LoL マクロと利害関係

▼LoL
最近は初心者LoLのディスコードサーバーで5VS5カスタムに参加させて頂いています



しゃるる杯後、配信者間でKRチームとの試合をするのを見ていました。
そのKRチームの動きを見ていて、理解してしまったのです。

KRの彼らはBOTとMIDのスワップ後、彼らは常に5人で集まることは無い。
最強のスプリットプッシャーをサイドレーンに置き、残りの4人でどんな人数の相手も奥せずに上手く戦う。

――、――、彼らがどのような判断基準でそのような動きをしているのかは分からない。
だが、盤面を見る限りLoLにおける最適解の動きのように思えた
つまり、スワップ後に5人で集まるのは基本的に弱いのであると。
常に一つのサイドを押し続け、盤面の変化を狙い、変化による小さな綻びを見逃さず全て刈り取る。

で、あるならば。
自分が使う、使える持ちチャンプはそれらの適性があるのだろうか?

ヴェックス、スウェイン。
どれらもチャレンジャー・グランドマスターでは使用された形跡が無に等しく、ピック率も0%に近かった。

俺は今、KRの動きに閃きと確信と、トキメキを感じている。
(ランクを回していないアンランクではあるが)

チャレグラマスが行き着く先であるのであれば、そこで使用されないチャンピオンなのであれば、そのような動きに適性が無いのであると。
ならば、仮に本当に適性が無いのであれば、自分の好きなチャンピオンで限界までその動きを行えないかを試みようと考えた。


▼MIDで格上と戦う
自分はアンランク、対面は格上のマルマイン先輩とMIDで戦う機会を得た。

対面はサイラスで、サイラスは自分が苦手とする相手である。
おそらく、Rを制限して手加減をしてくれた様に思う。

サイラスはミシックアイテムが消えてアイテムが変更された後、個人的に最強チャンピオンの一角であると考える。
理由は2コアで相手をフルコンで倒せるアイテムが存在してしまうからだ。
1コアのストームサージでワンコン性能を急激に上昇させ、2コアのシャドウフレイムでHP低下状態の相手を高確率で刈り取る。

反面、通常のメイジはマナコアが追加ダメージにおいて非常に弱い。

マリグナンス、ブッチッパ(ルーデン)、涙、RoA。
マナアイテムを積むか、マナアイテムを積まずに他の追加ダメージ特化アイテムに行くかでメイジは極端に戦い方が変わってくる。

1コア時点で強いチャンピオンはMIDBOTスワップ後の適性が非常に高い。


――というアイテムを敗北原因に考える他責思考は一度放棄しよう。
まず、対面が苦手なチャンピオンでもハンドスキルで勝てるかを調査する。

ミニオンウェーブの僅かなタイミングを狙われて死亡。
そもそもここで死ぬのがウンチなのだが、ダメージ感覚をここで把握しておきたかった。
BOTキル回収の阻止を諦めてMIDミニオンCS差を選択。
――しようとしたが、jgも来るのでBOTに向かい、回収on回収。
タワープレートが消えていてBOTの熱量を感じたのでBOTへ。
最短ルートに視界があると思い遠回りルートを選ぶ。(リプレイでは視界は無かった。
これで2キルを取る。
サイラスが隠れているのを感覚で理解。
HPがあるのでサイラスの奇襲を肉体で受ける。
ピン無し無言でムーブしたのでADCSUPが着いてきていない。
この後、ギリギリで生存し無料でサイラスをキル。
スワップ後にソロキルをされる。
自分の思考が遅いことを反省し、これよりサイラスの居ない所で戦う事を選択。
遅い選択だが、気づかないよりはマシ。
デスタイマー中に盤面を凝視し、綻びを探す。
1.サイラスはBOTミニオンを食べに行く(だろうとウェーブで予測
2.相手TOPのTPがあるか無いかを聞き、TPが無い
3.相手TOPは恐らくリコールせず、JGの助けを得るはず
4.数分間サイラスがBOT側に居た影響で、BOT側には相手の視界がある
5.逆に考えれば、TOP側には相手の視界が無い(リプレイでも実際に視界が無い

最速でピンを鳴らし、MIDに相手ADCが居ない事を確認した味方ADCと一緒にTOPへ。

3に関しては
・HP差で相手TOPが不利
・だが、相手TOPはリコールすればタワーが取られる。
相手TOPは不利状況で負けており、恐らく冷静な判断をできていない
・ということは盤面を把握出来ておらず、ウェーブ状況も見えていない

