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🇦🇷アルゼンチン・🇨🇱チリ 風の大地パタゴニア

ブエノスアイレスからは飛行機でエルカラファテへ移動した。
この区間は直近だと高額になるので、予め航空券を買っておいた方が良い。
実際、戻りの航空券を買おうとしたら7万円程度と高額になっており、より安価なチリ側からパタゴニアを抜けることになった。

パタゴニアはその大自然が有名で、見どころはたくさんある。
今回は時間も限られるので、最も行きたかったペリトモレノ氷河とフィッツロイに行くことにした。

他にもパイネ国立公園やマーブルカテドラル、ウシュアイアなども面白そうだ。


フィッツロイとエルチャルテン

エルチャルテンの街

エルカラファテからバスで約3時間、エルチャルテンに到着した。
エルチャルテンはフィッツロイの麓にあり、トレッキングの拠点となる街

トレッキングコースから見下ろせるエルチャルテンの街並み
街からはフィッツロイが見える

街は小規模で、手前から反対側までは徒歩で20分ほど。
街の一番奥のあたりがトレッキングコースの入り口となっている。

4月中旬のため現地は秋だが、日中は10度を超え、それほど寒くない。
夜間は0度近くまで冷え込むが、暖房があるから問題ないだろう。

オフシーズンにあたる6〜8月頃も、気温自体は札幌の冬より暖かいようだ。
風が強いことが多いので、体感温度は低いかもしれない。

ちなみに滞在中は1度街が停電し、現地SIMを持っていたがインターネットは脆弱で、特に回線が混み合うであろう夕方以降は中々繋がらなかった。

街としての機能は頼りないが、停電中は星がとても綺麗で、これはこれで良い思い出になった。

絶景のフィッツロイ

フィッツロイのトレッキングコースは1つしかなく、途中で一時分岐するが分かりやすい。

トレッキングコースでは度々小川を見かける
コース終盤で後ろを振り返った時の眺め

多くの人が最奥のロストレス湖まで行くか、途中のカプリ湖または展望台でフィッツロイを拝んで引き返すだろう。
前者は往復で所要約10時間、後者は4時間程度だ。

10時間はキツイが、個人的にはぜひ最奥まで行って欲しい。
景色が最高に美しいからだ。

最奥のロス・トレス湖とフィッツロイ

僕は1時間半ほど最奥に滞在したが、全く見飽きることもなく、バスの時間を考えて惜しみながら帰路に着いた。

僕が要した時間は最奥での滞在を除いて往復6時間。ただこれは僕に運動の習慣があるためで、多くの人は片道4〜5時間ほどかかると思う。

何より最後の約1kmはひたすら急な土砂を登る道なき道になっており、これがかなりしんどい。

トレッキングシューズを街で簡単に借りられるので、そうした方が良いだろう。
石も多いので、自分の靴だと酷く傷みそうだ。

おすすめは以下の店。
シューズレンタルで6,000ペソほど(約1,100円)だった。
借りるにはパスポートを預けることになる。

燃えるフィッツロイ

カプリ湖から眺める日の出

フィッツロイは日の出が有名だ。
朝日に照らされて灰色のフィッツロイが赤くなるため、燃えるフィッツロイと呼ばれている。

トレッキングコースにはキャンプサイト(テントを貼れるスペースがあるだけ)が2箇所ほどあり、日の出を見るために宿泊する人たちがいる。
特に奥のキャンプサイトにはそれなりの数のテントがあった。

僕はあまり日の出や日没に興味が無いので朝に出発したが、運良く途中のカプリ湖で燃えるフィッツロイを拝めた。

最奥で拝むにはキャンプサイトで1泊するか、日の出の4〜5時間ほど前から歩く必要があるため、カプリ湖から見るのもありだろう。

ちなみに4月中旬のパタゴニアは日の出が8:30頃。
僕は7:30頃にトレッキングに出発したが、30分以上は真っ暗だった。
ヘッドライトをつけている人もいたが、僕はスマートフォンのライトで事足りた。

僕は歩くペースが早かったが、カプリ湖から日の出を見るなら日の出の2時間ほど前に出発した方がよさそうだ。


ペリトモレノ氷河とエルカラファテ

フィッツロイでのトレッキング後、その足でバスに乗りエルカラファテに戻ってきた。
エルカラファテはペリトモレノ氷河観光の拠点となる街。

エルカラファテの街

メインストリート。紅葉が良い雰囲気を出している。
裏通りの風景

エルカラファテはエルチャルテンより規模が大きく、一通りの機能が揃っているように見える。
飲食店もたくさんある。

またパタゴニアはラムが有名なようで、いくつかの飲食店でラム肉を焼いているのが見える。

僕が訪れた4月は秋に値するため、紅葉も美しい。
とても居心地の良い街だった。

ペリトモレノ氷河

ペリトモレノ氷河は、ロスグラシアレス国立公園内にある、47(または48)ある氷河の一つ。
氷河が前進しては先端が割れるのを繰り返し、世界的にも珍しい後退していない氷河だ。

