自前で航海計器の更新作業

画像1 始まりは、突然の計器電源のダウン。オートパイロットでデイセーリングを終えて停泊地に戻る途中突然オートパイロットが効かない状態になりました。 風向風速も、水深も読めず装置の故障もしくはケーブルの断線が疑われます。 泊地に船を舫い、いざ原因を探そうと、まずコアパックのコントローラを確認すると、SeaTalk回路の5Aヒューズが飛んでいることが判明しました。
画像2 SeaTalkは、DaisyChain式で、センサーと、表示器を、接続するケーブルの他に、電源共有と、データ通信用の信号原因をたどる必要があります。 新艇購入時に前のオーナーが設置したものなので、2004年から15年間動作していたことになり、設計寿命をほぼ過ぎている状態と考えられます。 使えるものは残すか? だだし基本的に機材の総入れ替えを行うことにしました。
画像3 機材一覧  DEPTH・SPEED計、風向風速計 無線式(マスト内ケーブルが不要)、チャートプロッタ(既にB&G製を導入済)、高精度コンパス、小型表示器(船内と船外)、オートパイロットのコア装置、ラダーセンサー、オートパイロットコントローラ、おまけ:気圧センサー 結構費用がかかります。 日本での調達は価格がほぼ倍だったので、北米もしくはドイツから通販で調達でした。 送料は50ドルから100ドルですが、装置そのものの単価が安いので、だいぶセイビングできたはずです。
画像4 ケーブルのルートは、コネクタ形状が大きいことから、同じルートを通すことが不可能でした。 結局すべてのルートを配管などで準備する必要がありました。 スウェーデン製のヨットは作り込みが細かく、配線は全て配管チューブの中を走っています。 ヨットは結構電線の本数が多いので、配管の本数も多いところで10本を超えてしまいます。 スターンから、バウまで、配線の束を確認しようとしましたが、限界があります。 結局通線のガイドを購入し、新たにNMEAケーブル用の配管を設置する事となりました。
画像5 DEPTH計は今回、速度センサーとの一体型になってしまい、抜き差しが面倒で、シーコックのハンドルが錆びる要因となったことから、今回DEPTH機能に絞ったものを常設型とします。 結局配線作業を週末のみで基本一人で実施したことから、ほぼ2ヶ月をかけて、更新が完了しました。

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