俺の洞察スキルが生きた。
偶然だとしても、それが必然になってしまえばこっちのモノだ。

この綻びを見つけるに、LoLの全てが凝縮されている様に思える。

味方側の視界。
予想通りBOTにサイラスが映り、TOPダイブを狙う。
これでもし、相手サイラスがこっちの思惑を把握してTOPに来ていれば敗北していた。
相手側の視界。
予想通りBOT側の視界は取られている。
この状態では、サイラスはサイドプッシュをするしかなくなる。
タワーは一つ勝っているので、
タワーを捧げて自分と味方の強化をしつつ、ひたすらサイラスを避けて戦闘を目指す。
偶然遭遇した相手jgを瞬殺。
相手jgへのダメージ感覚情報を得つつ、この後ダイブをして2キル。
このムーブでコチラのゴールド推移が爆上がりし始める。
BOTのウェーブを先に消せた有利を逃さず、MIDへ先に行く。
視界に映っているし、キルを取れなくてもいいので、相手ADCを瀕死にさせる事に成功。
これで死なずに2キルとMIDタワーを取る。
TOP側にサイラスが来てしまった。
これは当然で、拮抗緊張した場合においてTPのあるTOPをBOTに置きたいからだ。
この状態でウェーブを譲ってしまえば先に寄られたりTOP側に視界を取られて不利になる。

キルとCS差を上回ったので賭けでサイラスを倒そうと試みる。
スキルをミニオンではなくサイラスへのハラスのみに限定して打つ。
集中力の綻びだろうか、E2を避けることに成功。
個人的にはヴェックスRを奪われて肉薄すれば殺されていた。
恐らく手加減をされていた。
だがこれでサイラスを倒し相手jgも捌いた。
速攻でリコールしてバロンを取得。
MIDインヒビターを取り、味方にサイドに集まるように指示。
味方にMIDのスーパーミニオン有利を意識させるように会話をする。
ヴェックスのフィアーを温存して警備兵をする。

※警備兵 ヴェックスでスキルを打たず、常にフィアーを温存してピールカウンターをいつでも出来る様にする状態。

マルマイン先輩の入り。
警備兵ここに極まる。
即時発生Wでフィアーを着実に着けて
最後に残った暴れゼリを仕留めてGG


手加減をされたのは恐らく本当だろう。
だが、綻びは己の力で見つけて打ち砕いた。
この試合に圧倒的感謝。


▼試合2

コチラがブルーチームの試合。
集団戦でイーヴンだが、相手jgが生きていてドラゴンを取られてしまう状態。
相手の意識はドラゴンに染まり、TOP側への意識が急激に薄れ、ドラゴンを取れた安心感から思考が一時的に鈍る
コチラのBOTが押せていて猶予があるので、全員にTOP集合をかける。
正面から向かうも手こずり、左1右4で挟む形の発想を施行。
最初からこうすれば良いのだが、時間がかかってしまったがたどり着く事が大事。
対面有利とチャンピオン性能を使い、BOTを深く強くプッシュ。
相手全員のヘイトを買って死亡し、味方にバロンを取らせる。

思い出して欲しい。
KRは不利な状況でも一人はサイドを押す事を。

1サイドプッシュは1サイドで抑える、この定石から外れると極端に損をする。

本来であればTPを持っているTOPMIDレーナーがTOPかBOTを押す時間だが、TPの有無よりもTOPとMIDの自分のどちらが最強かを軸に考え、自分からBOTに向かうことを選択した。

1サイドは1サイドで抑えよ、とTOPの味方にコールした上で、そのサイドではないレーンのインヒビターを力で狙う。
(BOTで1-1サイドなので、TOPとMIDのインヒビターが目的となる)
これでMIDインヒビターを取得。
最高の状態で戦えば容易に勝てる。
その為に戦う場所と状況を整える。
この時、先程まで相手が居た場所を思い返す。
相手はTOPとMIDを押し込まれて対応していた。
つまり、BOT側に視界は無い。

・相手は挽回する為の4ドラゴン~エルダーが欲しい
・相手はTOP側に視界を取っているのに、恐らくバロンは狙わない。
・相手は必ずドラゴンに来る、相手はそこに視界が無い。

これが綻び以外の、視界を振る戦略。
視界を振るという、視界という綻び。

先にドラゴンに寄り、地形特有のブッシュを利用したピンクワードガン待ち待機をして勝利。


だが、これが通用するのはミドルレート~それより下のレートだろう。
チャレンジャーやマスターは、
その綻びを意識し、
自分たちの綻びを打ち消す動きをし、
そしてこちらの綻びを見つけ、
綻びが無ければ作り、
綻びを打ち砕いてくる。

