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まだ誰にも踏まれていない1日を 彼女は無機質に歩く けれども白線の上をゆくとき 見えない顔…
暑い日を想い 喫茶店の窓辺から めぐりゆく田舎町のロータリーに視線を流す グルグルとあんな…
ただただ青い空に 白けた月が貼り付いていた それがぼくをチラと見たような気がして それだ…
寒くて目が覚めた朝 初めて触れたトゲのように 知らない痛みが ぼくを刺す 小さく震えて …
「雨ってこんな匂いだったかしら」 ビニールに弾き返されてパチパチと弾ける雨粒の音を聞きな…
涼風の夜 川面にたたずむ月をみていた キラキラと それはキレイだ 衛星がくだけたカケラは…
放置されたコーラの様な ぼくに 今更ながら君は言う “ここって穴場なんですよ”って 柔らかい表情に ゆっくり浮かぶ仕草で まだ見ぬ季節の情景も添えて よく見えないけど きっと可愛く微笑んでいる だけど ぼくのポケットからは 結局何も出せなくて いつもよりキョロキョロと 親しみ歩く君を見て 適時は噛み合わないものだと 頭の片隅で 溜め息を昇華させた 欲望は曖昧になると ヒトを人たらしめる 時間は脳と心臓の調和を図ってしまう ほら スカートの裾が揺れ
あなたが 今 やさしさだけで出来た風に 抱きとめられ またたく星のような 柔らかな光で満た…
とても寒い朝でした。 陽の光もなく 厚ぼったい雲に覆われて 時折吹いてくる 尖るような風…
季節は巡ってなんかいなくて 心許なくともる 赤信号 ただ 続きをあたりまえに手にしてきた…
ぼくら いくつも日々を歩いてきた 苦しいくらい走った日もあったし ライトの作る陰に 立ち…
前輪をこぐ その時点で後輪が回ってくれるかは こいでいる ぼく自身もわからないのだけど …
指先で撫でた ススキの穂の滑らかさと 目線だけそらして たどたどしく紡ぐ言葉 出かける度…
さようならと手を繋ぐ ホロホロと崩れていく矛盾 今日の陽の夕暮れを それとなく引き留めるように 報われない 時間の積み重ねと 崩れていく シャリシャリした空の色 夜の香りに溶け込んで ぼくは少しだけ眼を閉じた 何がいけなかったとかじゃなく 風の音が変わったからなんだ いま指先から放たれる ケルンレッド 決して無駄ではなかったよ