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謎プロジェクトで言論を手に入れた友人が思想モンスターになって帰ってきた

とある中高生向けプロジェクトがこの世にひとりの怪物を産み落としてしまったため、怪物誕生までの詳細な記録をここに記そうと、思い  ます

これだけではなんの事か全く分からないと思うのでもう少し具体的に書くと、

前回の記事でも大車輪の働きを見せたcrazy・男子・高校生の高木(仮名)が、夏休みに行われた  mono-coto  とかいう謎プロジェクトで崇高な思想と言論を手に入れてしまい、それらを武装して我々の脳内に攻め込んでくる というお話です。



それは夏休みが明けて1ヶ月ほどたったある日のこと。彼が立ち上げた謎のLINEグループ<賭博やばいね>へ、数件のメッセージが送られて来ました。

いや正しくは「5時間ぶり1200件目」か、というのもこのグループで発言するのは基本的に彼ひとりのみ、なんと3年にも渡って続く既読スルーをものともせずに独り言を垂れ流しています。唯一我々が返信したのは彼の飼い犬が死んだ時の「ご愁傷さま」。
壁紙の女性の哀れむような目線に、彼は気が付いているのでしょうか。


………話が逸れました。
とにかく彼は、我々との座談会を要求してきたのです。嫌だ。すごい嫌だ。

彼と会話をしていると、なにかにドカンと衝突したいという衝動に駆られます。
これは決して比喩などではなく、私を含めた彼の友人のほとんど(約3名)がドカンドカンと小池百合子に衝突した経験があります。

それくらい彼の話は支離滅裂で、またとにかく滑舌が悪いため一緒にいると頭が痛くなってくる、あと彼の腕は常時謎の液体で濡れている、風呂上がりであろうとなかろうと情事失礼常時濡れている、ビショ濡れのジョージ、そう彼の名前はジョージです


その彼が、あろうことか座談会を要求してきた。

この事実は彼以外のグループメンバー4人を震撼させるのには十分すぎる凶報でした。


繰り返しますが彼の話は常に狂人にしか持ち得ない一寸ばかりの危険性を孕んでいます。
語彙力はもともとゼロ…どころかマイナス、授業中に「ウケる〜♡」を連発し病院へ連行された事もありました 倫理観も終了しており、授業中に教室の窓から脱走し真冬のプールで全裸を楽しんでいるところを捕縛されるなどのエピソードは事実にしては衝撃が強すぎますが全て虚構です

かつての彼は一言で言えば修学旅行で陰茎を隠すことを美徳とし、かっこいいと思い、隠すためなら犯罪をも厭わず、ありとあらゆる手段を使い、陰茎を隠そうとしますが、何故か既に濡れている陰茎を隠そうとしますが、そうやって隠し抜いた陰茎をその生涯で使用することは恐らく無いであろう、そんな人間でした
しかし今となっては

修学旅行で陰茎を隠すことを美徳とせず、かっこいいとも思わず、法の許す範囲でのみ陰茎を露出し、何故か既に濡れている陰茎を隠そうとはしませんが、そうやってビショ濡れのジョージをその生涯で使用することは恐らく無いであろう、そんな怪物です

そして彼は、志が   高い


「人生って不条理なことばっかりだよなこんな世の中を変えるために努力できる人間になりたいよ俺はたとえばそうゴミを拾うだとかそういうことから始めるのも素晴らしいことだほら拾えお前も拾え拾えよオイ!!!!!!!!!」



高い



「きみ能動性ってものを知ってる?知ってるよねそうだよね先生に習うもんね習ったことすらできないのおかしいと思わない???その前に自発的に世の中を少しでも変えようという気が起こらないワケ???そんなんじゃいつまで経っても二流だよお前はいや違うね十流だ十流ご立派なもんだ全く」


タカイ



「まず俺が目標とする”一流の人間”になるためには薬剤師になってこの学校教育の素晴らしさを社会に伝えることが一番の近道だと思ったんだけど夏休みの時間を使ってよく考えてみたところクスリをつくるっていうのは恐ろしく時間のかかることだし結局他人のために働いているにしか過ぎないと感じたからもっと自分のやりたいことを職業にして生きていきたいと思ったんだそこで今の自分は何がしたいのかを考えてみたんだけど俺は一流の人間を輩出する側に回りたいつまり教員になろうと思うこれは昨日決めた俺の人生で最もヘビーな決断なんだけdhxな@hxAやや28つ%#というかお前絶対就活の時商社とか銀行とかさ保険会社とかいわゆる大手にみんな行くから行きたいって特に何も調べたりせず言うんでしょ俺知ってる俺はそうなりたくないから薬学部に行きたいって言ってたの本当に俺はお前らにそうなって欲しくないらあ:7ねやぬやらに)S#G(@WAG」



「お前には」





「”自分”ってものが」





「ないよね。」








うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜!!!!!!


約10分に渡るスピーチを終え満足げな彼の滑舌の悪さに思わず呻き声を漏らしながらも我々聴衆は総立ち、万雷の拍手を送る。ありがとう 素晴らしかった。お前のその揺らぎない決意は分かったから、とりあえずその、パンツを、履いて、くれないかナ???


そして


これを書いている今も、彼は腕を濡らしたまま隣からこちらの画面を覗き込みつつ何かを喋り続けていますが、滑舌があまりにも悪いため、私には、聞き
取れ



せん ごめん



身の危険を感じたので今日のところは勘弁してくれ、と言って逃げ帰りました。が、一晩経って明日彼は何を語るのだろうかと考えると怖くて夜も眠れません。大変怖いです。

とりあえず今日は腕をビショビショ濡らしながら近所に落ちているゴミを片っ端から拾うことにします。

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