より高精度に自分味方相手の綻びを操作し、
よりチャンスを逃さない事が重要になってくるだろう。



▼3試合目
これは一人でサモリフに行った試合。
プラチナだらけの試合で緊張する。
安定してプレイできるMIDヴェックスで挑む。

試合運びは順調。
味方SUPはMasterパンテオンで何を考えているのかはわからない。
だが、何か理があって動いているのは気配と感覚で分かる。
Botに相手二人が見えて人数差が見える。
スワップ前の時間帯は同人数差であるべき、という思考によりBoTに向かう。
味方アッシュと自分のRがあるのであわせにいく。
その間、独立して動いているパンテSupには自由に動いてもらう。
アッシュにベイトをしてもらってキル。
Top側の味方も上手く動いてキル。
万全。
ヨネのスキルを受けきってミニマップを見ると、またパンテSupがTopで利益を作った。
お留守番しているアッシュに向かい、Botへ向かってベイトキル。
味方supが利益を作るなら、ぜひ補填をしよう。
BotでTPカバーしてくれたアーゴットがBotで人件費削減で耐えてくれている。
アーゴットは相手Bot二人に時間を使わせてキルを献上してドラゴンを取得。
この時点でBotタワーは献上確定。
TOPで相手を倒してTOPタワーを取る。
HPが削れてRも無いのでリコールしても良いのだが、BoT側で味方がラインを挙げているので、
リコールをせずに同じラインまで押し上げる。

これはスワップ後の同ライン法則である
今回は戦闘後でHPが減っていてRが無いので
・ウェーブを1ウェーブ分、余分に押す
・あるいはそのレーンで相手が見えたらリコール
どちらかの条件になるまでウェーブを押す

この旨味を説明しよう
・自分が押したレーンで相手が一人でも見えれば、”そこにいる”という情報を確定できる。
・相手はミニオンロストをしたくないので、1ウェーブ分時間をとらせる事ができる
・相手が人数をフルでどちらかに投入すれば、どちらかのタワーが取れる
・2サイドを同時に押しているので、タワーを殴るためのミニオンが足りなくなり、タワーを守る保険にもなる

ミニオンが衝突している位置。
スワップ後は3レーン全て同じラインに押し上げるのが理想的

黄色は押し上げないとミニオンロストになる。
青色は触らなくてもヨシ、触ってもヨシ。
赤色はイキスギイケイケ。

今回はBoT側がイケイケなので、同じくイケイケの同ラインまで押した。

自分がリコールし、味方がBoTで滞在していて、TOPでRを使ってソロキルをした状態。
この時、Botで何が起ころうとBotにTPをしてはならない。
1サイド1プッシュの法則に従い、
Botに居る味方には上手くやってもらい、コチラはタワー利確を狙う。

1サイド1プッシュは味方との利害関係が成立して成り立つ。
また、味方との利害関係が成り立たなければ1サイド1プッシュは成立しない。

この状況であれば
・TOPサイドを倒したヴェックスはTOPを利確しにいく
・レッドチームBot側は群れて相手の注意を引き、TOPに誰も行かないように注意を引かせながら、Botは襲われても最大限に対応して捌く。
・お互いに意志を汲み取り、デスタイマー中にTOPを利確し尽くす

この試合は相手jgが壊れてしまい、勝利した。

▼4試合目
初心者を含めたカスタムで、自分はヴェックスMID。
相手のトゥイッチsupに壊されており、プレッシャーで自由に動けない。

それでもチャンスを見つけて勝たなければならない。

集団戦で痛手を負った後。
おそらく相手はドラゴンに全員来るので、レネクトンは何があってもTOPを押す様に指示。
ドラゴンは捨てるがちょっかいを出して妨害し、フリーでTOPタワーゴールドを狙う。
1デスとドラゴンをとられた。
できればTOPのインヒビターも欲しかったが、
恐らく4人で身を粉にしてもTOPのインヒビターを取るまでの時間は稼げなかったと思う。
バロンとMIDインヒビターを取られた状態。
モルデカイザーはウェーブを押し切ってリコールしてしまう。
この時、相手のモルデカイザーは下がってはならなかった。
理由はスワップ後同ラインの法則であり、
レッドチームのBOTが押し上げて肉薄しているので、
モルデカイザーも同じラインに居なければならない。
TOPに相手モルデカイザーが見えず、TOPに人数を割く必要がなくなった
火力の現況となる相手にRを当ててキルを取る。
これでMIDインヒビター復活時間を稼いだ。
次ドラゴンがエルダードラゴン。
どうすればよいか味方が混乱していたが、エルダーさえ取られなければ勝てると鼓舞。
相手はバロンを取った後にエルダーを狙う構えで絶望的だが、
相手のマクロが常に正しいとは限らない。
そのチャンスに賭ける。
エルダータイミングでMIDインヒビターが復活し、MIDスーパーミニオンが出なくなった。
相手はバロンを持っているのに、人数削減もせずエルダーを開始したのが敗因。
このエルダーファイトで4-4交換をし、バロンとエルダーをやり過ごすことに成功。

