2023年6月25日/新宿

ライブ。ステージと客席がめちゃくちゃ近い会場で、出演者数が多い(ソロじゃなくてグループで登壇する)と出てきた瞬間明らかに『なんかわかんないけどいい匂い』がしておもしろい。
五感で楽しめる。やっぱり現場はおもしろい。その場にいないと知り得ない情報は確実にある。漠然としたいい匂いも、開演前に飛び交うオタクの雑談もそうだ。

いまの界隈はほんとうに1人もそれについて喋れる人が周りにいないので、見知らぬオタクたちの楽しげな話し声を軽くキャッチしては心の中でその後に続く空想上の会話を自分の中ででっちあげて「わかる〜そうだよね〜」と参加している。正確に言えばこれは会話に参加していることにはならない。でも思えばこういうことを小学生の頃からずっとやっている。言葉を交わしたいという気持ちはあるけど、言葉以外を交わすことは嫌だから。

それはそれとしてオタクであることしか接点がない関係性の知り合いは不要なので、これが一番ちょうどいい。どうしても誰かに話したいことがあったらボイスメモを残すことにしているし。それを後から聞いて「気が合うな〜」としみじみ思う。一生こうなんだろうか。


1人で現場に行って、じゃあ開演まで何をしているかというと、記事を書いている。
普段から隙間の時間を見つけて書いているわけではない。わたしが時間の有効活用ができる人間だったらもっとたくさん記事を書けているはずだ。ただ現場の空気を吸っていると何かをしたくなるからそうしているだけです。
で、今回はスタンディング会場だったわけだが、ふと画面から目を離して周りを見渡すと、大体の人間が自分より小さかったので慌てて壁際に避けた。

スタンディングは自分の身長を踏まえてのポジション取りが難しい。あと立ちっぱなしだともれなく膝とふくらはぎが“END(オワ)”るし。鍛えたほうがいいことは結構前から気付いているが、言わずもがなンなもん無視である。現場だけで鍛えたい。うまいこといい感じになってほしい。


膝がガタガタになる以前に、この日は会場が歌舞伎町だったので、到着した時点でフラフラだった。炎天下の歌舞伎町で倒れるのだけは嫌で、逐一コンビニで涼みながら進む。歌舞伎町のコンビニは氷をたくさん売っていた。

新宿っていまだによくわからない。数えるほどしか足を踏み入れたことのない歌舞伎町方面は、『空想上の歌舞伎町』を10倍汚く退廃的にした感じで、なんなんだよここはと思う。
大学時代新宿に4年間通ってたなんて嘘みたいだ。何も知らない。新宿はいるだけで得体の知れない疲労感でぐったりするから逃げるように帰っていた。ポケモンでいうどくじょうたいみたいな。

そんな中すれ違う、ツアーTを身に纏ったオタクたちの眩しさよ。
ツアーTをリメイクするオタクを尊敬する。こういう創意工夫や行動力、素直に場面を楽しむ心がわたしには足りない。そもそも『グッズを買う』という行為を忘れて帰り道でそのことに気付いたりする。まずそこから改善すべき。ちなみに今回も完全に忘れた。


新宿、からの六本木。街を歩く人間が違いすぎる。

東京ミッドタウンは楽しい。やたらと広くて人が少なくていい匂いがする。いたるところに椅子がある。そして用のある店がなさすぎる。不室屋カフェのためだけに足を踏み入れる施設、それが東京ミッドタウン。


お粥を買おうとミッドタウン内のスーパーに行ったら、一袋300円くらいするやつが売っててウケた。いつも食べてるのが90円くらいだから、3倍か〜。


買った。