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🇦🇷アルゼンチン ブエノスアイレス滞在

ウルグアイのコロニア・デル・サクラメントからフェリーに乗って1時間。
対岸のブエノスアイレスに到着した。


南米のパリ


ブエノスアイレスはその街並みから、南米のパリと呼ばれている。
実際のところ建築物や街並みなど、パリらしさを随所で感じられ、そう呼ばれるのも納得がいく。

ウルグアイのモンテビデオでも似たような印象を持ったが、こちらの方がずっと規模も大きく賑わっている。

正直なところ、先にモンテビデオに行っておいて良かった。


豊富な観光エリア


カミニート(ボカ地区)

カラフルな建物が並ぶ
タンゴの鑑賞もできる

タンゴ発祥の地として知られるこのエリアは、建物がカラフルに塗られている。
アルゼンチンはイタリア系移民が多いことで知られているが、彼らには隣の家と異なる色で塗る伝統があり、こうなったそうだ。

ちなみにカミニートが属するボカ地区はアルゼンチンの強豪サッカーチーム「ボカ・ジュニアーズ」の本拠地でもあり、ユニフォームやチームにちなんだ土産がたくさん売られている。

パレルモ地区

レストランや服屋などが立ち並ぶ

この地区は広大でいくつかのエリアに分かれているが、僕はSOHOと呼ばれるエリアに行った。
道にはレストランやお店が立ち並び、観光地区として開発されていることが分かる。

パレルモ地区の居住者は富裕層が多いそうだ。

また市内中心部(5月広場あたり)からここまで数時間かけて歩いたが、その間も店や人通りが途切れることはなく、ブエノスアイレスの規模の大きさを実感した。

歴史を感じる観光スポット

レコレータ墓地

歴代大統領や富裕層の墓が多く埋葬されているレコレータ墓地。
その中のいくつかは国の文化財に指定されており、見応えがある。

いくつかの墓の内部は荒らされたのか放置されているのか分からないが、棺が壊れているようなものもあった。


エル・アテネオ

100年以上前に作られた劇場を本屋として利用している。
ハリーポッターの特設コーナーがあった。


5月広場の大統領府

1580年頃から存在する広場。
大聖堂や国立銀行など、見応えのある建築物が囲んでいる。


サンテルモ市場

100年以上の歴史がある市場。
今は土産の購入や飲食が出来るようになっている。

他にも色々あるので、街歩きがとても楽しい。


アルゼンチンの現在事情


矛盾を孕んだ2重レートと物価高

アルゼンチンの為替レートは2つある。
一つは政府が定める公定レート、もう一つは非公式の闇レート(通称ブルーレート)。

公定レートはペソの実態と乖離しており、両替など一般的にはブルーレートでやり取りされている模様。
そして驚くべきことに、クレジットカードの為替レートもこのブルーレートに寄っている。

1年ほど前はハイパーインフレの影響もあり、ブルーレートは公定レートのほぼ半額だったようだ。
ただ2024年4月15日現在、差は殆どない。

2種類のレートは上記サイトで確認出来るが、公定レートが1ペソ約0.18円、ブルーレートが約0.16円となっている。
対してVISA、Mastercardともに1ペソあたり0.165円程度にレートを設定している。

つまりレストランで10,000ペソの食事をしたとして、公定レートなら約1,800円だが、請求は約1,650円になる。
8%ほど得になる計算だ。

ハイパーインフレの影響で1ペソの価値は暴落しており、数年前の価格情報はゼロの数が足りていないのではないかと思うほど。

またそれに伴い物価高も顕著で、水1.5リットルが約300円以上と高額。

一生懸命アルゼンチンペソで貯蓄していた人がいたら、同情するしかない。
通貨がハイパーインフレを起こす国はいくつか見てきたが、貯蓄してきたお金が紙屑になり、物価が倍になってしまっては生活も大変だろう。
この点、日本円は非常に安定しており、自身が恵まれていることを痛感する。

手に入らないメトロカード

画像はVisit Argentinaより

ブエノスアイレスには地下鉄が通っているが、乗車にはSUBEカードと呼ばれるプリペイドカードが必要だ。
ただ、世界的な半導体不足のためか、このカードが全く手に入らない。

駅では在庫がなく門前払いされ、本来購入可能な街中のキオスク(売店)を訪ねてまわっても1つも見つからなかった。
確実に入手するにはオンラインで申し込み、郵送してもらうのが良さそうだ。

僕は10件ほどまわって入手を諦め、徒歩とUberで街を巡ることにした。

治安

ブエノスアイレスは治安に懸念のある街の認識だが、あまり危なそうな雰囲気は感じなかった。
もちろん犯罪発生率は日本より高いだろうし、観光客が巻き込まれる事件もあるが、想像するほど治安は悪くないのではないだろうか?

僕はスマホと現金だけ持って夜も出歩いていたが、とはいえ大通り以外は人通りが少ないので気をつける必要がある。

とにかくサッカーがアツい

ワールドカップのトロフィーを掲げるメッシの像

南米はどこもサッカー熱が高く、アルゼンチンも例外ではない。
土産屋にはサッカー関連のキーホルダー等が並び、通りのキオスクにはワールドカップのトロフィーが売られている。
カミニートにはメッシやマラドーナの像が置かれ、バーのテレビでは常にサッカーの試合が流れている。

シエスタと遅い夕飯

アルゼンチンにはシエスタ(昼休み)の文化があり、多くの店が午後1〜3時頃は閉店する。

またレストランも夜の開店が遅く、20時スタートの店が多かった。

ワインと牛肉

レストラン「Parrilla La Brigada」

アルゼンチンの食といえば、豊富なワインと美味しい牛肉だろう。

普段はあまりワインを飲まない僕でも、アルゼンチンの赤ワイン「マルベック」はとても飲みやすかったのでおすすめ。

ビーフステーキが食べられるお店はたくさんあるが、超人気店は数週間先まで予約が埋まっていたりする。

僕が行った店は開店直後なら飛び込みで入れたので、候補に入れても良いかもしれない。

ワインはボトル購入のみのため、マルベックの375mlボトルで19,000ペソ(約3,380円)、ビーフステーキは21,000ペソ(約3,730円)だった。

ちなみにアルゼンチンにはチップの文化があるが、チップだけはどこも現金支払いのみだった。
手持ちがない場合はUSドルでも対応してくれるかもしれない。
通貨の信頼性が低い国ではUSドルでも喜ばれるので、僕はたまにそうする。


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