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誰にも会いたくない。

先生、僕は無価値な人間です。
他人に天才だとかいい人だよね、と言われていないと自分を保てないのです。
本当は気づいています。僕は1人じゃ何もできないし、大した容姿もなければ、学もなく、精神まで蝕まれているときた。
誰かぼくを模って。
今まででかたどられたものが一つでも欠けてしまったら、それは僕じゃない!
窓から朝がやってくるたびに僕は僕の輪郭が変わっていることに気づいているんです。

本当は全部わかってるんだよ。
誰も見向きもしないってこと!
誰も僕に興味ないってこと!
どうでもいいって思われてること!
死んでもすぐに忘れられるってこと!
尽くすことだけが全てじゃないってこと!
いいように使われてるってこと!
才能だってないってこと!
全部わかってるよ。いちいち見せつけてこなくていいよ。もうつらいよ。
どうしたら3分前より僕は僕でいられる?
才能をつけられる?
もう誰にも会いたくない。
今日行ったアウトレットパークには色んな人がいた。でもきっと誰も僕のことなんて知らない。ほら、やっぱり僕は無価値な人間なんですよ。でもね、アウトレットパークで気持ち悪くなって吐いちゃったんですよ。そしたら清掃員の人が心配してくれました。救われました。しかし、人の目が怖くて場所を変えてまた吐きました。
僕は無価値な人間で人に迷惑しかかけていません。両親にも迷惑をかけてしまいました。
これ以上誰かに嫌われて生きていたくないです。僕は僕を大切にしてくれる人だけ守っていられればいいと思っていました。でもそうじゃないんですよね。
僕がいない方がきっとみんななんとかなるもんなんですよ。
みんな、みんな、みーんな。
僕がいなくても世界は回るんですよ。主観的には回っていなくても回るんです。

もう誰にも会いたくない。

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