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コーヒーの話
みなさまこんにちは。書く書くといって遅れ倒していたコーヒーコラムになります。それでは張り切って、悪くて旨いコーヒーの楽しみ方をみなさんにお伝えしていきましょう。
コーヒーにはカフェインが含まれます。カフェインというのはいうまでもないことですが、アッパー系のドラッグです。そして、ここを読んでいるみなさんなら全員ご存じの通り、ドラッグ全般に「正反対の特性を持つものをぶつけるとすごく良い」という性質があります。アッパーのコカインとダウナーのヘロインでスピードボールなんてのが一番有名ですね。エルビスプレスリーも大好きでした。サゲるやつとアゲるやつを混ぜると良いわけです。
そんなわけで、カフェインとアルコールを合わせると非常にイイ。この文化を一般化させたのはやはりパリピと呼ばれる人々でしょう。そう、レッドブルウォッカです。アルコールで気持ちよくなりつつも、踊るのでシャキっとした意識は大切にしたい。そんな人々の尊い願いがカフェインとアルコールのスピードボールを生み出しました。
しかし、みなさまにおかれましては「レッドブルウォッカ」に対して「チャラ過ぎる」「迫力が全然足りない」「リアルじゃない」「フェイク野郎の飲み物」「年長さんにもなれば卒業するべき」「離乳食」そのようなご意見をお持ちのことだと思います。なにしろ、レッドブルというやつはいうほど「うまい」ものではない。所詮はエナジードリンクですからね。そして、ジャブジャブしていて薄い。我々にはもっと旨く、そして強いアイテムが必要です。
![コーヒーリキュール単体](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37337591/picture_pc_31dfa6a86a8d7d0a9de585edb1ce924f.jpg?width=800)
そこでこう。
ウォッカにコーヒー豆をたっぷりと加えて漬け込んだリキュールです。
![コーヒーリキュール、テイスティンググラス](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37337717/picture_pc_429ae28fad06694234ee0d57c3a3abb9.jpg?width=800)
このままストレートでクィっと行けば、一瞬で人間を最速までもっていく最高のやつです。これを一度呑めば、今後はレッドブルウォッカに対して「蛇口から出てくるやつ」程度の印象しか抱くことができなくなるでしょう。
このリキュールの優れた点は「全く甘くない」ことです。世の中には市販のコーヒーリキュールというものが存在します。カルーアあたりを思い出してほしいのですが、あれはみなベッタベタに甘い。あんなものを単体の酒として楽しむことは出来ません。しかし、このリキュールは違う。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37337890/picture_pc_2a7f8372df725e67c2fd976d673d338d.jpg)
言うまでもなくロックスタイルも美味い。ガツンと苦味がやってきたあと、砂糖の甘さではなくコーヒー豆本来の典雅な甘みがやってきて、苦味とともにキレ良く消えていく。通常、晩酌をしていればだんだんボンヤリしてきますが、これは例外です。どんどん意識がビッキビキしてくる。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338001/picture_pc_7e1917a930cafa4fbba11723fb70fcca.jpg)
シャープに炭酸割りなんてのもいいでしょう。ほどよく酸が入り、味わいが引き締まって大変にうまい。夏でも冬でも楽しめる味です。
![MAXコーヒー](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338040/picture_pc_09c03293b3e7aff72a059daaf896d0c6.jpg?width=800)
甘党はクリームとシロップを加えてもいいでしょう。レシピ名は「MAXコーヒー」です。まさに"MAX"の名に恥じない濃厚さと強烈なトビがあります。クリームのくどみを強い苦味が打ち消し、こってりとした甘さとカフェインが脳に突き刺さります。これはもう、最高と言えるでしょう。
![コーヒーウォッカ(作りかけ)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338216/picture_pc_e0c77d3d21957b2903ce7bba759f0336.jpg?width=800)
それでは作り方に入りましょう。
用意するものはコーヒー豆とウォッカのみです。
・めっちゃ浅煎りの豆
・フレンチロースト~イタリアンローストの深煎り豆
この二つをご購入ください。ウォッカは余計な風味が入ってないものなら(ズブロッカとかはダメ)なんでもいいと思います。
「なんで二つ必要なんだよ?」という話ですが、このリキュールに求められるものを考えてみてください。それはコーヒーの深いコクと苦味、そして強いカフェインです。浅煎りの豆はカフェインは強いがコクと苦味が足りない、深煎りはその逆です。この二つをブレンドすることがこのリキュールのコアです。
そういうわけで、ウォッカから全体の3割くらいの量を抜いたら、その隙間にこの二種類の豆をざっくり等分に加えましょう。何グラムとかは僕も測ってないのでわかりません。お好みで、ほんのすこし(指二本に乗るくらいの量)の氷砂糖を加えると抽出が速くなる気がしますが、めんどくさければこんなの無視して構いません。上記の写真を参考にコーヒー豆をウォッカにぶちこむ。話はそれだけです。それ以上も以下もありません。あとは1か月も待てば最高のリキュールが完成しています。
しかし、あなたが真の求道者であるならもう一つ先があります。ボトルから全てのコーヒー豆を取り出したのち、再び新しい豆を加える「二度漬け」によってカフェインをブーストすることが可能です。こうして出来上がるのが、一杯で人間を最速に持っていく借金玉謹製コーヒーリキュールです。
このリキュールの使い方として、最強と言えるのはこの食べ方でしょう。アイスクリームにジャボジャボぶっかけるのです。もちろん、高級なアイスクリームでもいいですが、爽やスーパーカップといったコンビニで売ってるラクトアイスにもよく合います。重たいアイスクリームはちょっと…という酔っ払い各位はぜひラクトアイスで試してみましょう。
![アイスクリーム2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338677/picture_pc_eb60ea8c99c86368a8f899340661322d.jpg?width=800)
うめえんだこれが。コーヒーの苦味がアイスクリームのくどさを打ち消してめちゃくちゃ食べやすいですが、アルコール度数は普通に高くこれ一つでカクテル一杯くらいの酔いにはなります。悪用しないでください。悪用野郎情報はすぐにチクっていただけると幸いです。
![アイスクリーム3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338768/picture_pc_435af7eeddcf8b1fd52b1651e4f91efe.jpg?width=800)
これくらいジャブジャブいっちゃってOKです。うまいんだな、これが。コーヒーリキュールに甘味がないので、アイスの甘さとリキュールの苦さが口の中で混ざり合い、これが非常に鮮烈な体験となります。より極悪なものをお求めの方は、ティラミスのクッキーを浸すコーヒーをこちらのリキュールに換えるのも大変よいです。酒に弱い人なら一切れで泥酔するでしょう。
![コーヒーリキュール](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37338814/picture_pc_07480b4a3b693c3fbe196a7395bad5fa.jpg?width=800)
気づいたらもうほとんど残ってない…。
大変美味しいので是非お試しください。
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