18mのマストに上りセンサー交換作業

画像1 ヨットのオーナーになるとマストトップに上り、様々なメインテナンスを行う必要性が発生します。 私のヨットも15年を過ぎ、航海計器の更新に伴い、15年以上頑張って動いてくれた風向風速計を交換する必要性が出てきました。 地元のカラスの襲撃で壊れてしまった風向計も新しいものに交換する必要があります。 またせっかくなので、カラスがよく止まるテレビ用のループアンテナに、テグスを巻いて、鳥よけを設置したいと考えていました。 マストのぼりは後回しとなってきましたが、梅雨入り前に何とか交換しようと、一念発起です。
画像2 ただ相方は足の手術をして来週抜糸ということで作業に参加できず、クラブの皆様のサポートで上り下りをすることとなりました。 プライマリーウィンチは電動化をしたので、18mのマストに上がるのは、スピンハリヤード1本で上がります。 初日には交換しようとボースンチェアに工具入れのバケツを括り付けマストトップに取りつきましたが、古い風見のベース金具がマストのアルミに食いついてしまい外れません。
画像3 おまけに、風向風速計のレイマリンのベースユニットも、ねじの形状を手探りで確認し、力をかけてもビクともしません。 設置できそうな位置を探り、新たにタップで4か所ねじ位置にドリルで穴をあけようとしていたところ、 東から雷雲が迫ってきたことから初日作業は打ち切りとなりました。 結局初めて上ったマストでどのような状況かを確認するだけで3回上り降りを繰り返しモチベーションがダウン。 疲労感たっぷりの初日となりました。
画像4 古いセンサーの撤去をあきらめようかと仲間に相談していたところ、マキタのマルチツールでネジの頭を飛ばすことができるとの提案を頂き、ツールを借用できることになりました。 これはなんとかいけるかもしれない。  ということで初日の疲れを取るべく、軽い夕食のあと、9時前に就寝しました。
画像5 そして2日目。 頭の中で段取りを組んで、手順を追って必要な道具と部品をデッキ上に揃えました。 ここで、クラブの会長が登場です。 まず細いロープで、荷揚げをできるようにすべきとの指導で、1回上がったら、工具と部品を必要に応じて上げ下げできるようにしました。 本来荷揚げ用に空いているハリヤードがあればよいのですが、私のヨットは予備がないのです。 そこで、上にいながら別の細いロープを使ってマルチカッター、風見、電動ドリル、風向風速計の順に作業完了タイミングで、手動式で上げ下げを実施しました。
画像6 今回設置したセンサーは、太陽電池で充電する仕組みなので、厄介なマスト内を通すケーブルが不要です。 低電力のBluetoothを使用した仕組みですが、とてもよくできています。 しばらく、風向風速は五感でつかみセイリングしていましたが、やっと計器を見ながらのセイリングができるようになりました。
画像7 経験者のアドバイスは高所作業などで本当に助かります。 工具をタイミングよく借りられたことも幸運でした。 ホームセンターで確認したところ、このバッテリ駆動のカッターは売値で2万円ほどでした。 木材加工などでもブレード入れ替えで使えるので、利用価値大です。 順調に動作してくれる様になった風向風速計です。あと10年は動いて欲しい。 電池交換もできる様です。
画像8 このユニット内部に小さなソーラーパネルと電池が収容されている優れ物です。 B&G製 海外から通販での調達も可能です。 電池のみ購入交換もできる様です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?