遊歩道から眺める氷河の全体像
写真の左側部分が最も高く、70メートルほどあるそうだ

この氷河の眺めは圧巻だった。
遥か奥まで氷河になっており、奥の方は雪を被っている。
手前には割けた氷が浮いており、色は鮮やかな水色をしている。
この日は曇りだったが、晴れていたらさらに綺麗な色をしていただろう。

時折轟音を立てて一部が崩れる音がするが、一度遠くの物陰で崩れるのをわずかに見られたのみだった。

ミルキーブルーの湖も美しい


プエルトナタレス

パタゴニアの後はブエノスアイレスに戻り、ペルーのクスコに行こうと考えていた。
ただこのルートの航空券が高額だったため、チリ側の街へバスで移動してサンティアゴへ飛び、そこからクスコに行くことにした。

プエルトナタレスはエルカラファテからバスで7〜8時間、パイネ国立公園への拠点となる街だ。

中心部の街並み
信号待ちの間にパフォーマンスをしている若者もいた。
南米ではよく見る光景だ。

グルメのチリ

パタゴニア名産のラムと、チリ名産のワイン「ソーヴィニヨンブラン」

チリ側に入ると、アルゼンチン側と同じくパタゴニアのラム料理がある以外にも、海鮮料理やチリワインを見かけるようになる。

パタゴニアラムの値段もアルゼンチンよりは安い。
上記ラムは3,500円ほど、ワインは600円ほどだったと記憶している。


渡航者への情報共有

バスの利用について

エルカラファテからはエルチャルテン、ペリトモレノ氷河、プエルトナタレスに行くバスが出ていますが、ネットに載っていないバスも多いです。
そのため、バスターミナルに行って運行情報を確認するのが最も確実かと思います。

オンラインに関しては以下のサイトがバスの検索・予約が出来て便利です。

エルカラファテ空港から市内への行き方

空港カウンターで乗合バンを申し込めます。
料金は確か7,000ペソ(約1,200円)で、30分ほど待ちました。
タクシーの場合は21,000ペソ程度、公共バスはありません。

エルカラファテからエルチャルテンへの行き方

エルカラファテ空港または市内のバスターミナルから1日4〜5本のバスが出ているようです。
復路も同様です。
昼過ぎ以降〜夕方まではバスが無いのでご注意ください。

料金は24,000ペソ(約4,260円)でした。

上記サイトで検索できるもの以外に、空港カウンターでも以下のシャトルバスを申し込めるようでした。

ネットに載っていない空港発シャトルバスの時刻表

ペリトモレノ氷河への行き方

バス会社が何社かあり、バスターミナルから出発します。
どの会社もタイムテーブルは似通っており、だいたい午前・午後1便ずつ、午前の出発は8:30〜9:00頃、午後は12:00〜12:30頃です。

タイムテーブルの一例
午前便は街を9時発、現地15時半発、17時に街に帰着

バス会社に関わらず移動が往復3時間、現地滞在が4〜5時間のため、出発して7〜8時間後に戻ってくるスケジュールになります。
料金はどこも往復40,000ペソ(約7,100円)でした。
片道で買うものではなく、往復セットで買います。送迎のみのツアーのような感じです。
ただしガイド付きツアーもありました。

現地にはバスカウンターのようなものは見当たらなかった為、復路便だけ利用したい場合は事前にバス会社に交渉するか、到着したバスドライバーに交渉が必要そうです。

エルチャルテンのバスターミナルからもバスが出ているようでしたが、時間・料金は未確認です。

ペリトモレノ氷河のフェリー時刻表

フェリーは1日5便、料金は45,000ペソ(約7,980円)でした。

ちなみにフェリー乗り場と遊歩道入り口は別の場所にありますが、無料送迎バスが出ていました。
フェリー乗り場傍の遊歩道を歩いても行き来できますが、30分程度かかるかと思います。

エルカラファテの宿

以下のホステルがバスターミナルの真裏にあり、非常に便利です。

バスターミナルは街中から離れていますが、多くの方が行くであろうペリトモレノやエルチャルテン行きのバスもバスターミナルに発着するため、街中に滞在するよりも便利でした。

またペリトモレノ氷河への送迎は30,000ペソ(約5,330円)と、他社より10,000ペソ(約1,780円)ほど割安で手配してもらえます。

ドミトリーであれば1泊2,000円程度、朝食付きで設備も清潔、隣には飲食店や売店もあります。

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