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本屋が急に閉店するということ(6)

5月7日ファイナル座談会

5月7日(土曜日)明正堂ファイナル座談会
この店での最後のトークイベントを閉店後に開催することにした。
メンバーは大変お世話になっている中村航先生、椹野道流先生、中村先生の担当編集さんとS企画だ。


この時期、なかなか参加してくださいとは言えないのが苦しい所でしかも直前のお知らせ。私は20人か30人くらいかと考えていたが、S企画は沢山押し寄せてきたらどうするのかと心配していたので50人入れる方法を考えた(店は入り組んだ作りのため意外と入らない)


左から私、椹野道流先生、中村航先生、編集さん、後ろがS企画



そして私の予想を超えて沢山お集りいただき、店の思い出と作家さんの思い出を混ぜながらお話しした。寂しいけど楽しく話そうと決めていたのだが、聞いているお客様の方が涙ぐんでいる…ああ、この店が愛されていたんだなあと心がじんわり温かくなった。


映したいけど映せないので加工しております。



沢山のご参加ありがとうございました。


お見送りの際にご参加の方からお手紙やお土産をいただいて驚いた。私に!?という気持ちで表面は普通にしていたが実は驚いていたのだった。
(お手紙やお差し入れは本当に沢山の方からいただき感謝しております)

そして
参加していただいたお客様、登壇していただいた先生方、S企画に感謝しています。ありがとう。



閉店前日

9日(月曜日)午前出・午後出
閉店前日まで沢山の関係者の方が来店し閉店を惜しんでくれた。
バチカン奇跡調査官シリーズから良くしていただいているTHORES柴本先生

THORES柴本先生はこの後最終日にも来店してくださいました。



先輩社員がデビューから応援していた神永学先生


熱いお話で盛り上がりました、神永学先生

この数日後、定年退職した先輩社員が来店し「ありがとう」と言ってもらい色々な思いが溢れた。

瑠璃の雫から大好きな伊岡瞬先生、関口かんこ先生、榎田ユウリ先生…
かんこ先生は榎田先生がおススメしたのを拝見してからのファンです。
他にもお世話になった方から言伝やメールなどありがとうございました。

9日の前日も来客が多く、休日だったがなるべく出社して対応していた。


私だけではなくスタッフにも閉店を惜しんで話していたお客様が沢山いらした。その多くが涙ぐみながら思い出を語り本を購入してくださっている。

本屋が急に閉店するということ…てなんだろう

…好きな本が買えない?…不便?…それだけでこんなに惜しんでくれるのか…違う…それだけではないものがあるんだと思う。

本で人と人を繋ぐってなんだろう…どうしてその場所に買いに来てくれるんだろう…我々は毎日、同じ作業をしその本がどうしたら売れるのか、沢山の人に読んでもらえるのか…ずっとずっと考えてきた…それが目に見える形になりとてもありがたいなあと思い…そしてとても悲しくなった。(つづく)

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