バロンバフを持っている状態でエルダーを早急に狙うのは愚行だと考える。
5人でMIDインヒビターをもう一度壊しながらもう一つインヒビターを壊す、という安牌な戦略もあった。

何より、ゴールド有利とバロン有利があるのにイーブン条件でエルダーファイトをするのが美味しくない。

もう一度MIDインヒビターを壊された状態。
この時、チキンに相手が来ると直感と予感で理解。
ブッシュに視界が無いことを把握して奇襲に成功。

スーパーミニオンは視界が無くてもミニマップに映る。
緑ラインに居るなら猶予がある。
青ラインに居るなら速攻でケリを付ければ間に合う。
赤ラインに居るならスーパーミニオン処分が優先。

まず、自分には以下の条件があった。

・相手が自陣ジャングルの視界を掌握する前に待ち伏せしたい
・MIDの相手スーパーミニオンが本陣に付く前に相手を倒したい
・相手を倒し、MIDヒンヒビターの時間を稼ぎたい

この時、相手スーパーミニオンが青ライン付近に居る時に仕掛ける必要がある。
相手スーパーミニオンが赤ラインかそれを通り過ぎた状態で相手に仕掛けて勝利しても、本陣がスーパーミニオンで壊されてしまうからだ。

これで相手を全滅させ、すぐにMIDスーパーミニオンを処分してタワーを守ることに成功。


さきほどの集団戦でダメージ感覚を掴んだので、味方に集まるように指示。
MIDのスーパーミニオンを処分しながらお互いを守りつつ押す戦略。

この時、レッドチームはbotに居るフェイとMIDに居る4人で意思疎通を図っておくべきだった。

フェイには選択肢がある。
1.4人には相手を監視してもらい、Botタワーとインヒビターを取る
2.すぐにMIDに向かって合流する

ブルーチームはレッドチームの奇襲性を恐れて1サイド1プッシュの法則に従えず、俺はそれを放棄する指示を出して味方に集まって貰った。
奇襲性を恐れるのであれば、5人で集まってARAM状態を作り上げ、スーパーミニオンを処分しながらMIDインヒビター復活を待ちつつ、チャンスを狙った。
それがこの試合とその時の自分に出来る最良のマクロであった。

ミクロとやる気があっても、解き方の頭脳が無くては試合には勝てないのだ。

だが、この5人集合状態は基本的にはサモリフでは悪手なのだ。
何故ならば1サイド1プッシュ、最低でも1サイドを押し上げるのがサモリフの黄金比であり最強の戦術だからだ。
俺は知っていて、相手は知らなかった。
俺は知っていて、あえてそうした。

フェイが不在の中、5v4を仕掛けて勝利したが、フェイにタワー防衛をされて引き分けとなる。

MIDインヒビターが復活し、エルダータイミングで最高のポジションを確保。
味方TOPにも反対側のTOPを押してもらい、
相手がドラゴンに全員来てもラッシュで勝てるように保険を作らせた。
タンクにフェイスチェック、させよう!(ニチャァ
この後勝利した。


おおざっぱだが、おさらいしよう。

1.スワップ後、もしくはsupが遠いロームをする時は利害関係に変わるようになる。
己の位置と味方の位置を利用し合う関係性になる。

2.スワップ後、2~3レーン同時上げ
お互いの位置を利用しあう為に必要
・押したミニオンで相手チャンプの視界を取るために必要
これを出来ないほどにマップ掌握力やパワーバランスが無くなったチームは敗北する。

3.スワップ後1サイド1プッシュ
最強のTOPかMIDを、TOPレーンかBOTレーンに置いて押させる戦略。
この時、他の味方は一緒に動く。
これは2サイド2プッシュでも良い。

言い換えれば最低限でも2レーンを動かしている必要があるという事。

4.人件費削減しのぎ
1サイド1プッシュに通ずる概念。
人件費を削減してしのげば利益が出る。
削減した分の人数有利で利益を出す。
その後、削減した分を取り戻す。

5.相手supが居た位置をおおまかに思い出し、相手がとっていない視界エリアを利用する
視界で振る戦略の為に必要。
この戦略方法は一時的に1サイド1プッシュから外れてしまうので、この実行に加担していない味方がレーンカバーをする必要がある。


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