落単
俺は終わった。明日は期末試験で、俺の取った講義はそこで全ての成績が決まる。ならば勉強しなければならない。しかし、俺は今noteをかいている。これはどういうことか。テストから逃げているのか。現実から目を背けているのか。いや、わからない。2,30文字に一回、入力するたびにiPhoneの左上の数字が一つ増える。また一つ。さらに一つ。気づくともう24時。あぁ、なんてことだ。我々はいつだってギリギリになってから、本質に気づく。
そうか、我々は極度の近視を患っているのだ。ある程度、課された仕事の側からこちらに近づいてくるまで、我々はそれを知覚し得ない。そして、喉元にそれが近づいた瞬間、我々は己の目でそれを知覚する。恐ろしや。
今や、近視は国民病と化している。誰もがその呪いに苦しんでいるのだ。メガネでもコンタクトでもなんでも良い。早く有効な治療手段が見つかってほしい。
ただただそれを願うばかりである。
教授様、単位をくださいませ。
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