マガジンのカバー画像

君のこと ぼくのこと

60
“君”に片想いする“ぼく”の物語
運営しているクリエイター

記事一覧

水の器

放置されたコーラの様な ぼくに 今更ながら君は言う “ここって穴場なんですよ”って 柔ら…

syk999
2年前
25

さくら吹雪

ぼくの知らない 君の友達のこと ぼくの知らない 恋人のこと ぼくの知らない 誰かとの未来…

syk999
3年前
30

曖昧な境界線

赤裸々な言葉で しゃがみこんだ日 流れるような湯気の先に 賢くできない自分がいた 延びも…

syk999
3年前
25

Library

いつもと違う短編、4編目です。稚拙で読みにくいと思うので、『まぁ、暇だし読んでやってもい…

syk999
3年前
23

冬の前触れ

指先で撫でた ススキの穂の滑らかさと 目線だけそらして たどたどしく紡ぐ言葉 出かける度…

syk999
3年前
21

綺麗だ

今日 夕陽がきれいだねって 言おうとして忘れてた ぼくの横で話す君の その横顔が 言葉に…

syk999
3年前
28

秋めいている時間

君を待つなら 穏やかな秋がいいな やさしい海の色と波の音が揺れる アイボリーのカーテン コーヒーミルには 君の好きな 少し酸味の強い豆を入れて LPプレイヤーで “最高”を流したい だけど ぼくんちには無いから まぁ そこは携帯からでいいや 好きな人と聴くならいいや 砕けてく香りに酔いそう 落ち着きたくて 読みかけの本を開いてみるけど 何も頭に入ってこないな ぼくの中には 君があちこち 散らかっている こんな秋を 君と過ごせるなら もう何だ

Sailing

いつもと違う短編、3編目です。稚拙で読みにくいと思うので、『まぁ、暇だし読んでやってもい…

syk999
3年前
27

時間を飲み込んだ

疾走する 夏の終わりに ランプが照らす やわらかな夜のはじまり なくしたくないものばかり…

syk999
3年前
31

真夜中の曲がり角で待ってる

君は知っている? あの町は 町ごと眠ってしまう事を この街では 黄色い車に囲まれて動けない…

syk999
3年前
15

はかり損ねた溶解度

この気持ちには名前がある 明確な名前で まずほとんどが知っている名前である 長くもなく …

syk999
3年前
21

知りたいこと

何を見て 何を想って 何を見つめて 何を手にして 何を感じながら 何を思い出にして 何を…

syk999
3年前
27

つかまえてよ

いつか言ってみたい ここに置いといた事を 戸惑うかもしれない “知っていること”を 伝え…

syk999
3年前
27

5/7の必要性

感動的な瞬間の共有でなくていい やさしく求め合うような 美しい時間が訪れなくても 生きていくために費やさなければならない その日々に 君がそばにいるということが 今のぼくには とても大切