ハロウィンの思い出

小学生の頃、ハロウィンとしてみんなで地域の家(友達の家)を回ってお菓子を貰おうということになった。そしてみんな仮装をするらしい。

そういうことしたことなくて、衣装とか持ってない。どうしようと思って透明水彩絵の具を持って洗面所へ行く。顔用ではない。顔中を水で薄めた緑に塗って、目鼻口の下にはただれた血として赤い絵の具を垂らすように塗る。見るからに顔色の悪いゾンビの完成である。

移動中は恥ずかしいから帽子とマスクで顔を守りいざ集合場所へ。

だがそこにいたのは友達。そう、友達。普通の友達。いつも遊ぶ友達の頭にちょっと耳とかツノが生えている。マントをちょっと羽織っている。私は思った。「それだけか、これが仮装なのか」と。

めちゃくちゃ恥ずかしくなってきた私は何軒かの家を一緒に回った後、すぐに公園の蛇口で絵の具を落としたのだった。


その後仮装する機会はなかったのだが、いま浪人生活を過ごしているすいどーばた美術学院。そこでハロウィンで仮装をする!的なことを聞いて、するか迷っていて結局何も集められなかった上に、

体調を崩して休みましたと。グループLINEで送られてくるみんなの仮装の写真はみんな本格的で。石膏像の仮装とかキョンシーとか。なるべく無心になろうと思いながら、これから寝るとします。

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