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脱法小説髄記

脱法小説を月一で絶対に書くぞ、という企画です。12か月は毎月何らかの小説を一本書きます。
小説が月に一本は読めます。
¥300 / 月
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#小説

何曜日でも映画の話を(大晦日編)

(ビンゴで当たった人間を何が何でも戦わせる企画・奈緒崎と瀬越俊月)

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日曜日は最悪だと世界は言うけれど(後編・上)

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雑法小説(1)

 ※「しなやかな地獄行きの作法」(下)は4月上旬に配信になります。  3月31日、それは地獄の…

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ハイムリック北崎、居酒屋で飛ばない

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合縁輝船のコールアウト

 ■12月31日4時42分  式根島には朝の七時二十四分に着くらしい。あと三時間くらいだ。甲板…

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その鳥を覚えてる

 來山はぐみは基本的にはフレンドリーな人間である。シュールージュのバッスルロングワンピー…

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辺獄の伴奏、あるいは辺境の進化

(※カニバリズム表現・人体損壊表現)  カニバリズムの限りを尽くし、白ワインとストロングゼロをちゃんぽんで飲んだ鞠端は、当たり前のように昏倒した。肉とアルコールの親和性については言うまでもない。人肉だろうか牛肉だろうが、酒で流し込んでしまえば素晴らしい。自棄食いを敢行した彼は、そのまま床に倒れ込んだ。  そんな同居人の惨状を目の当たりにした瀬越俊月は、一瞬だけ同居の解消を考えた。人肉を食い散らかしながら床で寝る人間は、恐らく同居人としては最低レベルである。百歩譲って人肉を食

¥200

蜘蛛を赦して水曜日

 寝苦しくて目が覚めたので、キッチンに水を飲みに行った。コンロの脇の小窓を空けて風を入れ…

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死体埋め部の狂騒と焦燥

 酔っ払いの扱いがこんなに大変だということを、祝部は初めて知った。大学に入るまで酔っ払い…

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遥かに貴き善いこども

「神様を信じてるかっていうと、俺は信じてますね」  自分の命運を握る手札を撫でながら、織…

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よるまち魚編年記

「歳ちー、天国では皆が海の話をするんだってさ」  手すりにもたれかかりながら小鳩がそんな…

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