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"観光地"ではない長崎

まず、自己紹介


長崎県で中学・高校時代を過ごし福岡市にある大学に進学しました。経済学部に進学し、いまは経済に関連することについて幅広く学んでいます。


長崎といえば


長崎を離れて1年が過ぎました。私の通う大学は長崎出身者数が福岡県、広島県、熊本県に次いで4位なので、長崎出身ということが特段珍しいわけでもなく、かといって大多数でもないため九州内のちょっとした地域差を楽しむことができています。長崎出身だというと、たいてい「ハウステンボス行ってみたいんよね」「カステラっておいしいよね」と言われることが多いです。

県外出身者の人にとって長崎は「観光地」認定されていると思います。鎖国下でオランダや中国と貿易していた歴史のある町であり、原爆投下から立ち直った町です。観光資源に富んだ街だと言えます。

しかし長崎出身の私たちにとっては観光地の前に「暮らしているところ」です。長崎は住みよい町なのでしょうか。大学の講義で長崎市について調べることがあったので共有したいと思います。


RESASを使って長崎市を調べてみた


長崎市の人口は年々減少傾向にあります。少子化は全国の傾向なので仕方がないとして、、、生産人口(15歳~64歳)の市外への移動が目立ちます。

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出典:RESAS(地域経済分析システム)人口マップ「人口の社会増減」

さらに分析をすすめると生産年齢の中でも20歳~24歳の世代で市外に転出している人がほかの世代に比べて著しく多いことがわかりました。

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出典:RESAS(地域経済分析システム)人口マップ「人口の社会増減」

たくろーさんの言葉を借りると、「若者が住む働くインセンティブが長崎にはない」ということを表していると思います。さらに分析を続けます。今度は20歳台の転入転出者の内訳を見ると、転出者の30%が東京都と福岡県へ、一方転入者の37%が県内からでした。

2018 二十代 社会増減

出典:RESAS(地域経済分析システム)人口マップ「人口の社会増減」

この数字からわかることは、長崎市の人は県外に引っ越したいと考えており、県外の人は暮らす町として長崎市を選んでいないということです。若い人たちは長崎市を住む場所として魅力的に思っていません。


進学先として福岡を選びましたが、若い人たちが長崎にもっと残ってほしいと思いました。観光地として考えるにはもったいない。住む、暮らす、というところまで長崎愛が高まってほしいです。そして働く人にとって魅力的なコンテンツが長崎に生まれたらいいなと思います。


最後に


RESAS(地域経済分析システム)からグラフを引っ張りました。人口マップ以外にも産業構造マップなどがあります!気になる方は見てみてください。


小レポートのようになってしまいました。つたなく、たいした分析もできていませんが長崎市の人口面を紹介できたらと思い書きました。最後まで読んでくれてありがとうございます。

ちなみに、長崎出身だと伝えると「自転車乗れる?」と聞かれることがあります。意外にも「坂の町」という認知度があるようです笑












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