。」

(じょうきゅう。ひとにおなじうするにこうにおいてす。くいなし。)
「象曰、同人于郊、志未得也。」
「象(しょう)に曰(いわ)く、人(ひと)に同(おな)じうするに郊(こう)においてすとは、志(こころざし)未(いま)だ得(え)ざるなり。」

(しょうにいわく、ひとにおなじうするにこうにおいてすとは、こころざしいまだえざるなり。)