6月3日（水） - クオモNY州知事の会見
トランプ大統領がホワイトハウス最寄りの教会に行って聖書を掲げて写真撮影をした（この写真はクオモ知事の会見では出てきません）、というニュースに対するクオモ知事の回答。
（トランプ大統領は聖書を掲げただけで、開いて中身を読まなかったことを当てこすったと思われる）ここニューヨークでは、実のところ人々は聖書を読む。今日この時点で非常に適切だと思われる聖書の箇所を紹介する。
『マタイによる福音書』第5章9節：
平和をつくり出す人たちは、幸いである。彼らは神の子と呼ばれるであろう。
『マルコによる福音書』第3章25節：
また、もし家が内輪で分れ争うなら、その家は立ち行かないであろう。
『詩篇』第34篇14節：悪を避け、善を行い、平和を尋ね求め、追い求めよ。
『ヤコブの手紙』第3章18節：義の実は、平和を造り出す人たちによって、平和のうちにまかれるものである。
（大統領が州知事に対し、暴動を鎮圧するため米軍を投入すると脅したのに対し）あなた（大統領）は軍を政治的な武器として使うことはできない。
エスパー国防長官：軍務に就いている兵隊を法執行のために使うという選択肢は、最後の手段でのみ、そして最も緊急かつ差し迫った状況でのみ使われるべきだ。現在我々はそのような状況にはない。私は反乱法の発動は支持しない。
A. J. Parkinson：家を火事にすることはできないし、それから自分は火を消そうとした人間の一人だと主張することもできない。（A. J. Parkinsonについてはyoshilogさんが言及していたと思いますがNY Timesが記事にしています。）
抗議行動
抗議行動と略奪とは別物だ。
フロイド氏が殺されたこと、社会全体に広がっている人種差別と不当な扱いに対する、当然の憤慨を表しているもの。デモは非暴力で行い、外出禁止令を尊重してほしい。
略奪
略奪は犯罪だ。非常に単純なこと。我々の都市がカオスとなることは許容しない。
警察の権限
・秩序の維持
・略奪の阻止
・犯罪行為の阻止
でなければならない。
昨晩のNY州全土の抗議行動は、概ね平和的なものだった。
NY市の状況：昨晩はそれまでに比べはるかによかった。抗議者は大体平和的で、警察は職務を全うするのに十分なリソースと能力を持っていた。
極めて危険な時：COVID-19の危機とフロイド氏殺害、この2つは全く異なる状況だが、それ自体は非常に重要であり、同時に起きている。この国は非常に非常に危険なご時世になっているので、注意しなければならない。この方程式の両サイドには厳しい結果が待っている。リーダーシップ、良い政府、責任は、このような分裂した時代には、これまで以上に重要。
新型コロナはまだ現実にある脅威だ。
抗議行動をする際には、賢く抗議してほしい。
今日の会見の映像は以下で見ることができます。
質疑応答部分も含んだ映像はこちら：
発言文字起こし全文はこちら：